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小日向京のひねもす文房具|第七十九回「能率手帳GOLD MEMORANDUM」


小日向京のひねもす文房具|第七十九回「能率手帳GOLD MEMORANDUM」

日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)が発売する手帳「NOLTY」シリーズの中でも60年以上の歴史を誇る、能率手帳。
ビジネス手帳の超定番として、長年ユーザーから愛され続けている逸品です。
なかでも羊革装に三方金箔付けが施された年間手帳「能率手帳GOLD」は、多忙をきわめるなか道具を厳選するエグゼクティブから勝負手帳で人生を切り拓こうとする若者まで、多くの者の心を捉えています。

多分にもれず小日向も能率手帳GOLDに魅せられる者のひとりで、あの表紙の手触り、使い込むほどに表紙革と中の紙束が一体になっていくような生き物感、そして鉛筆から万年筆まで素晴らしい書き味を約束する用紙の虜となっています。

第十六回「2016手帳へのカウントダウン」終盤で紹介した通り、小日向は能率手帳GOLDをスケジュール手帳としてではなく「箇条書きメモ」として使ってきました。
上に挙げた魅力を兼ね備えるメモ帳が、他に見当たらないからです。

また、これは能率手帳GOLDのみならず普及版の能率手帳にも共通することとして、巻末ノートページや付属ノート冊子にある横罫線がうっすらと3分割されているのも「技あり」です。
こちらについては第五十一回「走り書きメモの道具・能率手帳の冊子」にも書きました。

「この造本も用紙も素晴らしい能率手帳GOLDが、まるごとノートになってくれたらどんなにか素敵だろう…」
そんなユーザーの気持ちを知ってか、このたび能率手帳GOLDがなんと最初から最後まで横罫ノートとなって登場したのです。
その名も「能率手帳GOLD MEMORANDUM」。
作ってくれたのはやはり、ナガサワ文具センター。先だって2017年1月27日にオープンしたパピオス明石店で先行発売。同28・29日の神戸ペンショーでも発売された、ナガサワ文具センターオリジナルの別注品です。
能率手帳GOLD MEMORANDUMのスペックを見てみましょう。

◆革表紙はブラック。能率手帳GOLDと同じ羊皮のインドヤンピーで表紙面の箔押しはなし。
◆クリーム用紙の罫線は、巻末ノートページや補充ノートでおなじみの、1行が3分割されているものを使用。見返し含め162ページ・横罫ページは154ページ。天地・小口の三方に箔付けあり。
◆サイズは144×95×11mm、重さは76.5g。(通常版と小型版がある能率手帳GOLDのうち、通常版と同じサイズ)
◆価格は4,200円+税。
◆ナガサワ文具センター公式オンラインショップでもご購入いただけます。
能率手帳GOLD MEMORANDUM

小日向京のひねもす文房具|第七十九回「能率手帳GOLD MEMORANDUM」

後ろ見返しには、スケジュール手帳版と同じ冊子挟みが付いています。ここにはカードや紙片を入れておくのにも便利ですね。
左のクレジット部分には、「販売元/株式会社ナガサワ文具センター」の明記もあります。これはスペシャルなNOLTYコラボレーション!

小日向京のひねもす文房具|第七十九回「能率手帳GOLD MEMORANDUM」

書いたところは上写真の通りです。これまでの見開き一週間での「左に7つの欄+右に無地ページ」への記述とは違った見開き空間がページをめくるたびに広がります。これが最初から最後まで続く幸せ…嬉しくなってしまいます。
上は一見普通の書き込みですが、囲みを含めて視覚的に読み返しやすくするための記述に、横罫3分割は真価を発揮してくれます。もう少し寄ってみます。

小日向京のひねもす文房具|第七十九回「能率手帳GOLD MEMORANDUM」

罫線の途中で切れている部分を使って、書き込む位置を決めたり囲みを作ったりします。囲み線も罫線の切れ目がガイドとなって、フリーハンドでも楽々。それでいて、切れ目が目立たないのが絶妙な具合です。
万年筆はプラチナ万年筆 #3776センチュリー ピンクゴールド字幅F、インクはパイロット ブルーブラックを使っています。囲みは三菱鉛筆 朱藍鉛筆 No.772です。クリアな描線を得られる用紙は、もちろん太字のペン先でも裏抜けもなし。万年筆での記述をいっそう充実したものにしてくれます。

小日向はこの能率手帳GOLD MEMORANDUMを、日頃目にしたり耳にしたりした印象的な日本語表現を記録するために使いたいと思います。
行動中に「あっ、この言葉いいな」とキャッチした走り書きを、ここへまとめておくわけです。
何度も読み返しては追記し、情報を耕していくような記述に、能率手帳GOLD MEMORANDUMはぴったりです。

能率手帳GOLD MEMORANDUMは、2月中旬〜3月にはパピオス明石店以外のナガサワ文具センター店舗でも発売となります。
そして、まもなくNOLTYのオンラインショップでも扱いが始まるのだそう。
長年にわたり手にする大切な記述に。特別な一冊を用意すれば、言葉も生き生きと熟成されていくようです。

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。

小日向京のひねもす文房具

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