みなさんこんばんは!
ナガサワ文具センターのスタッフ長田です。
マニアックになり過ぎず一般的な視点で『逸品』をご紹介させて頂く『逸品ブログ』。
今回ご紹介させて頂く『逸品』は、”マルマン 図案シリーズ”です。
≪マルマン 図案シリーズ≫
マルマンの”図案シリーズ”と聞いただけで商品がパッと思い浮かぶ方は少ないと思います。
しかし、”濃い緑と黄色のスケッチブック”と言えば、ほとんどの方は分かるのではないでしょうか?
図案シリーズというスケッチブックのシリーズ名のようですが、実は正式な商品名が図案シリーズなんですよ。
今回は分かりやすく”図案スケッチブック”という名称でお伝えしたいと思います。
2018年は図案スケッチブックの60周年のメモリアルイヤーとなります。
マルマンからキャンペーンが開催したりやコラボ商品を発売されたりしていますので、ご覧になった方も居られると思います。
(このキャンペーンやコラボ商品は後ほどお伝えしたいと思います。)
そんなマルマンの企業ロゴにも使われるほど人気を博し、日本のスケッチブックの代名詞とも言える図案スケッチブックを取り上げたいと思います。
≪マルマンという会社のお話≫
マルマンは1920年(大正9年)に東京神田において丸万商店として創業されました。
スケッチブックの実用新案特許により東京都内、関東、東北地区官公私立中学校などに学習用スケッチブックの製造販売を行っていたそうです。
1949年(昭和24年)に戦後復興のさなか、学校納品だけでなく、スケッチブックの販路を画材や文房具にも拡大します。
ヨーロッパからスパイラル製本機を導入して量産体制を築きます。
そういった経緯があり、1958年に図案スケッチブックが誕生しました。
(創業時の画像はマルマン様のサイトからお借りしました)
≪図案印刷シリーズ?≫
商品名の話なんですが、少し詳しい方は、
『図案シリーズ?』
『図案印刷シリーズだと思ってたけど?』
と思われると思います。
マルマンに確認したところ、確かに2008年までは”図案印刷シリーズ”という商品名で販売していたとのことでした。
2008年は図案シリーズの50周年にあたり、そのタイミングで図案シリーズと”印刷”を商品名から取ったということです。
なぜ”印刷”を取ったのか?
実は明確な理由はないそうですが、変更に至ったいくつかの背景があるようです。
・ 頻繁に使用する方から”図案スケッチブック”という呼び方がされていたから
・ 元々、図案印刷というネーミングの意味は、”濃い緑と黄色の図案(=デザイン)が印刷されたスケッチブック”だったが、そのデザインが充分に市場に浸透したから
・ マルマンとして”図案スケッチブック”のブランドを今後さらに高めていくため
ネーミング変更された理由を探ると、長きに渡り愛されている商品だという事が良く分かりました。
画像は、図案スケッチブック60周年の記念として、ナガサワ文具センター本店下のショーウィンドウで展開されている模様です。
≪図案スケッチブックは誰のデザイン?≫
商品名にまでになっている図案(=デザイン)ですが、一体どういった方がデザインしたのかを調べてみました。
すると…グラフィックデザイナーの奈良部恵三氏という方の持ち込みデザインであることが分かりました。
驚くべきは、この図案スケッチブックがデザインされた時、奈良部氏はまだ青山学院大学に在籍していた学生だったという事です。
濃い緑と黄色がクロスし、”Sketch Book”と手書き文字のようなロゴ。
当時の奈良部氏は日本の民芸品に興味を持っていたようで、その影響から、文字に”ちぎり絵”のエッセンスを取り入れたのではないかと言われています。
学生だった奈良部氏がデザインしたこと、そしてそのデザインを採用した当時のマルマンの社長であった井口秀夫氏。
二人の素敵な出会いとタイミングがあったからこそ現代にまで変わらずに製造されている図案スケッチブックが誕生したのかもしれませんね。
≪巨大図案スケッチブック≫
前述で今年(2018年)図案スケッチブックが60周年だとお伝えしました。
その記念で製造された巨大な図案スケッチブックがナガサワ文具センターの本店に展示されています。
これは、2018年のJAWA-SHOW(画材見本市)でお披露目され、業界関係者も写真をこぞって撮るほどの人気でした。
それがコレです!
どうです? 大きいでしょ!
分かりにくいですか?
そういったお声もあると思って、スタンダードなB4サイズと比較してみました。
実際に触って頂けますので、ぜひ一度本店で見つけて下さいね!
≪キャンペーンとコラボ商品≫
60周年のメモリアルイヤーとしてマルマンでは様々なキャンペーンや商品を展開していますのでご紹介します。
まずはキャンペーン。
クイズに答えると… なんと、図案シリーズ柄のホンダスーパーカブが当たります!
なぜスーパーカブなんでしょうか?
それは…スーパーカブも60周年のメモリアルイヤーだからなんです!
激レアのスーパーカブ。
僕も欲しいです。
でも関係者は応募出来ないですよね…。たぶん…。
この幸運を手にする方が羨ましいですね!
次は、コラボ商品です。
たくさんあるので、一部だけご紹介します。
今年60周年のメモリアルイヤーを迎えている、三菱鉛筆ユニ、東京タワー、そしてスーパーカブとのコラボスケッチブック。
タオルと手ぬぐい。
三菱鉛筆ユニのコラボ鉛筆。
スマホケースやフセン。
この他にも様々な商品が限定発売されていますので、お気に入りをゲットして下さいね!
(これらの商品は限定生産品となりますので、売り切れの場合がございます。
また、公式オンラインショップでのお取り扱いは終了しておりますので、弊社の実店舗にお問い合わせ下さいませ)
≪図案スケッチブックにもナガサワオリジナル商品が!≫
密かに人気商品となっているアイテムをご紹介します。
それは…ナガサワオリジナルの図案スケッチブックです!
おなじみの図案スケッチブックに神戸の街並みをイメージした”線画”が描かれ、とても可愛らしい商品となっています。
そしてなんと、同じデザインの缶バッジがもれなく付いてきます!
限定生産(予定)ですので、こちらもお早目にゲットして下さいね!
≪進化を続けている図案スケッチブック≫
誕生から60年経った今も日本を代表するスケッチブックとして進化を続けている図案スケッチブック。
かといってスケッチブックとしての本質は何ら変わっていないのが逸品ポイントですね。
今後も目が離せませんね!
今回ご紹介しました マルマン 図案シリーズ は、公式オンラインショップでお買い求めいただけます。