商品紹介

レトロなデザインでキャップ式、上質な質感でロングセラーなシャープペンシルといえばこれしかない!

ナガサワ文具センター オンラインショップスタッフの長田です。

マニアックな目線で文房具を見ればたくさんご紹介したい商品があるのですが、『逸品ブログ』はマニアックになり過ぎず、一般的な視点でご紹介させて頂こうと思っています。

そんな感じで今回ご紹介させて頂く『逸品』は、”ぺんてる 万年CIL ケリー”。
とても珍しいキャップ式のシャープペンシルで、昨今のシャープペンブームもあって、かなり注目されている商品です。
レトロなデザイン、キャップ式、上品な質感、”KERRY”という名前…他には無いシャープペンシルです。

ぺんてる 万年CIL ケリー

一番の特徴は、なんと言ってもキャップ式だということです。
キャップを外した状態(本体のみ)でも、キャップを後ろに差した状態でもノックできるスグレモノです。
キャップをはめる時のカチっという音はとても心地よく、何度でもこの動作を繰り返してしまいたくなるほどです。
また、万年筆のような質感は高級感に溢れ、所有するだけで満足できるものです。

ぺんてる 万年CIL ケリー

≪ケリーという名前の由来≫

文房具をある程度知っている方々からは”ケリーシャープ”と呼ばれていますが、正式名称は”万年CIL(マンネンシル) ケリー”です。
万年CILとは、万年筆とシャープペンシルからの造語です。
“万年筆のように持ち歩けるシャープペン”というのが開発コンセプトと聞いたことがあります。

このケリーですが、ぺんてるが誇るロングセラー商品で、発売は1971年と今から47年前に遡ります。
発売当初は、ケリーという名前はついておらず、”万年CIL”のみでした。
ボディに”数字の5″が大きく印字されていたことから、”ぺんてる5(ファイブ)”という愛称で呼ばれていたらしいです。

ちなみにこの”5″は、0.5mmのシャープ芯という事を示していました。
当時発売されていた他の0.5mm芯のシャープペンシルにも同じ”5″が印刷されていたので、”万年CIL専用”では無かったんですね。

では、ケリーという名称の由来は?となりますよね。
調べてみると、ケリーには”アイルランド産の黒い牛”という意味があるそうです。
当時発売していた黒軸のモデルが似ていたということで、ケリーという愛称になったようです。
その後、”5″から”KERRY”に印刷が変更され、今に至ります。

ぺんてる 万年CIL ケリー

≪実はオール金属ボディではないんです≫

一見、全て金属で出来ているように見えますが、実は、金属パーツ部と樹脂パーツ部が使われています。
画像では分かりにくいですが、実物を良く見ると塗装の仕上がりが異なっているのが分かると思います。 ぺんてるの方に聞くと、この素材の違いがあることで塗装がとても難しいそうです。
全て同じように塗装してしまうと、異なる色になってしまうらしく、かなり”色出し”には苦労されているそうです。
そんな事を思いながらボディを見てみるのも楽しいかもしれませんね。(マニアックな目線になってしまいました…)

金属パーツ部がペンの下に来ることでペンの重心が下がり、筆記し易くなっています。
万年筆のように…ということがこういった箇所にも表れています。

ぺんてる 万年CIL ケリー

現在、ぺんてるから発売されているカラーは、黒、青、オリーブグリーン、スモーキーグレイ、ロゼの5色です。
弊社の実店舗に行くと、あいにくオリーブグリーンが品切れていましたが、残りの4色は陳列されていました。

ぺんてる 万年CIL ケリー

ぺんてる 万年CIL ケリー

≪ぺんてるカタログに掲載されていないケリー≫

知っている方も居られるかもしれませんが、実は最近、上記5色以外にも様々なカラーが販売されています。
ぺんてるのカタログにも掲載されていません。
様々な販売店や文房具問屋のオリジナルカラーがそれにあたります。
少し前には、「ぺんてる5」だった頃のマークを冠した復刻版ゴールドが発売され話題となりました。
これらは通常販売商品とは異なるカラーということで非常に人気を集めています。

こういった派生モデルでここ最近話題になっているのが、クラフトデザインテクノロジー(CDT)から発売された”CDTケリー(正式名称はシャープペンシル038W)”です。
元々の商品としての質感や機能性はそのままに、CDTが上品にアレンジしたデザインの力で落ち着いた”大人のケリー”です。
上手く、金属と樹脂パーツを色分けし、それでいてミスマッチな組み合わせではないのは流石です。
弊社でもお取り扱いしていますので、気になる方はチェックしてみて下さいね。

ぺんてる 万年CIL ケリー

≪海外モデル≫

さらにカタログ掲載外モデルとして、海外モデルがあります。
日本国内では通常入手することが出来ないモデルですが、カラーだけではなく仕様が異なるケリーが存在します。
それは…0.7mm芯のケリーです。

ただ線幅が異なるだけ…言ってしまえばそうなんですが、名前の由来でも触れましたが、国内ではずっと0.5mmしか発売されていませんでした。
しかし、海外(特にヨーロッパなど)では0.5mmシャープは人気があまりありません。
舶来メーカーのパーカーやウォーターマンなども0.7mm仕様がほとんどです。
そういった事情があるのだと思いますが、海外では0.7mm仕様が存在します。
パッケージも全て英語で記載されていて、カッコイイです。

ぺんてる 万年CIL ケリー

ぺんてる 万年CIL ケリー

ぺんてる 万年CIL ケリー

このように、”ぺんてる 万年CIL ケリー”は様々な楽しみ方が出来るシャープペンです。
47年も前に開発されたモデルが基本的に全く変わらない仕様で発売され続いているのには理由があります。
ぜひお手元に1本置いてみて下さいね!

最後まで読んでいただいてありがとうございます。
今後も『逸品』と感じた商品をご紹介していきたいと思います。
また次号をお楽しみに!

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