この度の能登半島地震により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。

小日向京のひねもす文房具

小日向京のひねもす文房具|第百六回「リヒトラブ アクアドロップス ツイストメモ」

小日向京のひねもす文房具|第百六回「リヒトラブ アクアドロップス ツイストメモ」

近年、売場でラインナップが増えている開閉式リングノート。開閉式リングノートといえばルーズリーフが思い浮かびますが、これはルーズリーフとはちょっと違う…? という穴ピッチで、かつ固定式リングノートのような穴の雰囲気をしているものが、リヒトラブの「ツイストリング・ノート」です。
そしてリングノート「のような雰囲気をしている」というよりも、いくつかあるリングノートの穴ピッチの中でも国際規格の「1/3インチピッチ」を採用しているのが、ツイストリング製品です。このピッチは、(1インチの)3分の1ということで「ワンサード」と呼ばれています。

リヒトラブがこのツイストリング製品を初めて発表したのが2009年のこと。その後サイズのラインナップが増え、様々な場面に合った「並べ替えたい願望」に応えてくれています。
そんななかでも気軽に導入できるのが、手のひらにおさまるメモサイズ。他にノートや手帳を使っていても、今ちょっとメモしたい…という時のためにポケットへ忍ばせておくと、威力を発揮してくれます。
ツイストリング関連から「ツイストノート(メモサイズ)」(左)と「ツイストメモ」(右)の2種を紹介しましょう。

小日向京のひねもす文房具|第百六回「リヒトラブ アクアドロップス ツイストメモ」

この2つの大きな違いは、
◆ リーフの大きさが左は125mm×72mm、右は115mm×76mm
◆ 左は5mm方眼、右は6mm横罫
◆ 左は開いた状態でリングを開け、右は折り返した状態のままでもリングを開けられる
◆ リング内径は左が約7mm、右が約9mmか
という点です。
リングを開くさいには、上の写真の矢印の方向に引き、あるいは押し、リングを閉じるさいには指でリングを挟んでパチパチとつなげていきます。
左のツイストノート(メモサイズ)は薄型なぶん予備のメモ帳として持ち運びしやすく、右のツイストメモはがっつり書いてその場で折り返したまま分類することも楽々。

小日向京のひねもす文房具|第百六回「リヒトラブ アクアドロップス ツイストメモ」

リーフは同じ1/3インチピッチのツイストリングノートへ、このように混ぜ込んでおくこともできたりします。同じテーマの記述を一緒にしておいたり、備忘録として目立たせておいたりのに良いですね。
この1/3インチピッチには穴あけパンチも発売されているので、名刺サイズくらいの紙片なら穴をあけてこのメモ帳へ一緒に綴じておけるのも良いところです。

小日向京のひねもす文房具|第百六回「リヒトラブ アクアドロップス ツイストメモ」

リングには背面に針金とバネが通っています。その部分が、メモを折り返して表紙と裏表紙を重ね合わせた時に多少厚みとなり、書いていて浮く感覚があります。その空間を埋めるために、裏表紙へ10〜20枚くらいの付箋のかたまりを貼っておくのも一案です。
付箋は強粘着タイプが最適。裏表紙へ密着させる1枚を強粘着タイプにして、その上に通常の付箋を貼っても良いかも知れません。

1/3インチピッチの特徴は、小ぶりな長方形の穴が紙の端ぎりぎりにあけられていること。紙の端から穴までの長さはわずか2.5mmで、開いた時にリングの内部で左右の紙の端が重なりあうこともなく、紙のめくりやすさは抜群です。また、穴が紙の端に寄っているぶん、広い紙面が確保されています。

ツイストノート(メモサイズ)にも、ツイストメモにも、いずれも予備リーフが別売りされています。たくさん書いて、どんどん外してまた足して、という使い方に向くメモ2種です。

こうしたメモを手にすると、「何にどう役立てようかな!」と夢が広がりますよね。
自分には、以下の使いかたが思い浮かびました。
◆ 今やりたいことや、やって良かったことを1項目1枚ずつ、日付とともに書く→そこへ実現するための方法、進捗状況、感想などを日付とともに書き足していく→繰り返し読んで書き足す
◆ 耳にしたり目にしたりして「いいな」と思った言葉を書く
◆ 考えをまとめたいこと(仕事でも、趣味でも、SNSのテーマでもなんでも良い)をキーワードや箇条書きにして1項目1枚ずつに書く→あとから書き足すことが増えてきたら、もっと大きな紙に移行する
書く場所は、移動中の乗り物や休憩した喫茶店など。ちょっとした隙間時間にも軽快に書けて、小さな積み重ねが実を結ぶことにつながりそうです。

外せるリーフは、あとから並べて一気に複写できるところも利点です。
使い途に、わくわくしますよね!
そんな高揚感を抱かせてくれる文具には、人をその気にさせる機能が搭載されている、と思わずにいられません。

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。

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