小日向京のひねもす文房具|第七回「神戸手帖 備忘録 c5×6」

神戸手帖 備忘録 c5×6 2015年9月に発売となった、NAGASAWAオリジナル製品の神戸手帖 備忘録。6月末に梅田茶屋町店で開催された「万年筆フェス」トークショーの場で製作発表されていらい、現物を手にすることが待ち遠しい日々を過ごしてきました。 数あるNAGASAWAオリジナル製品のなかで、店へ足を運ぶたび手に取っては買い求めるのが「Kobe INK物語」です。神戸の様々な場所をイメージしたインクは、旅の思い出にもぴったり。神戸手帖は、そのインクを万年筆に入れて書き綴るのにもうってつけの紙なのだろう…と期待が高まります。 表紙色は選べる3色。冒頭写真左から「波止場ブルー」「旧居留地セピア」「六甲グリーン」と、Kobe INK物語のなかでも特に神戸の風景を代表するインクが表紙色に設定されています。 本文用紙にはライフ社のLライティングペーパーホワイトが使われており、ページ数はたっぷり254ページ。 この製品名にある「c5×6」とは、5行ごとに太線の引かれた枠が6枠設けられている、という意味です。 白紙紙面は下の写真の通り。▽ 神戸手帖 備忘録 c5×6 淡いブルーの罫線は、筆記時に視界の邪魔になりません。1行は5mm罫で、7mm罫などに慣れている人には一見狭いと感じるかも知れませんが、2行ドリで書いても、罫線を無視して書いても気にならない罫線色をしています。 上下には縦線を引くための8つの目盛りが付いています。 また特筆すべきは、白黒コピーした時に罫線が複写されないこと。図や絵を書いて他に使う時にも役立ちそうです。 神戸手帖の詳細や製作秘話はこちらに記されています。併せてお読みいただきつつ、ここではその「備忘録」としての使途について考えてみたいと思います。 神戸「手帖」と聞いてスケジュール管理をする手帳なのかなと思い浮かべていたら、どうもこれは自由に使える帳面の様子。それは「備忘録」という名にも表れています。スケジュール管理でも何かのリストでも、使い手の都合に合わせて自由に決めたら良いというわけです。 それならただの罫線や無地のノートでもいいんじゃない? と思えどさにあらず。 何に使おうかな…と思いを馳せるさいに前述の「c5×6」の罫線が活きてくるのです。 6つの枠を使って、インクの覚え書きにするも良し▽ 神戸手帖 備忘録 c5×6 あるいは手持ちのスタンプ一覧にするも良し▽ 神戸手帖 備忘録 c5×6 こりゃあ使い途を考えるだけで燃えてくるぜ! と、白紙の見開きを眺めながら縦に横に向けてあれこれ妄想世界に入り込むこと必至。 万年筆での書き味や描線にも大満足できる紙をしています。 いま手帳もノートもあるけれど、書いていてなんだかこう、手帳でもノートでもあり、また手帳でもノートでもない「何か」があるといいな、と感じることがあるものです。 お店を見ていて気になった文具をリストにしたり、いいなと思った言葉を綴ったり、季節の和菓子を絵とともに記録したり。そんな用途にも、神戸手帖 備忘録は最適です。 備忘録=忘れないために記しておくことは、「繰り返し参照する」ことでもあります。 繰り返し参照するためには、そのもの自体が「繰り返し参照したくなるもの」であってほしい。 それは「ちゃんと参照して、忘れないぞ。」という自意識を継続させるための重要な条件のひとつであり、その決意を優しく促してくれるのが、神戸手帖なのでしょう。 神戸手帖の表紙裏・見返し部分には、前後それぞれにポケットも付いているのも至れり尽くせり。▽ 神戸手帖 備忘録 c5×6 さあこの手帖、どのように使おうか。夢の広がる文房具に出合えた時の喜びは、文具使いの真骨頂というもの。いつも手元に置いておき、繰り返し開いて愛着の湧く、自分だけの備忘録を作り上げましょう。 今回紹介した商品はナガサワ文具センター公式オンラインショップでお求めいただけます。 「神戸手帖 備忘録 c5×6」

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。 文字を書くことや文房具について著述している。 『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。 著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。 「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。 小日向京のひねもす文房具



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神戸手帖 備忘録 c5×6