この度の能登半島地震により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。

小日向京のひねもす文房具

小日向京のひねもす文房具|第九十八回「祝! ぷんぷく堂・あなたの小道具箱 日本文具大賞2017 デザイン部門グランプリ受賞」

小日向京のひねもす文房具|第九十八回「祝! ぷんぷく堂・あなたの小道具箱 日本文具大賞2017 デザイン部門グランプリ受賞」

千葉・市川市八幡にある「ぷんぷく堂」は、夕方5時に開く文具店。レトロな昭和文具を中心に、ぷんぷく堂オリジナル文具アイテムを各種展開しています。
その商品は、「半分鉛筆」「過保護袋」「1日100文字したたメモ」など、ネーミングも楽しく使って便利な文具たち。店主の櫻井有紀さんに会いたい! と店へ足繁く通うファンも後を絶たず、その底抜けに明るく魅力的なお人柄がオリジナル文具にも表れています。

ぷんぷく堂はナガサワ文具センターのイベントに出店されることも多く、会場で櫻井店主とお話しなさったかたもおいでなのでは。先日の神戸煉瓦倉庫店での紙モノ市も記憶に新しく、いつも本当に楽しい素敵なかたですよね!

そのぷんぷく堂が昨年11月、北野工房のまちで開催の「紙フェス」で先行発売をした「あなたの小道具箱」が、ISOT第26回 日本文具大賞 デザイン部門のグランプリを受賞しました。
昨年、同じデザイン部門グランプリを受賞した飾り原稿用紙・碧翡翠に続き、なんと嬉しい報せでしょうか!
あたぼうの飾り原稿用紙・碧翡翠の受賞については、第四十八回に書きました。
あたぼうの佐川代表とぷんぷく堂の櫻井店主は、ISOT 国際文具・紙製品展で同じNEXT switchのブースに出展する仲間でもあります。これからのさらなる御活躍に、心より声援を申し上げます。

さてこの「あなたの小道具箱」は、子どもの頃に教室で使っていた「お道具箱」が懐かしく思い起こされる4色の箱です。
本体の材質は、家具やトランクなどにも使われる特殊硬質繊維ボード紙「パスコ」で、製造はファイバーボックスや引き出しを長年作る東京の町工場とのこと。
四隅の金属も精巧に合わせてあり、極めて上質な作りをしています。
櫻井店主のお話では、なんと「50年もつ」箱なのだとか! 経年変化もじっくりと味わえる逸品です。

小日向京のひねもす文房具|第九十八回「祝! ぷんぷく堂・あなたの小道具箱 日本文具大賞2017 デザイン部門グランプリ受賞」

箱を開けると、蓋の部分と受け皿の部分はこのくらいの大きさの違いになります。▽

小日向京のひねもす文房具|第九十八回「祝! ぷんぷく堂・あなたの小道具箱 日本文具大賞2017 デザイン部門グランプリ受賞」

この大きさの違いは、蓋と受け皿の両側の枠と隅を金属仕上げにしてあることに関係します。なおかつ曲がりや歪みなくぴったりと蓋が合う精巧な作りは、熟練した職人にしかできない技術です。
蓋部分は、箱を開いた作業中にはトレーとしても活躍してくれる優れもの。蓋をする時の「カポッ」というほのぼのとした独特な音も素敵です。

小日向京のひねもす文房具|第九十八回「祝! ぷんぷく堂・あなたの小道具箱 日本文具大賞2017 デザイン部門グランプリ受賞」

箱の中には、平ゴムが付属しています。これをはめれば、立てて収納しても鞄の中で蓋が外れる心配なし。さりげない配慮が、嬉しいですね!
ここで、ISOT ぷんぷく堂ブースでの様々な道具を入れているディスプレイを見てみましょう。

小日向京のひねもす文房具|第九十八回「祝! ぷんぷく堂・あなたの小道具箱 日本文具大賞2017 デザイン部門グランプリ受賞」

トロフィーも輝いています!
さらに寄ってみると…。

小日向京のひねもす文房具|第九十八回「祝! ぷんぷく堂・あなたの小道具箱 日本文具大賞2017 デザイン部門グランプリ受賞」

コクヨ測量野帳もぴったり入り、鉛筆やカッター、のりや消しゴムなど文具小物との相性も良し、医療まわりで必要なものをひとまとめにしても。

小日向京のひねもす文房具|第九十八回「祝! ぷんぷく堂・あなたの小道具箱 日本文具大賞2017 デザイン部門グランプリ受賞」

はがきサイズもジャストフィット。切手や筆記具、スタンプなども一緒にしておけば、サッと一筆取り組めそうです。工具類も、硬質素材の箱でしっかりガード。

「あなたの小道具箱」は内寸の高さも絶妙で、持ち運びには薄めだといいな…でもちょっとした厚さも欲しいな…というユーザーの願いを叶えてくれています。
この寸法が、鞄や机上、手帳と一緒に持ち歩いたりするのに絶妙に合う! 何箱も重ね置きしたり、蓋と受け皿の色を変えて組み合わせたりしても愛らしいものです。

櫻井店主は、商品名「あなたの小道具箱」の「あなたの」を、「わたしの」とするかじっくりと悩まれたそう。いずれにしても、持った人が自分だけの小道具箱を味わえることに変わりはありませんが、「あなたの」となったことで「自分の小道具箱も最高、みんなの小道具箱も最高。色々な使いかたを知りたい!」という気持ちにさせられますよね。

好きな色で、色々な色で。
いつも一緒にいられるこの小道具箱と、楽しく文具生活を過ごしましょう!

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。

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