商品紹介

“?マークのマジックインキ”は、日本を代表するロングセラー商品です。

みなさんこんばんは!
ナガサワ文具センターのスタッフ長田です。
マニアックになり過ぎず一般的な視点で『逸品』をご紹介させて頂く『逸品ブログ』。
今回ご紹介させて頂く『逸品』は、”寺西化学工業 マジックインキ”です。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

≪マジックインキ≫

寺西化学工業 マジックインキは、日本人なら誰もが知っている油性マーカーです。
油性マーカーが通称”マジック”と呼ばれているのはこのマジックインキがあるからです。
“?マークのマジックインキ”は、日本を代表するロングセラー商品です。

マジックインキは、日本初の油性マーカーとして1953(昭和28年)年4月に発売されました。
発売当初からほぼ形状は変わっておらず、現在もマジックインキ「大型」としてほぼ同じ形状で販売されています。

マジックインキ「大型」の現在の色数は15色です。
発売から55年後の2008年にグッドデザイン賞ロングライフデザイン賞を受賞しています。

※ 「マジック」「マジックインキ」は、株式会社内田洋行の登録商標です。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

≪発売当時は画期的な商品だったが全く売れなかった≫

マジックインキは、それまでの筆記具の常識を打ち破り、紙はもちろん、ガラス・プラスチック・布・皮・木材・金属・陶器などどんなものにもよく書け、インキの補充なしに連続筆記が出来、すぐに乾き、水に濡れても手でこすっても取れないという、 当時としてはまさに”魔法の筆記具”でした。
商品開発は染料の開発から始まり、ペン先にするフェルトの硬さ、インクをペン充填させておく方法、ペンそのものの材質など、分からないことだらけで、さらに当時は、第2次世界大戦の終戦からまだ5、6年しかたっておらず、 極度の物資不足のためほとんどの材料の入手が困難という時代でしたので、困難を極めたそうです。
そのような試行錯誤の末に誕生した日本初の油性マーカーは、どんなものにもよく書ける”魔法のインキ”という意味を込めて”マジックインキ”と名付けられました。

しかし、発売当初はなかなか世間には受け入れてもらえず、全くといっていいほど売れず、さらに使用後にキャップを閉める習慣がなかった日本では、ペン先が乾いてかすれたというクレームが相次ぎ、悲惨な状況だったそうです。
そんな中、当時売れっ子の漫画家だった長崎抜天(ながさき ばってん)さんが、東京・日比谷公会堂での講演会で、舞台の端から端までの長大な紙にインキの補充もせずに一気に漫画を書き上げ、このパフォーマンスがメディアに取り上げられたことで世間の注目を集めました。
その後、1960年代には学校での美術教材、家庭・事業所の封書や小包や梱包の宛名書きには必要不可欠なものとなり、高度経済成長期とともに需要が高まっていきました。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

≪実はエコ商品の先駆けです≫

あまり知られていませんが、マジックインキはインキ補充が出来ます。
今では環境への配慮から補充式のマーカーはたくさん販売されていますが、マジックインキは発売当初から使い捨てではなく繰り返し使えるような設計でしたので、当時としては画期的な事でした。
また、替ペン先も販売されていますので、繰り返し使用することが出来るエコ商品なんですよ。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

≪可愛らしいバージョンもあります≫

マリモクラフトというメーカーからペンの構造はそのままで、可愛らしいスヌーピーやムーミンバージョンが発売されています。
ただパッケージが変わっているだけ、そう言ってしまえばそうなんですが、ほんとに可愛らしいのでついつい手元に置いておきたくなってしまいます。
こちらは現在、ナガサワ文具センター本店にてお取り扱いしておりますので、ご興味ある方はお問い合わせくださいませ。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

≪No.500≫

一体何の事かと言いますと、あるマジックインキの事です。
このタイプも見覚えのある方は多いでしょうね。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

商品名もスバリ”マジックインキ No.500″です。
もしかしたらコチラのほうが使ったことがある方は多いかもしれません。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

筆記線幅が1mmから1.5mmの細書き用で、封筒書きや小包の宛名書きに適しています。
16色+白の豊富なバリエーションがあります。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

≪No.500は進化途中≫

実はこのNo.500、まさに今、変わっている真っ最中です。
下の画像を良く見てみて下さい。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

キャップの形が2パターンあるのがお分かりでしょうか?
拡大してみるとこんな感じです。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

昔からの形状は、下にある先が細くなっているタイプです。
そのタイプから、徐々に上にある寸胴型に変わってきています。
寸胴型のほうが、キャップを取るときに力を入れやすく指が痛くなりにくいです。
しかし利点はあるのですが、何となく馴染みの形で無くなっていくのが寂しいですね…。

"?マークのマジックインキ"は、日本を代表するロングセラー商品です。

≪マジックインキは不朽の名作です≫

今回ご紹介させていただいたマジックインキ、いかがでしたでしょうか?
開発には相当の苦労があったようですが、その功績は計り知れないものです。
そして今では筆記具の一分野として、なくてはならないものとなっています。
先人の知恵と努力に感謝ですね!

最後まで読んでいただいてありがとうございます。
今後も『逸品』と感じた商品をご紹介していきたいと思います。
また次号をお楽しみに!

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