パイロット キャップレス シリーズ の全てが分かる!? 知りうる限りの情報で纏めてみました!

こんにちは。公式オンラインショップ担当の長田です。
今回は、他に類を見ない構造で大人気の“パイロット キャップレス万年筆”を取り上げたいと思います。
様々な種類があるので、万年筆初心者の方にも出来るだけ分かりやすいように“まとめサイト風”に纏めてみました。

パイロット キャップレス シリーズ

パイロット キャップレス万年筆

キャップが無い万年筆として世界的に有名なパイロットのキャップレス万年筆。
日本のみならず海外でも他に類を見ない構造で大人気です!

一番の特長は… もう既に言ってしまっていますが“キャップが無い事”。
一般的な万年筆はペン先をキャップで保護していますが、キャップレスはペン先を本体ボディに収納させることで保護しています。
そして筆記するときはペン先を出すことで筆記することが出来るようになります。
使用する度にキャップを外したり付けたり…それを面倒だと感じる方は国内外問わず多いようですが、この仕様なら気軽に(手軽に)万年筆を普段使いすることが出来ますね!

見た目も一般的な万年筆とは異なり、ペン先側にクリップが付いています。
これは胸ポケットなどに差している際、万が一インク(インキ)が漏れたとしてもペン先が上側にあれば防げるからです。
ですので、筆記時にはクリップが下側(ペン先側)に来るということになります。
よくよく考えると自然なレイアウトですが、一瞬どっちが上(頭)か分からなくなりますね。

独特の構造が大人気の秘密

インクが乾燥しない仕組み

そもそも何故、キャップが無いのにインクが乾燥しないのでしょうか?
それは…“シャッター機構”と呼ばれる蓋があるからです。
ヘッド部(キャップレスのクリップ側の端)の中にはシャッターが内蔵されており、未使用時はその奥にペン先が収納されています。
そして使用する際は、そのシャッターをペン先が押し開けてペン先が外に出てくる仕組みです。
聞くと単純に思える構造ですが、他メーカーには無い訳ですから開発時の苦労が偲ばれます。

実際にシャッターが開いてペン先が出てくる様子はこんな感じです。

う~ん、分かりにくい…(汗)
パイロットさん、助けて下さい。
ということで、分かりやすく図解されていました。
良く分かりますね、さすが!


※ この画像はパイロットサイトから引用させて頂きました。

万年筆で良く見るペン先の刻印がキャップレスにはない?

一般的によく万年筆のペン先には刻印が入っているのを良く見ると思います。
万年筆のある種象徴的なものであり、字幅もここを見れば分かることが多いです。
こんな感じの刻印です。

キャップレスのペン先はどうかと言うと…

このように見当たりません。
字幅も分かりませんね…

分かりにくいので分解してみました

結論からお伝えすると、キャップレスにも刻印は存在します。
分解すると確認することができます。
…と、言葉でお伝えしても分かりずらいと思いますので、簡単ではありますが分解してみました。

まずボディを外します。

中にはこのように金属製のカートリッジカバーとペン先ユニットが入っています。

白っぽい樹脂製のもの(名称不明)は、カートリッジの代わりに購入時のみ入っているもので通常は使用しません。
カートリッジを使用する際は、この樹脂製のものを外して使います。
コンバーターを使用する際も同様です。
カートリッジもコンバーターもパイロット製のものがご使用いただけます。

ペン先だけを見るとこんな感じです。

よく見る万年筆のペン先よりもかなり細いのがお分かり頂けると思います。

拡大すると…刻印がありました。

この画像ではPILOTというメーカー名とともに<F>という表示も見えます。
FはFineのことで細字です。

このようにシンプルながら、刻印が入っているのがお分かり頂けたと思います。
字幅もこれで分かりますね!

キャップレスの歴史

キャップレスが販売開始されてから現在(2019年)で56年が経ちます。
革新的な構造を作り出してから半世紀以上の歴史があることがスゴイですよね!
そこで本当に簡単ですが、歴史もご紹介したいと思います。

キャップレス万年筆は世界初のキャップのない万年筆

このキャップレス万年筆は世界初のキャップのない万年筆として1963年に発売されました。
初代キャップレスの構造は“繰り出し式(回転式)”で、ノブを回すとペン先が出てくる構造でした。

その1年後、1964年に現在最も主流の“ノック式”が発売開始。
1968年には“自重式”というペン先そのものの重さでペン先を出す方式のキャップレスが発売されます。
この自重式はこのタイミングのみの販売で、それ以後は開発されていません。

その後、どんどんと使いやすさや高級感を追求したモデルが販売されていきます。
しかし基本的な構造は発売当初のままです。
現在販売されているものは、ノック式と繰り出し式(回転式)の2種類、そして2019年の12月に“キャップレス LS”という新しいシリーズが発売開始されますので、構造的には3タイプとなります。
基本的な構造のまま現在も新モデルが出るキャップレスの奥深さが分かって頂けると思います。

海外での名称

海外名の方がカッコイイ!?

日本ではキャップレスという商品名で販売されていますが、海外では“バニッシングポイント(Vanishing Point)”という名称で販売されています。
(※ Vanishing Point=消失点という意味。意訳で“消えるペン先”という意味。)
この名称では日本での浸透は難しいと思いますが、すごくカッコイイですよね!

このように日本で販売されている商品名と海外での商品名が異なるのは、パイロットでは他シリーズでも見られます。
例えば…
・ エラボー → Falcon (ファルコン)
・ ステラ90s → Stargazer (スターゲイザー)
・ コクーン → Metropolitan (メトロポリタン)
などです。
海外名の方がカッコイイと思いますが、確かに日本では浸透しにくいかな、とも思います。

海外ではNAMIKI

余談ですが、2019年に100周年を迎えたパイロットの正式な社名は“パイロットコーポレーション”です。
創業時の社名は“並木製作所”でした。(ちなみにその後はパイロット萬年筆)
現在は国内外ともにパイロット(PILOT)ブランドで販売されていますが、海外では当初NAMIKIブランドで販売されておりました。
そういった理由で、海外ではパイロットの万年筆は今でもNAMIKIという名称で呼ばれる事が多いと聞いています。
現在、日本国内ではNAMIKIブランドは販売店限定で蒔絵万年筆の最高峰として販売されています。

実際に海外で“NAMIKI Falcon”と文房具店で言えば、パイロット エラボーが出てきます。(出て来るハズです)
そう言えば、NAMIKI Falconで結構有名な動画がYoutubeにありますので、ご興味がある方はググって(Googleで検索して)みて下さいね!
“Custom Namiki Falcon”で検索して頂ければ出てくると思います。
ペン先が動く様は生き物のようにも感じることが出来ますよ。
(※ 販売店として動画のような使い方推奨している訳ではありません。動画のペンは独自にカスタマイズされています。)

現在販売されているモデル

現在販売されているキャップレスシリーズをご紹介したいと思います。
構造的には前出のように3タイプとなりますが、シリーズ毎に見るとバリエーションは豊富ですよ。

キャップレス(Capless)

いま一番一般的なモデルとして販売されているモデルとなります。
ベーシックなボディ色の“FCN-1MR”、少し高級感を持たせた“FC-15SR”、マットブラックがカッコイイ“FC-18SR”、ボディにカバ材を使用した木軸の“FC-25SK”、ボディ全体がロジウム仕上げでピカピカの“FC-3MS-S”、ボディに螺鈿(らでん:貝殻の内側の真珠層を薄く剥いだ小片を散りばめた技法)が施されている“FCN-5MP”があります。
上記はそれぞれ価格は異なりますが、ボディのサイズはほぼ同じです。(※ 木軸のみほんの少しだけ太いです)

ラインナップされている字幅は、基本的にはF(細字)・M(中字)・B(太字)となりますが、モデルによってEF(極細字)があったり、FM(中細字)があったりします。
バリエーションは豊富ですので、価格やボディカラーや材質の違い、欲しい(書きたい)字幅などから欲しいモデルを絞り込んでいくのが良いと思います。

キャップレス デシモ(Capless decimo)

アルミボディで作られた軽量かつスリムタイプのキャップレスです。
“FCT-15SR”という品番になります。
decimo=10番目(スペイン語)という意味で、キャップレス発売以来10代目のモデルということで名付けられました。
カラーバリエーションはメタリックカラーの8色です。

ラインナップされている字幅はEF(極細字)・F(細字)・M(中字)・B(太字)ですが、ダークグレーマイカとダークブルーマイカはF(細字)・M(中字)・B(太字)のみ、パールホワイトとシャンパンピンクはF(細字)・M(中字)のみとなります。
こちらもボディカラーや欲しい(書きたい)字幅などから欲しいモデルを絞り込んでいくのが良いと思います。

このキャップレス デシモですが、現在、20カラーズ(20 colors)という限定バージョンが販売中です。
第1弾~第4弾まで4回に分けて販売されるという、パイロットでは過去に前例がない販売となり、全国で取扱店が非常に少ないこともあり大人気商品となっております。
現在(2019年12月時点)では第1弾はほぼ完売となっておりますが、若干数は販売中となっております。
ちなみに第2弾は2020年2月の発売予定です。
ご興味がある方は、過去のブログにも情報を掲載しておりますので、ご参考になさってくださいね!

キャップレス フェルモ(Capless FERMO)

初代キャップレス万年筆と同じ繰り出し式(回転式)のキャップレスです。
“FCF-2MR”という品番になります。
ペン先を出し入れする際にノック音がなく、スッと滑らかな動きをします。
さらに回転ノブ部分には彫刻が施され高級感があります。
“大人感”があります(笑)
軸色はブラック、ダークブルー、ダークグリーン、ダイヤモンドシルバーの4色、字幅はF(細字)・M(中字)の2バリエーションとなります。

ノック式のモデルは素早くペン先を出し入れできますが、このフェルモは非常に落ち着いた感じがするモデルですので、そういったシチュエーションで使用される事が多い方はオススメです。
ちなみに… ペン先の出し入れはこんな感じです。(画像なので分かり辛いかもしれませんが…)

キャップレス LS(Capless LS)

2019年12月発売の最新モデルです。
従来のノック式でも繰り出し式でもなく、新たな機構(=ノック&ツイスト式)を採用された“第4のシリーズ”です。
その機構とは…ペン先を出す時はノック、ボディに収納する時は回転させるというものです。
LSというのはパイロット曰く、“ラグジュアリー&サイレント(Luxury and Silent)”とのことです。
ノック式だと『カチッ』と音がして会議などで使用する際に気になるという方、でも繰り出し式(回転式)は動作が煩わしいという方にはピッタリです。
カラーバリエーションはラグジュアリーブラック、ラグジュアリーブルー、ラグジュアリーパープル、ブラックマットの4色、字幅はF(細字)・M(中字)の2バリエーションとなります。
このLSに関しては、弊社の過去ブログに詳細を掲載しておりますので、ぜひご覧くださいませ。

パイロット製筆記具のマメマメ知識

パイロットの筆記具の品番には販売価格(定価)を示す数字が入っています。
FCN-1MRだと10,000円、FC-15SRだと15,000円です。
2019年初めにカスタム74などのシリーズの価格改定(10,000円 → 12,000円)がありましたが、その際に品番も変更されました。(FKK-1000R → FKKN-12SR に変更)
知っていると得する…訳ではありませんが、価格を知る手掛かりにはなると思います。

キャップレスベースのNAGASAWAオリジナル万年筆

現在、定番で販売されているNAGASAWAオリジナル万年筆でキャップレスベースのものはありませんが、過去に限定モデルとして販売していた事があります。
気になる方も居られると思いますので、簡単ですがご紹介したいと思います。
(※ 現在は一部のモデルを除き全て完売モデルとなっております)

NAGASAWA 134周年記念万年筆 URUSHI JAPAN (※ 完売モデル)

キャップレス フェルモをベースに漆塗りを施した、2016年5月に発売された限定モデルです。
軸色は漆黒、朱の2色でした。
JAPANは日本という意味では無く、漆という意味です。
当時の販売価格は60,000円(税抜)。

NAGASAWAオリジナル万年筆 キャップレスデシモ 『アジサイ』 ゴールド/シルバー (※ 完売モデル)

キャップレス デシモをベースにしたモデルで、2017年5月に発売された限定モデルです。
弊社がある神戸市の花(=紫陽花)をモチーフにしたモデルで、金属パーツがゴールド仕様とシルバー仕様がありました。
当時の販売価格はゴールド23,000円/シルバー20,000円(ともに税抜)。

NAGASAWAオリジナル万年筆 キャップレスデシモ 『布引エメラルド』 ゴールド/シルバー (※ 完売モデル)

キャップレス デシモをベースにしたモデルです。
弊社の実店舗、PenStyle DENの開店10周年を記念して作られたモデルで、2018年4月に発売された限定モデルです。
ボディカラーは弊社の万年筆インク(KOBE INK物語)の第13集“布引エメラルド”から採用され、こちらも金属パーツがゴールド仕様とシルバー仕様がありました。
当時の販売価格はゴールド23,000円/シルバー20,000円(ともに税抜)。

NAGASAWAオリジナル万年筆 キャップレスデシモ 『須磨離宮ローズ』 ゴールド/シルバー (※ ゴールド:完売モデル、シルバー:僅か在庫あり)

キャップレス デシモをベースにしたモデルで、2019年4月に発売された限定モデルです。
ボディカラーは弊社の万年筆インク(KOBE INK物語)の第41集“須磨離宮ローズ”から採用され、こちらも金属パーツがゴールド仕様とシルバー仕様となっております。
販売価格はゴールド23,000円/シルバー20,000円(ともに税抜)。
こちらのゴールドは完売しておりますが、シルバーのみほんの僅かですが在庫がございます。(2019年12月時点)
ご興味ある方はコチラで販売しております。

まとめ

パイロットのキャップレス万年筆を纏めてみましたが、いかがでしたでしょうか?
独特の機構、デザイン、様々なバリエーション… など魅力がたくさんある万年筆ですよね。
今回ご紹介させて頂いた以外にも、パイロット カスタム会加盟店舗限定モデル、販売店独自のオリジナルモデルなど様々なバリエーションが販売されています。
万年筆マニアの方は、キャップレスだけを収集されている方も居られるくらいです。
初心者の方は一度手に取って見るだけでも魅力を感じて頂けるのでは?と思います。
日本が誇る魅力いっぱいのキャップレス万年筆、オススメですよ!

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