みなさんこんばんは!
ナガサワ文具センターのスタッフ長田です。
マニアックになり過ぎず一般的な視点で『逸品』をご紹介させて頂く『逸品ブログ』。
今回ご紹介させて頂く『逸品』は、”合鹿製紙 五色鶴の花子ちゃん”です。
≪合鹿製紙 五色鶴の花子ちゃん≫
商品名を見て、”花子ちゃん”って! と、思った方がたくさん居られると思います。
このネーミングセンス、最高です!
この花子ちゃん、ある特定の事に対してとても優れた商品です。
それは…パッケージを見て頂くとある程度は想像出来るかもしれません。
実は”お花紙”で作るお花がビックリするくらい簡単に作れてしまうスグレモノなんです。
学校や地域の行事で入口や壁などに飾ってあった紙製のお花、そうアレです。
そんなお花を簡単に作れてしまうこの花子ちゃんを、今回のメルマガでは取り上げたいと思います。
≪電話取材を敢行してみました!≫
合鹿製紙という会社は、愛媛県四国中央市にあるお花紙や書道用紙を製造しているメーカーです。
花子ちゃんの事をもっと知りたかったんですが、インターネットで検索しても出てくるのは商品の販売ページがほとんどでした。
そこで、思い切って合鹿製紙の曽我部社長様に電話取材をしてみました!
長田(以下N) 「はじめまして。早速ですが、花子ちゃんはいつから御社で販売されているのですか?」
曽我部社長(以下、社長) 「32年前くらいから販売しています。」
とても穏やかな話し方の社長様で少し安心。
32年前となると、昭和62年(1986年)なので、ロングセラー商品となります。
社長 「元々は別メーカーが製造していたものを、”五色鶴ブランドのおはながみ”と一緒に販売してくれないか? と依頼され販売していました。」
N 「えっ、そうなんですすね、知らなかったです。」
社長 「平成18年にそのメーカーの特許が切れたのをきっかけで、”五色鶴の花子ちゃん”を商標登録して販売開始しました。」
N 「そんなきっかけがあったんですね。」
どうやら、細かくお話を伺っていると、静岡のメーカーが製造していた”花子ちゃん”を元々販売していたが、仕入価格の高騰など紆余曲折の末、自社ブランドである”五色鶴ブランド”で販売することになったようです。
N 「花子ちゃんというネーミングが付いた理由はそのメーカー様から聞かれましたか?」
社長 「それは聞いていませんね…」
ということで、なぜこのある種特徴的なネーミングになった理由は分かりませんでした。
なお、10年以上使い続けているお客様も大変多いとのことですが、段々と動き方が渋くなってくることがあるようです。
社長 「その時は、市販のシリコンスプレーを軽く全体に吹き付けていただくとスムーズに動くようになります。弊社からの出荷時にも吹き付けてあります。」
とのことですので、ぜひお試しくださいね!
曽我部社長様、突然のお電話にも関わらず様々な事をお教え頂いて有難うございました!
≪花子ちゃんの仕組み≫
花子ちゃんの販売経緯などは分かりましたが、ではどういった仕組みでお花が簡単に作れるのでしょうか?
実際の商品でご説明してみます。
まず、外箱から。
何ともレトロなパッケージで、何となく安心するデザインです。
商品の外箱の裏側には使い方が記載されています。
いよいよ花子ちゃんの登場です。
本体と一緒に、”五色鶴おはながみ”が入っていますので、すぐに使い始めることが出来ます。
薄いピンク色の本体上部には赤い蝶々のレバーが付いています。
蝶々レバーは上下にスライドします。
上部のパーツを上に上げるとたくさんの板が並んでいます。
先ほどの蝶々レバーを手前に引くと、板が下りてくる仕組みです。
その板の下りてくる仕組みが秀逸で、下の画像を良く見て下さい。
奥のほうに横向きに金属製のバーがあるのが見えると思います。
そのバーが蝶々レバーを手前に引くことで一緒にスライドしてきます。
板にはスリットがそれぞれ入っており、入り方がそれぞれ異なる為、中心から外側に向かって下りてきます。
お花紙を本体に挟み込んだ後、この上部の板が中心から本体下部のフィンに入り込んでいくことで、お花紙が中心から蛇腹状に折れていきます。
すると、蛇腹状に綺麗に折れますので、あとは中央を括って開くとお花の完成です。
≪実際に動画でご覧下さい≫
仕組みをご説明しましたが…ハッキリ言って、分かり辛いですよね(汗)
弊社のお取引先様が、とても分かりやすい動画を作成しておられますので、ご紹介致します。
これを見れば一目瞭然、目からウロコですよ!
一瞬で蛇腹状になるので必見です。ビックリします。
≪ニッチな商品だが良く考えられた逸品です≫
お花紙でお花を作るだけの商品ということでとてもニッチな商品ですが、まだまだ知らない方も多い商品です。
ですが、学校の先生方もこの商品の存在を知ると、「あの面倒だったお花がこんなにも簡単に作れるなんて」とほぼ購入されるというくらいの商品です。
最近では、海外の方からのお問い合わせも増えているそうです。
あの蛇腹折りが煩わしく感じていた方、ぜひご購入下さいね!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
今後も『逸品』と感じた商品をご紹介していきたいと思います。
また次号をお楽しみに!
今回ご紹介しました 合鹿製紙 五色鶴の花子ちゃん は、公式オンラインショップでお買い求めいただけます。