【神戸市立博物館にチューリヒ美術館展がやってきた】
チューリヒ展で話題の限定インク[ゴッホコバルト]と[モネバイオレット]について事務所勤務の女性スタッフ和田と語り合ってみました。
[登場人物]
竹内:商品開発
浜口:マーケティング
宇高:マーケティング
和田:カンパニーサポート
初めての万年筆
ペン先めちゃくちゃ汚れそうですよね
汚れても大丈夫
時計回りに神秘的なバイオレットが上がってきてます。お、キレイに入りました。ペン先を拭いてと。
一番注意するのは根本ね。手があたると汚れてしまうのでよく拭いといてくださいね。
何書いたらいいですか?
名前でも書いてみましょうか。プロフィール。チャームポイントとか。
わ、書きにくい。
ちょっと立てすぎかな。もうちょっと寝かせて力を抜いて軽く書いてみて。
万年筆はだいたいボールペンの8分の1ぐらいの力で。
この紙と万年筆が擦れる音好きかも。
この前この万年筆と紙の擦れる音だけのラジオ収録もあったよ。
初めての万年筆?
はい。入社10年ぐらい経ちますけど初めてです。
学生の時も使わなかった?
万年筆は使わないですよー。家に転がってるのを見たことあるけどインクがカラカラでした。ちゃんと書いたのはこれが初めてです。
この前も100人ぐらいの大学生に聞いたら万年筆使ってる人はゼロでしたよ。使ったこともないと・・・
チューリヒ美術館展とモネバイオレット
モネバイオレットはもう発売してるんですか?
お店でも美術館でも販売してます。東京で開催してたスイスのチューリヒ美術館展が1月31日から神戸の市立博物館に来てるんですよ。
神戸市立博物館行ったことある?
ないです。
すぐそこ。歩いて2分ぐらい。本物の絵がきます。6mの大作!
えっ!6m!?壁一面ですね!
(モネバイオレットの箱を見せながら)これがモネの絵なんですよ。これが原画で6m。夕暮れの睡蓮という絵です。
その中に紫っぽいバイオレット色があるでしょ。その色をインクにしたのがモネバイオレット。
この絵のこれだけいろんな色があるなかからバイオレットをチョイスするというのがすごいですね。普通なら夕暮れなんで無難にオレンジとか選びそうですが。
バイオレットがやっぱりモネのイメージかなーと思って。
これは竹内室長が選んだんですよね。神秘的ですねー。
チューリヒの美術展と神戸インク物語のコラボレーションインクになってます。
すごいやろ?スイスとのコラボやで。
すごいですねー。ナガサワはいつからそんな世界的になったんですか(笑)
初めてのガラスペン
次はガラスペンを使ってみましょう。先が3分の1ぐらい捻れてるでしょ。万年筆の毛細管現象と同じでここの細いところから太いところに引っ張る力でインクを吸います。書くことで今度はインクを紙が吸うという流れで文字になるわけ。万年筆と違って吸うインクの量が少ないので書けるところまで書いたらまたインクを吸い上げて書く。それの繰り返し。
ガラスペンは初めて?
もちろん初めてです。万年筆といいガラスペンといい。今日はデビューづくしです。ガラスペンは先っぽが折れそうで怖いですね。
ガラスペンはペン先もゆすぐだけでいいし万年筆より簡単やね。
洗いやすいからいろんなインクを試せるので神戸インクユーザーには特に人気なんじゃないかな?
ガラスペンってなんだか魔女みたいでかっこいいですね。赤いツメと緑のガラスペンでクリスマスバージョンみたいになってますけどね。
やっとそのツメが活きてきたね。
インクは下に当たらないぐらいのところまで真っ直ぐつけるんですよね。
インクがたくさんついたらインク瓶の縁でトントンと落とせばOK。
ガラスペン持ってここで仕事しとったらオシャレやろな〜。
オシャレですねー。でも数字が合わなくてイライラしそう。何本折ってしまうか(笑)
書くときは寝かせて軽〜く。そして少しずつ回しながら書くと書きやすいよ。
書けた。でも慣れないとめちゃくちゃ書きにくいですね。初体験で緊張してるのもあるけど。
ガラスペンと万年筆でも書き味が全然違うでしょ。
ぜんぜん違いますねー。ガラスペンってやっぱり折れやすいんですか?
普通に書くには問題ないけど落としてしまったりすると折れやすいね。
でも心配しなくてもそのガラスペンはペン先替えられるから。
へー便利ですね。書いてる時の紙と擦れる音も万年筆と少し違ってこれもまたいいですね。
このガラスペンの擦れる音はなぜか女性にとても人気があるよ。
ガラスペンでラブレター書けば恋が実るとかいうジンクスを作るとか。
まずは実績を作らないといけないのでどうぞどうぞ。
初めてのつけペン
これは使ったことある?つけペン。
つけペン?何ですかそれ。もちろん使ったことありません。
これはもうそのまんまインクにつけてから書くだけ。万年筆と同じように切り割りがあるので字が書けるわけ。これも軽〜く書いてみて。これが一番カリカリ書けるかな。
あ、ほんと。カリカリ書けますね。
人気のブルーインク ゴッホコバルト
ゴッホのこの作品もチューリヒ美術館展で神戸に来てます。そのゴッホの作品の空の色。濃い青から明るい青の境目ぐらいの色をイメージして作ったインクがゴッホコバルト。これは普段使いにも使いやすいからありがたいことに既にすごい人気で売れてます。東京でもすごく売れてて店舗でもかなり売れてるよ。手紙書く時とかも使いやすいし。
万年筆で手紙書くなら黒よりもこれぐらいの青色のほうがおしゃれでかっこいいですよね。
ブルーはブルーでもこのゴッホコバルトはそうとうこだわって作ったブルーなので色んなブルーインクと色調を比べてもらえたらおもしろいと思いますよ。
インクの色って万年筆によっても変わるんですか?
インクの出る量によって濃さが変わるというのはありますけどね。インクがドボッと出る万年筆なら濃くかけるし少しずつ出る万年筆なら薄く書けるし。強弱をつけて書くとインク色をグラデーションで楽しめておもしろいですね。
自分に合う万年筆、インクの探し方
自分に合うペンやインクってどうやって見つけたらいいんですかね?
これはもう好みの問題やね。どんどん書き比べてみたらいいよ。(ナガサワの)お店行って試し書きしておいで。万年筆もガラスペンもインクも全部試し書きできるから。全部試し書きOKだから長いお客さんだと半日ぐらい店で試し書きされてますよ。
私達が知らないだけでコアなファンの方もたくさんいらっしゃるんですねー。もっとお店に出るようにしないと。ちなみに神戸インク物語の中ではどのインクが一番人気なんですか?
最近は濃い目の色で北野坂ナイトブルーが一番人気あるかな。あと摩耶ラピス。これも人気ありますね。青だけでもかなり色があるけど全て違うんですよ。ベスト10のうち青系で7色ぐらい占めてるかな。青系とグリーン系のインクが人気あるかな。
神戸の街みたいに青と緑。海と山。
でもこの微妙な色の違いを作るのって大変じゃないですか?
そうそう。でもそれが一番おもしろいところかな。