2017年6月17・18日(土日)に、NAGASAWAさんちか店で新たなイベントが開催されます。
そちらが上の、「プラチナ万年筆のミクサブルインク・Mix Free(ミックスフリー)でインクを調合し、プレピー マーキングペンにセットする」というものです。
◆ ミクサブルインクの調合で、自分だけのインク色を作れる
◆ 万年筆インクをマーカーとして使える「プレピー マーキングペン」で新たなインク世界を体感できる
◆ コンバーターも付いてくる
◆ 調合したインクは10cc持ち帰ることができる
◆ 所要時間は約1時間、参加費は1,200円+税
これはぜひとも体験してみたくなるイベントですよね!
上の告知の通り、2日間ともに10時から18時まで開催され、途中で1時間休憩があり、お一人様2本までで、ただいま事前予約を受付中。空きがあれば、当日の参加もOKだそうです。
ミクサブルインク・Mix Free 9色が発売されたのは2011年5月のこと。それから早6年が経ち、すっかり万年筆ユーザーの定番調合インクとなりました。
一方、低価格万年筆・プレピーは2007年に発売。その後ラインナップを増やし、先端がチップになったマーキングペンも出ていたのですね。
このプレピー マーキングペンとは、どのようなものなのか? イベントを迎えるにあたって、興味津々で試してみることにしました。
ペンの先端は、学校の先生が採点をする時に朱色インクを入れて使っていた、ソフトペンのチップに近い形です。キャップにはインクの乾燥を防ぐ、プラチナ万年筆独自のスリップシール機構も搭載。
写真では4本を並べていますが、製品版の軸色は全6種。それぞれに軸色に対応するカートリッジインクが付属しています。
このカートリッジインクを使えばすぐさまマーカーになるわけですが、この仕様の素晴らしいところは、万年筆と同じ規格で同じ染料インクを使えるという点です。
いつものプラチナ万年筆のコンバーターも、このようにぴったり挿せる!
つまり、Kobe INK物語も、ミクサブルインクも、マーカー線になってしまうのです。…と、ここまでですでに夢がふくらみますでしょう?! 大変大変。
付属のグリーンインクカートリッジで、試し書きをしてみます。
この書き味は! サクサクした感触が実に印象的です。
まるで抹茶をフローズンドリンクで味わっているような清涼感。梅雨から夏にかけての季節を、爽やかに乗り切ることができそうです。
チップはインクフローをほどよい具合に抑えてくれ、絶好調なシアー感と濃淡を生み出します。
上の画像はライフのマージンノートに書いており、インクの裏抜けもありません。
ここで同じグリーンインクを、万年筆で書いてみた描線も見てみましょう。
意外に濃く、しっかり色みが出ていますよね。ということは、マーキングペンでは同じインクの違った表情を味わえるわけで…あのインクやあのインクならどうなるのか?…と、気になって仕方ない!
そのうえ今回のイベントでは、ミクサブルで自分好みの色を作れるというのだから、おおよその調合計画を立てて挑みたいところです。
小日向は、万年筆インクを入れたマーキングペンを、以下のように使いたいと思いました。
◆ 爽やかなグリーン系やマゼンタ系を、メモなどの強調線に
◆ 透明感のある水色系を、薄紙に書いた夏の手紙に
◆ ゴージャスな赤系を、付箋に大きく書くToDoリストに
◆ レモンのような黄色系を、用紙の分割線やカードのふちどりに
…などなど、この思いは止まりません。
そんなプレピー マーキングペンをミクサブルインク Mix Freeごと体験できる、今回のイベントです。
ミクサブルインクで「私の色」を見つけて、自分だけのマーキングペンができ上がる。
そんな絶好の機会をこの週末、NAGASAWAさんちか店で味わわれてみてはいかがでしょうか。
イベント案内ページは、こちらです。
小日向 京(こひなた きょう)
文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。