この度の能登半島地震により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。

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120周年 万年筆の思い出・・・・

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2002年 今から13年前に120周年の記念万年筆を作るプロジェクトが前の年からスタートいたしました。当初は、120周年だから120本限定の万年筆を作らねばとの思いが強く良いアイデアがなかなか出ず苦労いたしました。セーラー万年筆の当時営業マンのS氏より・・・「本数にこだわらず お客様の喜ぶ万年筆を作りましょう。」とアドバイスを頂き120周年万年筆は、大きく前進いたしました。

良い万年筆を作るに変わった120周年記念万年筆は、素材や外観 リングの仕様など何度も打ち合わせを重ねて徐々に輪郭が出来上がり全貌がみえてきました。セーラー万年筆の当時設計のK氏から素敵な設計図を見せて頂いた時には全員で「これや!」と声を上げた事を思い出します。

今度は、重量バランスを決める作業に取り掛かりました。モンブラン 149や146 ペリカンM800等 様々な万年筆を計量しバランスを1本 1本書き比べ30g~32gが一番良いのでは?との結論に至りました。ペン先には、オリジナルプ万年筆の風見鶏と神戸の震災復興のシンボル リミナリエをモチーフとしてペン先にモチーフさせて頂きました。ペン先は、21K 長刀仕様に決定いたしました。外箱や付属のボトルINK等 今まで携わった事のない仕様確定に手間取り時間ばかりが経過して焦った事を思い出します。

先代の長澤社長からもたくさんアドバイスを頂き当初のコンセプト通り「お客様の喜ぶ万年筆」の仕様が一つ一つ決定していきました。2002年 5月 ペンクリニックに長原先生をお招きさせて頂き120周年記念万年筆をデビューさせて頂きました。

長原先生からも「こりゃええ万年筆をお作りなさったの~ お客様も喜ばれるよ」と太鼓判頂きましたが、本当にお客様がご購入頂けるか?正直 不安になっていました。

不安は、取り越し苦労となり多くのお客様にご購入頂き先代 長澤社長も店頭に立って頂き販売をした事を今でも鮮明に思い出します。この記念万年筆から今年で13年 毎年記念万年筆を出す第一歩となり今日のオリジナル万年筆の原点となりました。長原先生にもたくさんの事をお教え頂きました。なかでも「身の丈の営業をじゃな・・・」は、いつも心に刻んでいる大切なお言葉です。

2009年に六甲山でスペシャルPENクリニックの台本へ長原先生 幸夫先生 インクブレンダー石丸氏のサインを書いて頂いたものを宝物として保管しています。今回の撮影のバックに使わせて頂きました。

【訃報】
2015年3月11日 万年筆の神様 長原宣義氏がご永眠になられました。たくさんの教えを頂いた事をこの記念万年を見て走馬灯のように蘇りお礼のお言葉もみつかりません。本当に有難うございました。心よりご冥福をお祈りいたします。

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