本日のブログを担当させて頂く梅田茶屋町店の長田です。
夏場に天井から謎の雨漏りが発生、未だに部屋がカビ臭く踏んだり蹴ったりの状況なので大体は太陽光もほどよく浴びることのできるバルコニーで過ごすことにしています。
上のは料理は妹が食べずに出かけて放置した朝食、自分で作ったので食べようとしましたが量が多いッ!
(自分の分はキャンベルのオニオンスープとトーストで済ませる予定でした…)
悪戦苦闘している内に朝食どころかブランチの時間になってしまいましたが何とか食べ終えて5月に亡くなったクリス・コーネルの在籍していたサウンドガーデンを聞きながら絵を描いたり作品を製作したりしているところ。
7月のクリスの誕生日にはリンキンパークのチェスター・ベニントンが同様に首を吊って死去…自分がリアルタイムで追いかけていたロックスター達の死という現実は勿論ですがそれを通して人生が有限的であることや彼らも普通の人間であるという当たり前の事実を再認識してしまいショックでした。
左の賑やかなのはポップアート作家として名高いアンディ・ウォーホルの32個のキャンベルスープ缶に影響されて神戸インクで真似たもの。
神戸インクはデジタル印刷で色はポスカでアナログに塗りました。
高度経済成長もバブルも経験できませんでしたが中世ヨーロッパの魔術と科学のようにデジタルとアナログが交わり折衷する時代に生まれたことを嬉しく思います。
右はオーストラリアで触って以来、大好きになったエリマキトカゲを原住民のアボリジニのアートの如く描こうとして間違えた絵…塗り絵にしようかと考え中です。(土着的な美術は先天的に遺伝子レベルで根付いているのか模倣できないですねぇ…音楽と似ています。)
和歌山の高野山から10年越しに神戸へ戻った中学生の頃は適応障害を患っていた時期で…村上春樹の海辺のカフカの主人公のような理由からオーストラリアへ渡って2年間過ごしました。特待生制度をなんとか勝ち取りましたが節約の為に安価な食パンとリンゴだけを食べ続ける毎日でした…良くも悪くも今のアウトサイダーな自分を形成した刺激的な思い出の場所です。
こっちは梅田に多い海外のお客様向けに試作してみたインクのポスター風のコラージュ。
休憩を挟んだにも関わらずこの日は指先の痙攣が酷くて繊細な作業ができずエリマキトカゲ同様に右下の風見鶏で苦労しました…痛みのスイッチが分からず部位が動くので本当に難儀です。(発症直後は自重で背中が痛いのでベッドで寝られない日や顎や胃が激痛を起こして何も食べられない日が続いていたので幾分かマシにはなっているのですが…)
これもオーストラリアで実物を見てから夢中になったブレット・ホワイトリーのポップアートやジミヘンのジャケなどで有名なマーティン・シャープのサイケデリックアートの影響が大きいですね。
これは何かを描いたり作ったりする時に使う資料たちです。(我ながら安定しませんねぇ…時代小説から洋書に観光ガイドって)
一番上の甲賀忍法貼は能力バトル物の元祖といえる小説である忍法貼シリーズの一作目、個人的には東映版で沢田研二さんが妖艶な天草四朗を演じていた魔界転生の方が好きなのですが長いのでこちらの方が読みやすくてオススメ。
その下のバスカヴィル家の犬はシャーロック・ホームズシリーズですが助手のワトソンが主役を務める異色の長編、推理小説というよりゴシックホラー要素が強いのでお気に入り。
最近は漫画やアメコミも読まなくなってしまいましたがヤングキングアワーズにて連載されていたトライガンとヘルシングはいまでも手に取る作品です。ヴァッシュやアーカードといった主人公は勿論ですが両作品ともサブキャラクターの灰汁が強く、画風も独特なので何度読んでも飽きないし彼らの生き様は本当に勉強になります。(内容は全く真逆ですが)
夕方になってきたので室内での作業に移行、重低音が肝のサウンドガーデンはラジカセだったのにチープなのが売りのジョニー・サンダースのアルバムをミニコンポで聴くという矛盾を抱えながら個人的な趣味で作ったポスターと自分のバンドのフライヤーです。(フライヤーはライブの宣伝になってしまうので日時や場所を付ける前の未完成品を載せました。)
世代では無いのですがジョニー・サンダースやダムドといったUS,UKを問わず黎明期のパンクやカルチャーが大好きなので雑誌の切り抜きや画像を寄せ集めてポスターを自作したりしています。(作った後に気づいたのですが貼り付けた20人の内の半分が故人でした…次は90年代のグランジロックでも作りたいです。)
右のフライヤーは北欧のブラックメタルバンドのジャケットみたいにしたかったのでグレースケールをあえて使わずに完全な白と黒に写真を加工しています。
白と黒の世界の中で微妙な光やコントラストを生かして表現してくれる灰色は個人的に好きですがチープでキッチュなイメージを打ち出すにはこちらの方が良い気がしますね。
ミスフィッツやラモーンズのジャケに載ってそうなフォントを加え、筆ペンでキャラを描いています。
ちなみに右端の角を生やした変な奴はコープスペイントにメーキャップして怪しい恰好をした私です…(笑)
これもオーストラリア時代のホームステイ先のお兄さんやベビーシッターのお姉さんにローカルバンドのライブに連れて行ってもらったことがきっかけですね…ブリスベンの郊外にいたのですが16歳から車が運転できるので遅くまで海外ドラマに出てくるようなパーティにも連れ出されて私も演奏していました。(カーステレオから世界中で大ヒットしていたカイリー・ミノーグのCan’t Get You Out of My Headといったポップソングからニック・ケイヴやAC/DCなどの激しい曲、キュアーのようなニューウェイブ系が人気で流れていたことを記憶しています。)
左上のはコクヨの野帳スケッチにポスターカラーで絵を塗って模型用のトップコートを吹き付けて定着させた物です。
簡単で安価にできるので興味があればチャレンジしてみてください。(雨の日はトップコートが白化してしまうので避けるように注意が必要なのですが)
愛機レスポールJr.とブラックサバスやマウンテンのアルバム達、笑顔が可愛いヴァッシュさんのジャケが目印の劇場版トライガンのサントラ。(よく見たら銃を突き付けられて冷や汗かいてるシーン。)
何年か前の宇都宮餃子祭で確か購入したトートと餃子型ケースをCD入れとピック入れに使っています。(ギターピックは何故かすぐに失くしてしまう)
昔は硬めのティアドロップ型を使用していましたが指が痛いのでマウンテンのレスリー・ウェストが使用していたというオニギリ型やベース型のソフトを使いストラップもナイロン製の柔らかいのでリハビリ中。(カムバック筋肉と健康…)
メタルの創始者として名高いサバスのギタリスト、トニー・アイオミは中指と薬指の先をデビュー前に事故で失くしながらも素晴らしい作品を作っているので指のある私も負けていられませんが以前の様にはまだまだ弾けません。
当たり前に出来ていたことが出来なくなるのはショックですがなってしまった以上は仕方がないですし、自分を哀れんでしまっては同じ病や境遇の方を傷つけてしまうのでロックスターみたいに頑張らないといけませんねぇ。
心臓が痛かったり、痛みが治りにくい等の兆候は以前からあったのですがチキンで逃げてばかりだったので「身体壊したら一生後悔する」とマジで叱ってくれた方や心配して応援してくださった方々の善意を裏切ってしまったままでは申し訳が立たないですしね。
最後は山の民な私の自宅から結構な望遠で撮ってみた神戸の景色です。(ここは山と海の距離が本当に近いですね。)
これだけ長い文章を久しぶりに書かせて頂きました。
ありがとうございます!