こんにちは。公式オンラインショップ担当の長田です。
以前、“逸品ブログ”を担当させて頂いておりました。
ご愛読頂いていた方、ご無沙汰しております…
不定期ではありますが、内容を変えてまたブログを再開させて頂きたいと思います。
ということで… 今回はNAGASAWAの店舗限定オリジナル万年筆を取り上げさせて頂きます。
店舗限定販売モデル TRADEシリーズ
既にタイトルでも記載していますが、ナガサワの定番商品だけどその店舗に行かないと購入できないモデルが存在します。
それは… TRADE(トレドー)シリーズです。
このTRADEシリーズは、神戸・ハーバーランドにある“NAGASAWA神戸煉瓦倉庫店”限定商品です。
ロゴマークは神戸煉瓦倉庫の後ろに神戸ポートタワーがあるデザインのものと、アルファベットの“T”を装飾したデザインの2種類です。
ちなみに…“トレド”でも“トレード”でもなく“トレドー”と読みます。
大人の事情です。ここは触れてはいけません(笑)
神戸煉瓦倉庫
商品をご紹介する前に、神戸煉瓦倉庫をご紹介します。
神戸以外の方からすると、神戸にも煉瓦倉庫があるの?と思われると思います。
全国的にみれば横浜赤レンガ倉庫が有名ですよね。
神戸の煉瓦倉庫は規模こそ赤レンガ倉庫には敵いませんが、120年以上前の1898年(明治31年)建設の建物で、横浜赤レンガ倉庫よりも古い建物です。
※横浜赤レンガ倉庫は1911年(明治44年)竣工との事です。誤っている場合はご連絡頂けますと訂正させて頂きます。
現在の神戸煉瓦倉庫はこんな感じです。
元々は本当に商品保管用倉庫として利用されていました。
貿易で栄えていた港町だからこその建物だと言えます。
旧国鉄の貨物駅(湊川貨物駅)の跡地にハーバーランドが1992年(平成4年)にオープンしたのを機に、この神戸煉瓦倉庫をレストラン街として再利用することになり現在に至ります。
このあたりの経緯も横浜と似ていますね。
夜になるとライトアップされて本当にキレイですよ。
NAGASAWA 神戸煉瓦倉庫店
NAGASAWA 神戸煉瓦倉庫店は神戸煉瓦倉庫にある文房具店です。
文房具店と言っても、想像される文房具店とはかなり異なっていると思います。
神戸煉瓦倉庫店は文房具店?
神戸煉瓦倉庫店には、いわゆる“一般的な文房具”はほぼ置いていません。
ではどんな商品を置いているかと言うと…
・ NAGASAWA オリジナル商品
・ NAGASAWA 直輸入商品
・ 国内・舶来万年筆
・ ガラスペン
・ シーリングスタンプ
・ 個人作家作品
・ フレグランス類
・ 神戸のおみやげ
などとなりますが、その時々でラインナップがガラリと変わります。
お店の雰囲気も通常とはかなり異なります。
煉瓦倉庫なので当たり前かもしれませんが、むき出しのレンガで囲まれています。
こちらは入り口。
古いレンガが独特の雰囲気を演出しています。
そしてこちらは店内風景です。
店内もレンガの壁がそのまま使用されています。
床は板張りです。
冬は少しだけ寒いです…
希少画像!? オープン前の神戸煉瓦倉庫店
せっかくなので珍しい画像をご紹介致します。
ナガサワ社内でも見た事がある人は少ないのではないでしょうか?
レア画像です(笑)
これは、オープン前の神戸煉瓦倉庫店です。
画像では見にくいと思いますが、風化した煉瓦の破片ががあたり一面に散乱し、エライ事(大変な事)になっていました。
実は私、神戸煉瓦倉庫店オープン時に担当部署に所属しておりまして、この店舗のオープンに関わりました。
通常は棚を設置してから商品を並べて…と皆さまが想像されるであろう流れでお店をオープンさせるのですが、この神戸煉瓦倉庫店だけはレンガ掃除から始まりました。
このような普通ではない状況でしたが、現在では素晴らしい神戸港のロケーションとともに皆さまに愛されている店舗となっております。
そして2012年12月3日に無事にオープンすることができました。
TRADEシリーズ
TRADEシリーズは、神戸煉瓦倉庫店の限定モデルとして、オープン時に企画されました。
TRADEは、商業、商い、貿易、通商、職業、商売…などの意味があります。
ここまで読んで頂いた方ならすぐに分かって頂けると思いますが、貿易に使用していた倉庫を店舗に改装したのが神戸煉瓦倉庫店ですので、こういったネーミングとなりました。
TRADEシリーズを少しだけご紹介
TRADEシリーズには、他のナガサワ店舗で扱っていないオリジナル商品が多数あります。
既に完売・廃番になっているものも多数ありますが、現在でも販売している一部をご紹介致します。
・ NAGASAWA TRADE 真鍮 キャップ式 ボールペン
・ NAGASAWA TRADE ミニ原稿用紙(現在は神戸煉瓦倉庫店のみ販売)
このご紹介させて頂いたモノ以外もTRADEシリーズには御座います。
公式オンラインショップでお取り扱いしているモデルも一部となりますので、ぜひ神戸にお立ち寄りの際は神戸煉瓦倉庫店にも足をお運びくださいね!
“ザ・神戸”なイメージの場所ですので、文房具に興味がない方も楽しいと思いますよ!
特別バージョンの万年筆 ~TRADE万年筆~
先ほどのTRADEシリーズで敢えてご紹介しなかった商品… それがタイトルにもあるTRADE万年筆です。
何種類かあるのですが、その中でもオススメは、
・ NAGASAWA TRADE Redden(レドゥン) 万年筆
・ NAGASAWA TRADE Proske(プロスケ) 万年筆
の2種類です。
どちらの万年筆もNAGASAWAの定番商品としてある万年筆です。
定番商品としてのReddenとProskeはペン先の刻印が風見鶏ですが、TRADEバージョンは“T”の文字がマークとして入っている特別バージョンです。
TRADEバージョンは神戸煉瓦倉庫店のみで販売
どちらのモデルも発売してしばらく経つモデルですが、今までTRADEバージョンは神戸煉瓦倉庫店のみで販売しておりました。
実店舗ではこれからも神戸煉瓦倉庫店のみの販売となりますが、お客様からのお声を受けて公式オンラインショップでもお取り扱いを開始させて頂く予定です。
コレクションされている方、他と違う万年筆をお探しの方は必見です。
ReddenとProskeの仕様
万年筆のベースとなっているのは、どちらもセーラー万年筆のプロフィットです。
全長は約135mm、重さはコンバーターを使用した状態で約20gです。
ベーシックなモデルで、初心者でも使いやすく、上級者やマニアの方でも充分に満足して頂ける書き味の万年筆となっています。
Reddenはベーシックな仕様で、万年筆の王道を行くモデルです。
こういった万年筆は軸の色がブラックやダークブルーなど濃い色目が多い中、Reddenは落ち着いた赤色です。
コンバータは別売となっておりますが、インクカートリッジが付属しておりますので、すぐにでもお使いいただけます。
もちろんコンバータを使用していただくと、様々なメーカーのインクをご使用いただけます。
Proskeはカラーインクを見ても楽しめるようにスケルトン仕様です。
そしてProskeにはコンバータが付属してきます。
(セーラー万年筆のインクカートリッジもお使いいただけます)
コンバータはセーラー万年筆から販売されているものと同じ大きさですが、金メッキ加工の特別仕様です。
ネーミングの由来
ちなみに… Reddenというネーミングですが、何が由来だと思われますか?
神戸・三宮にNAGASAWA PenStyle DENという店舗があるんですが、そのDENのオープン時に販売を開始したモデルです。
それまで限定品を除いてはブラック仕様のオリジナル万年筆(NAGASAWA プロフィット万年筆)のみを販売していたこともあり、異なる色目の万年筆を…というコンセプトで開発されました。
Red(赤)+DENでReddenです。
せっかくなのでProskeのネーミングの由来も…
こちらはプロフィット(Profit)ベースのスケルトン(Skeleton)万年筆なので、Proskeです。
そのままです。
Proskeが発売されたタイミングではNAGASAWA Kobe INK物語(万年筆インク)のカラーバリエーションも50色を越えていたと思います。(記憶が曖昧ですが…)
たくさんのカラーインクを楽しんで頂きたいという想いから、スケルトン仕様の万年筆を発売致しました。
初めはプロフィット万年筆のスケルトンバージョンだったんですが、Proskeの販売数が増加していくにつれて、不思議なもので“独り立ち”したような存在になっていきました。
まとめ
このような経緯の2種の万年筆の特別バージョン。
どうですか?手に入れてみたくなってきましたか?(笑)
販売開始時には、公式オンラインのメルマガやSNSでアナウンスさせて頂きますので、今しばらくお待ちくださいませ。
神戸らしさと使いやすさを兼ね備えたシリーズ、TRADEをこれからも宜しくお願い致します。
“トレド”や“トレード”ではありませんよ、“トレドー”です!