こんにちは。本店の垣内です。
皆さんは
「趣味はなんですか?」
と聞かれるとなんと答えますか?
私の場合、「金継ぎ」です!
金継ぎは、欠けたり割れたりした器を、漆で継ぎ金で装飾し再び使えるようにする日本古来の伝統工芸です。
高価な器でなくとも、思い出があったりお気に入りの器にヒビが入っただけで使えなくなるのはなんとも寂しいじゃないですか。
しかも、その器の個性にあった直し方が出来るので、なんだかより素敵になる気がします。
最近教室も増えて、簡易金継ぎなど気楽にされる方も多いと聞きます♪
金継ぎを始めて早3年、今では職人になりたくなってしまいまして、休みの日には師匠について修行に励んでいます。
道のりはまだまだ遠いのですが、今までの様々な修行の成果をご紹介します。
1:ヒビが入ったり何分割に割れ、その破片がある時はシンプルに線で仕上げます。これは友人の白磁。
2:小さい欠けや破片がない場合、充填して直します。 友人所有の茶碗。
3:広い面を直す為の修行として 金粉繕い(オーソドックスな方法)
4:広い面修行 粉と箔の繕い(華やかさプラス)
5:広い面修行 箔繕い 銀箔 (色が違うと器の印象も変わりますね)
6:広い面修行 地紋繕い 定型・波 (溢れる高級感)
7:濃い色の器の欠けを埋め、箔を蒔く直し方 箔散し (どこが欠けたか分からないように)
まあ、色々出来ます。
パッと見ただけでは「欠けて直したようには見えない」ようにする「共直し」や、紛失した大きい欠けを別の器の破片で継ぐ「呼び継ぎ」など、まだまだマスターしていない技術はてんこ盛りあります。
今まさに修行しているのは、
何分割の欠けを継いだ上に蒔絵を施し、ヒビじゃなくて模様にする「蒔絵繕い」です
まだ途中ですが・・・
これは自分で40にカチ割って直しました。もちろん裏側も同じように。修行の入り口はここからでした・・・。泣