もくじ
セーラー 還暦万年筆 -KAN-
セーラー万年筆(Sailor)が発売する『還暦万年筆 -KAN-』。
他の万年筆にはない、独特なカラーリングと雰囲気がとても魅力的な万年筆です。
還暦のお祝いを選ぶ際、様々なものが候補として挙がると思いますが、この『還暦万年筆 -KAN-』は還暦のお祝いにピッタリです。
今回は、この『還暦万年筆 -KAN-』がどういった万年筆なのか?をご紹介させて頂きます。
還暦祝いとは?
還暦とは、干支(えと・かんし)が一巡する60歳になったとき、再び生まれた時の干支に還る(=戻る)とされており、良く知られている十二支(じゅうにし)と、十干(じっかん)を組み合わせたもので60通りあります。
十二支は、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)の12種類です。
十干とは、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)の10種類です。
これらを組み合わせた、丙午(ひのえうま)や乙未(きのとひつじ)などは比較的有名だと思います。
干支が60年で一巡することから還暦(歴が還る)と呼ばれていおり、暦が一巡するまで長生きした(=60歳)ということで、還暦のタイミングでお祝いをします。
還暦祝いを贈るものは何が良い?
還暦のお祝いって何を贈りますか?
昔からよく言われている(聞いたことがある)ものとしては、赤いちゃんちゃんこでしょうか?
地域によっては赤いちゃんちゃんこ着るのではなく、赤い頭巾を被る地域もあるそうです。
古来より日本では、赤は“魔除けの色”と考えられており、赤ちゃんの産着には赤色が使われていたことから、”もう一度生まれた時に戻る”として赤いものを身に着けるらしいです。
現代では、赤いちゃんちゃんこは贈る側も贈られる側も恥ずかしさがあり、少なくなってきているかもしれません。
そういったことから、還暦のお祝いには赤いものを贈るのが一般的だと思います。
しかし、櫛(くし/苦死)や眼鏡(老化をイメージ)、靴(足で踏む)など、贈ると失礼にあたるものもあるので、注意しましょう。
『還暦万年筆 -KAN-』とは
各パーツ(キャップ・胴軸・天冠・尾栓)は、全て異なった日本古来の”3色の赤”が使用されており、今までにない美しいグラデーションを楽しめる万年筆です。
前述の還暦祝いとは?でご説明した通り、還暦のお祝いは日本古来から伝わる伝統的なものです。
ここ最近は還暦を転機として第二の人生を踏み出す方も多いと思いますので、万年筆はそういった意味でもピッタリだと思います。
考案者はあの方です
この『還暦万年筆 -KAN-』はセーラー万年筆にてペンドクターをされていた川口明弘氏が開発を担当した万年筆としても有名な万年筆です。
ナガサワ文具センターにて不定期開催している”万年筆クリニック”でもドクターをして頂いており、ファンの方も多数居られると思います。
川口氏は京都の美術系の某大学を卒業されている方で、美術への造詣もとても深い方です。
そういった方がプロデュースされている万年筆ですので、この古来の赤色を使われたのも納得です。
カラーだけではなく万年筆としても逸品
3色の赤色がどうしてもイメージとして先行してしまうと思いますが、万年筆としても非常に優秀で逸品です。
ベースとなっている万年筆はプロフェッショナルギアです。
ペン先には大型の21金が使用され、とても滑らかな書き味があります。
キャップをペン本体の後ろに付けるとボディの重量バランスも非常に良く、長時間筆記しても疲れにくくなっています。
付属の化粧箱も真っ赤
『還暦万年筆 -KAN-』を購入した時に入っている化粧箱も真っ赤な特別仕様となっています。
真っ赤なスリーブを外すと、金色の箔で“KAN”と入った化粧箱本体が現れます。
化粧箱は万年筆本体とセーラー万年筆のボトルインクがセットされており、新たに買い足すことなく、すぐにお使い頂ける仕様となっています。
製品仕様
● ペン先:21金、大型
● ペン先仕上げ:金メッキ
● 蓋・胴・大先:PMMA樹脂/レッド
● 金属部品:金メッキ仕上げ
● 本体サイズ:直径18×129mm(クリップ部含む)
● 軸径:直径13mm
● 本体重量:21.6g
● 方式:カートリッジ・コンバータ両用式
● セット内容:万年筆本体(コンバーター付属)、ボトルインク(ブルーブラック)
● 対応コンバーター:14-0506
字幅ラインナップ
極細(EF)、細字(F)、中字(M)
販売価格
30,000円(+税)
取り扱い店舗
NAGASAWA PenStyle DEN
NAGASAWA 梅田茶屋町店
オンラインショップ
まとめ
今回ご紹介させて頂いた『還暦万年筆 -KAN-』、いかがでしたでしょうか?
長く人生を歩んで来られた方に贈る還暦のお祝いは、とても悩むと思いますが、万年筆なら性別問わず喜んで頂けるのではないでしょうか。
実際に贈られる時は、今回ご紹介させて頂いた”なぜ赤色のものを贈るのか”も合わせて説明していただくと、よりこの『還暦万年筆 -KAN-』の意味が伝わると思います。