NAGASAWAオリジナル 限定万年筆 #3776センチュリーモデル【垂水アプリコット】

小日向京のひねもす文房具|第百六十一回「モンブラン モンブランM レッド」

小日向京のひねもす文房具|第百六十一回「モンブラン モンブランM レッド」

モンブランMは、モンブランが初めて著名デザイナーとパートナーシップを結び作られたシリーズです。そのパートナーシップの相手は、マーク・ニューソン。
Appleのプロダクトデザインで知られるマーク・ニューソンですが、過去には日本のインテリアメーカー・イデー(IDÉE)のデザイナーとして「エンブリオチェア」を生み出し、au携帯電話や味の素の限定ボトルなどのデザインでも話題を呼びました。

そのマーク・ニューソンのデザインがモンブランと融合、モンブランMが発表されたのは2015年のことでした。
つややかなブラックレジンのボディが最初の製品で、その後マットな質感のウルトラブラックが発売されたのが2017年。そして今年2018年に登場した上の冒頭写真が新色のレッドです。
それぞれの軸色の雰囲気はこの通りで、▽

小日向京のひねもす文房具|第百六十一回「モンブラン モンブランM レッド」

いずれも洗練された現代的なたたずまいですよね!
ブラックの万年筆ニブには、マーク・ニューソンのイニシャル「MN」が刻印されており、ウルトラブラックには首軸に彼のシグネチャーカラーである「パントーン オレンジ 021C」のラインが。そして今回のレッドは「PRODUCT(RED)/プロダクト・レッド」で知られる、価格の一部がHIV/エイズ対策基金のグローバルファンドに寄付される製品となっています。

レッドには、万年筆とローラーボール、ボールペンの3種類があるのですが、キャップを閉めたところはデザインも大きさもまったく同じ。
ということは……
《万年筆はレッド、ローラーボールはブラック、ボールペンはウルトラブラック》
といった具合に欲しくなる! もちろん、万年筆を字幅違い&軸色違いにしても素敵です。

小日向京のひねもす文房具|第百六十一回「モンブラン モンブランM レッド」

万年筆とローラーボールで書いたところはこの通りで、上の写真を御覧いただくだけでは「ああ、文字が書いてある」と感じるにとどまるだけかも知れません。
しかし、この書き味が。なんとも「仕事気分を盛り上げてくれる」感覚を抱かせるのです。
それは特に万年筆で顕著だと感じます。なぜなら、このモンブランMが仕事の場にぴったりとなじみ、万年筆でも「必然的に、ここにいる」と思わせる外観をしているからです。

たとえば会議の場で万年筆を使う人がいる時、その人自身は「速く書き留めることができる」「インク色が好き」「気分が上がる」といった理由で万年筆を選んでいたとしても、周りの顔ぶれのなかには「なぜわざわざメモを万年筆で?」と考える人がいないとも限りません。その万年筆の見かけが軸の装飾に凝った「変わったペン」だったりすればなおのこと。
それがこのモンブランMは、仕事場でなんとも自然になじむのです。
私たちの仕事はうまくいっているね。ところでそのペンは何?
なんて、文具好きではなくとも訊きたくなりそう。

仕事気分を盛り上げてくれる要素は、軽快に開閉できるマグネット式のキャップにもあります。
このマグネットは、キャップを閉じている時にも、記述のさい尻軸に挿している時にも、軸にある平面部分・プラトーのホワイトスターとクリップの位置がまっすぐ合うようにできているという優れもの。

小日向京のひねもす文房具|第百六十一回「モンブラン モンブランM レッド」

サッと素早く開け閉めしても、常に位置がぴったり決まるのは爽快!
そして内部マグネットを利用して、作業時にはこんなふうに尻軸部分へ予備のゼムクリップを仮置きしておく方法も…。

小日向京のひねもす文房具|第百六十一回「モンブラン モンブランM レッド」

これが侮れないほどに便利です。

シンプルなデザイン、控えめでいて凛ときらめく質感や「ここだけは譲れない」と感じさせる握り心地、そして誇り高きホワイトスターの印。
仕事もこんな姿勢で臨むとうまくいくのではないだろうか…と思います。
モンブランM レッドは、私たちの思いをしっかと後押ししてくれるお守りのような存在になることでしょう。

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。

文字を書くことや文房具について著述している。

『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。

著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。

「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。

小日向京のひねもす文房具







小日向京のひねもす文房具|第百六十一回「モンブラン モンブランM レッド」