みなさんこんにちは！
ナガサワ文具センターのスタッフ長田です。
マニアックになり過ぎず一般的な視点で『逸品』をご紹介させて頂く『逸品ブログ』。
今回ご紹介させて頂く『逸品』は、”NAGASAWA プロフィット万年筆”です。
≪NAGASAWA プロフィット万年筆≫
ナガサワ文具センターのオリジナル万年筆として最初に発売されたのが”NAGASAWA プロフィット万年筆”です。
セーラー万年筆のプロフィットスタンダード万年筆をベースに、ペン先に神戸・北野異人館の”風見鶏の館”にある風見鶏が刻印され、金属パーツは全てロディウム仕上げのシルバーとなっています。
実は現在の仕様は3代目です。
それ以前の仕様の万年筆が少数ですが存在していました。
初代はセーラー万年筆のプロフィットスタンダード万年筆とほぼ同じ仕様で、天冠部にイカリのマークをオリジナルで付けたものでした。
2代目はプロフィットスタンダード万年筆のペン先の刻印は風見鶏になりましたが、ペン先のカラーはゴールドでした。
そして現在発売している3代目が1997年に発売されました。
NAGASAWA プロフィット万年筆は、ベーシックなボディ形状と重量バランスで、非常に優れた書き心地を持つセーラー プロフィットスタンダード万年筆の特徴そのままに、ペン先の風見鶏の刻印がある万年筆は神戸を強く意識したものとなりました。
発売当時はインターネット販売も行っておらず、神戸にある実店舗のみでの販売でしたが、徐々に全国のお客様に広がり、現在では世界各国のお客様にご愛用頂いています。
≪ペン先に風見鶏の刻印が出来上がるまで≫
ペン先のデザイン案が持ちあがったのは1996年頃です。
セーラー万年筆のペンドクター 長原宣義氏と弊社先代社長の長澤基夫が食事をしていて、この話が持ち上がったと聞いています。
しかし正確なところは資料が残ってなく、当時から在籍していた社員から聞いた話となります。
そこから様々なデザインが検討された後に現在のデザインが決まりました。
社内に残っている貴重な資料があります。
実は社外初公開です。
ペンドクター 長原宣義氏の手書きラフスケッチとその後起こされたデザインの原案です。
そのデザインを基に刻印の金型が製作され、NAGASAWA プロフィット万年筆の製造が開始されました。
この金型も初公開となります。
現在でも、弊社オリジナル万年筆で風見鶏の刻印があるものは、基本的にこの金型を使用しています。
≪風見鶏の館って？≫
ペン先の刻印デザインの基となっている”風見鶏の館”をご存じない方も多く居られると思いますので、少しご紹介します。
風見鶏の館は神戸・北野異人館のシンボルとして神戸市民に愛されている、レンガの外壁と尖塔の風見鶏が特徴の建物です。
1909年頃にドイツ人貿易商ゴッドフリート・トーマス氏の自邸として建てられました。
現在は国の重要文化財に指定されています。
風見鶏の館は三宮から六甲山系に向かって真っすぐ伸びる北野坂の一番上にあります。
国内だけではなく海外からの観光客も非常に多く、神戸観光に来られる方はほぼ立ち寄られるのではないかと思います。
観光に来られる際は、急坂の中に異人館が点在していますので、歩きやすい格好で来られるのがオススメです。
≪NAGASAWAオリジナル商品≫
NAGASAWAオリジナル万年筆は、国内外を問わず、たくさんのお客様からご支持を頂いております。
本当にありがとうございます。
万年筆のみならず、今後も皆さまに文房具を楽しんで頂き、末永くご愛用頂けるオリジナル商品を発売して参りますので、宜しくお願い致します！
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
今後も『逸品』と感じた商品をご紹介していきたいと思います。
また次号をお楽しみに！
今回ご紹介しました NAGASAWAオリジナル万年筆 は、公式オンラインショップでお買い求めいただけます。
