ナガサワ文具センターで買い物をしていると、ひときわ色どり豊かなアイテムの並ぶコーナーに目が留まります。
それは、beside〈ビサイド〉シリーズ。
写真のようなペンケースやポーチ、革製品などが、様々な色みで展開されています。
タグやエンボスの付いた「beside」のロゴは、やわらかな筆記体の手書き文字をしているのが目印です。
何色あって、どのようなものなのか？ そのあらましを辿ってみましょう。
besideはナガサワオリジナル商品のひとつで、『いつも、そばに』をコンセプトに作られた「手元に置きたくなる小物たち」。
素材は、スエード調の人工皮革・エクセーヌと型押しされた牛革の2種類があり、色数は定番6色と限定1色があります。
この色名が、ナガサワオリジナルインク・Kobe INK物語と対応しているところに要注目！
エクセーヌ素材のbeside人気アイテム「バンド付きペンケース A5」で色を一覧すると、下の写真の通りです。▽
写真左から、
《定番色》
須磨離宮ローズ
垂水アプリコット
学園都市フレッシュグリーン
六甲アイランドスカイ
北野坂ナイトブルー
住吉ブラウン
写真一番右が、
《限定色》
元町ルージュ
となっており、上に挙げた色名をクリックいただくと各インク製品ページにジャンプします。
お気に入りのKobe INK物語からbesideを選んでもよし。
愛着のある神戸の地名に合わせてbesideを選んでもよし。
使う場面や気分に合わせた色選びをできるのが、besideの魅力です。
さてこのbeside、いつかどこかでも目にしたことがあるような──。
訊ねてみればなんと、製造元は東京銀座の伊東屋さんなのだそうです。
……あったあった、伊東屋さんに「COLOR CHART」というシリーズが！
なるほどあのCOLOR CHARTからナガサワオリジナルにアレンジされたものが、besideなのですね。東西老舗文房具店が手を取り合った製品であることに心うたれます。
そしてもうひとつ。
ナガサワオリジナルの神戸煉瓦倉庫をイメージしたTRADE〈トレドー〉シリーズにあるボールペン／シャープペンシルの軸色が、このbesideシリーズにもぴったり。
一番右の元町ルージュに近しい色はないものの、このような感じで▽
これもbesideシリーズか！ と見まごうばかり。
こちらはスウェーデンの文房具メーカー・バログラフ（ballograf）の製品で、持ちやすい円形グリップに転がりにくい八角軸が組み合わされた個性的なフォルム。
それにしてもbesideカラーをしているものだから、すわこちらは神戸瑞典が手を取り合った製品か？！ と思ったら「はじめからこの軸色」とのことでした。
しかし右の茶色軸は、阪急マルーンにも見えてきたりして……バログラフ、なかなかやってくれます。
今回写真に挙げた「バンド付きペンケース A5」は、ノートや手帳などが鞄の中で開かないよう留めながら、筆記具を一緒に持ち運べる便利な逸品。
このペンケースをA5サイズのノートに留めたところを、せっかくですから伊東屋さんのCOLOR CHARTノートブックで試してみましょう。▽
これぞ夢の競演！
こちらのバンド付きペンケースにはB5・A5・A6の3サイズがあり、手持ちのアイテムに合わせて選ぶことができます。
ノートや手帳にぴったり寄り沿い、必要な筆記具から文具小物まで収納できて使い心地も抜群。
バンドで留めた状態で、ファスナーを片手で開くことができるのも扱いやすいところです。
他にブックカバーやロディアをセットできるメモカバー、名刺入れやティッシュケースなどラインナップは実に豊富。シリーズ全アイテムが紹介されたこちらのページも併せて御覧ください！
次週も引き続きbesideシリーズの中から、「ジョッターメモ」についての詳細をお伝えしたく思います。
今回紹介した商品はナガサワ文具センター公式オンラインショップでお求めいただけます。
「beside〈ビサイド〉シリーズ」
小日向 京（こひなた きょう）
文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』（エイ出版社刊）に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』（アスペクト刊）がある。
「飾り原稿用紙」（あたぼうステーショナリー）の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。
