この度の能登半島地震により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。

小日向京のひねもす文房具

小日向京のひねもす文房具|第十四回「Kobe Maste〜神戸マステ」

小日向京のひねもす文房具|第十四回「Kobe Maste〜神戸マステ」

神戸の風景や文房具アイテムをイメージしたNAGASAWAオリジナル柄マスキングテープ「Kobe Maste(神戸マステ)」が発売となったのは、今年2015年6月のことでした。
上の写真の通り、柄は5種類。ピンク地にネイビーで様々な文具アイテムが散りばめられた「オリジナル文具」、Kobe INK物語のボトルインクと万年筆が躍る「神戸インク物語」、ナガサワ文具センター店舗も入る神戸国際会館SOLのテーマカラー・ライムグリーンに飾り模様をあしらった「神戸からの手紙」、神戸に欠かせないアイコンであるパンダやイルカ、ポートタワーが海辺を彩る「神戸パーク」、星が輝く夜の神戸を表した「神戸夜景」と、いずれもわくわくするものばかり。
発売当初は店頭に並んだそばから売り切れ続出。お取り置き注文で店頭に並ぶ前から売り切れという現象もあったようです。その折には各店舗を行脚したり、辛抱強く待ったりしてようやくゲットされたかたも多かったのではないでしょうか。
かく言う私もそのひとり。全柄を予約してひと月待ちで無事購入し、知人にプレゼントする用を気軽に買えるようになるまでには月日を要しました。

だってマステはいくつあっても欲しくなるのですから!
そんなマステを好む人々は、世に多くいるようです。

A 重度のマステ好き → 新柄はとりあえず押さえておく
B 軽度のマステ好き → アンテナに引っかかったものは押さえておく
C 多少はマステ好き → 売場で目に留まったものは押さえておく

というマステ好きがいるなか、神戸マステは、

◆神戸とナガサワ文具センターを物語る柄
◆ポップなものからシックなものまで網羅
◆どの文具にもなじんで男女問わず使える
◆使い慣れたおなじみのカモ井加工紙社製

というものであるから、上記A・B・Cすべての人々に該当する買い物となるのではないでしょうか。人々というよりもはやマステ群衆か。これは争奪戦になるのも無理はない……。

なぜ人はこれほどまでにマステを好み、ひとりの手に負える量なのかなどまるで考えずに求めてしまうのだろうと自らを振り返ると。
やはり、何かにつけて便利なんですよね! そして便利なものだから、色々な柄を手元に用意しておきたくなるわけです。

神戸マステ

それはまるで「テープと付箋を兼ねる」ようなもの。
ふだんの主な使途だけでも色々あって、そこに使途や気分や季節感に合った柄を選びたくなるのだから、文具箱や引き出し、机の上にマステの数が増殖してゆくのは自然の摂理でありましょう。

これを称して「かわいい」と言うのだと思う。
女子どもは、なんでもかんでも「かわいい〜!」と言うんだから……とよく評されるものですが、その実「かわいい/それ以外」の棲み分けには断固たる考えがしっかりとあって、本当にかわいいと思うもの/思うことにたいしてのみ「かわいい」という言葉を用いているものです。
その「かわいい」とは、たとえば神戸マステのように便利で、ワンコインでお釣りがくる親しみやすさでもあり、様々なシーンで役立ち、目にした人を楽しい気分にしてくれ、その柄を選んだ自分との物語性も高まり、それによって文房具使いがさらに色濃くなっていくような気がする……そんなものこそが、真の「かわいい」なのでした。

マスキングテープはしかし、元をたどれば塗装作業のさい塗る箇所をはみ出させないために用いられる養生資材。粘着力の弱さを活用して仮留めに使われたり、上に文字を書いて識別に使われたりと作業現場に欠かせないアイテムです。
そしてその素材には主に和紙が使われています。神戸マステも同様で、薄くて伸縮性もあり、手でちぎることのできる和紙のマステは、作業テープ由来×和紙の組合わせという妙味を感じることができるはずです。手でピッとちぎっても切り口が味わい深くまとまるのは、和紙たるゆえんと感服することしきり。

丸くてコロコロしたマステは愛らしく、並べても重ねても盛っても絵になるものですが、日ごろスピーディーに扱うために、こんな使い方もいかがでしょう。

小日向京のひねもす文房具|第十四回「Kobe Maste〜神戸マステ」

太めの輪ゴムを2つつなげて、そこにマステを通し、輪ゴムの2つの端はダブルクリップに引っかけています。もうひとつのダブルクリップをブックエンドなどの板状のものに挟んでおけば、そこに引っかけてマステをぶら提げておけるというものです。
使う時には引っかけてあるものを外し、輪ゴムとダブルクリップ部分はそのままにしてマステを引き出します。普通にフックに提げておいてもいいですね。
マステの数は輪ゴムをさらにつなげると増やせますが、1〜3個くらいが扱いやすいです。輪ゴムは惜しげなく新調しましょう。
小日向は、これをひとつ紙袋の内側にぶら提げておくことも多し。玄関や洗面所にちょっと提げておいても、何かと使う場面があるものです。

神戸マステは、ナガサワ文具センターで過ごす文房具時間をいつも抱かせてくれる必須アイテム。
その神戸マステに、今後新たな柄が加わるとの情報が。
なんと一挙6柄を製作中なのだそうです。
発売告知を楽しみに待つことといたしましょう!

今回紹介した商品はナガサワ文具センター公式オンラインショップでお求めいただけます。
「Kobe Maste〜神戸マステ」

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。

小日向京のひねもす文房具

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