小日向京のひねもす文房具

小日向京のひねもす文房具|第百二十九回「システム手帳を忘れてしまった時の伝票挟み」

小日向京のひねもす文房具|第百二十九回「システム手帳を忘れてしまった時の伝票挟み」

先日、うっかりバイブルサイズのシステム手帳バインダーを仕事机の上に忘れて出かけてしまいました。
薄手のバインダーで参照したい情報はそれほど大量に綴じていないとはいえ、日々書きつないでいる考えごとの記述もあるため、あれを今日書けないのは困るな…と思ったところで「ページが続いていなくても、別の紙に書けば良いではないか?」と気づきました。
その考えごとを書いているものが綴じノートだったとしても、忘れて出かけてしまったのなら身近にある別の紙に書いておいて、あとからそのノートのページの間に貼付ければ良いことです。
しかしせっかくシステム手帳を使っているのだから、その「別の紙」は同じバイブルサイズのリフィルにして、あとからバインダーの続きに綴じようと思いました。
そしてこれもせっかくだから、何か持ち歩きながら書くのにちょうどいい仮り置きできる台が欲しいなとも思いました。そこで選んだものが、上の写真・右側のような飲食店などで使われる「伝票挟み型の縦長クリップボード」です。
上の右側の製品はLIHIT LAB.(リヒトラブ)の「クリップボード A-960U」で、幅はバイブルサイズのリフィルにぴったり。縦長なので天地サイズは余りますが、立ちながら持って書く時には横向きならこのスペースに手を載せたり、縦向きならお腹のあたりに当てて支えにしたりと役立ちます。
写真中央(伝票挟み型の下)にあるものは同シリーズのA4サイズ・A-987Uで、このクリップボードシリーズには各種サイズやクリップ位置があり、用途に合わせた使いかたができます。

小日向京のひねもす文房具|第百二十九回「システム手帳を忘れてしまった時の伝票挟み」

クリップボードの特長はA4サイズのパッケージ裏に大変わかりやすく図解してあるので、引用します。このうち伝票挟み型と共通する特長は、
◆ クリップ先端のラバーチップで書類をしっかり保持
◆ 板面の特殊エンボス加工
◆ ペンホルダー/ペンをループで取り付けておくためのジョイント付き
◆ 片手でクリップを開閉、開いたまま止まる
という点です。このクリップに着目すると、▽

小日向京のひねもす文房具|第百二十九回「システム手帳を忘れてしまった時の伝票挟み」

クリップが開いたまま止まっている様子が上の写真です。ある程度開いたところで中央のレバーが起き上がり、クリップがロックされます。開いたまま止まっている間に中の用紙を差し替えたり、整えたりして、中央レバーを元に戻すとクリップが閉じる作りです。
いや別に止まらなくてもいいよ、という時には少し開くと通常通りに開閉可能。この柔軟性がまた便利なところです。

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バイブルサイズのリフィルをクリップへ挟むために、厚紙をカットして、2枚用意することにしました。この伝票挟みの縦の長さには、A4サイズの短辺がちょうど収まります。そこでA4サイズの厚紙を2辺カットし、ここへ使うことに。
下に敷いた厚紙は、リフィル用紙の敷紙と、クリップ台側の凹凸跡がつかないようにするためです。上は書く時には外し、書き終えたらリフィルを下の厚紙とサンドするようにしてクリップでまとめます。

小日向京のひねもす文房具|第百二十九回「システム手帳を忘れてしまった時の伝票挟み」

こちらがまとめたところです。鉛筆もペンホルダーに挟んでみました。
厚紙サンドのおかけで、鞄の中に入れてもリフィルが折れたりすることはありません。むしろとても出し入れがしやすいため、鞄のファイルや紙類の間などにひょいっと挿し込んでおくのにも重宝で、なんだかこれ普段もリフィル用に使いたいな…と思うほど。
システム手帳バインダーを持ち歩いている日でも、こうしたものを飛び道具的に用意しておくことは有用かも知れません。とにかくすぐに書きたい! という場面なら、外側の厚紙に書いてしまうのも一案です。

小日向京のひねもす文房具|第百二十九回「システム手帳を忘れてしまった時の伝票挟み」

ああ、システム手帳を忘れたことが意外にも幸いしたな…と喫茶店で書きものの続きをしていたら、テーブルにお店の伝票が置かれ、二つの伝票挟みが並列状態に。

「…おや? 見ない顔だね、新入りかい?」
「いえいえ。この座ってる人に連れられてきて。それに私は、伝票とは違うものを挟んでるんですよ」
「へえ〜どれどれ?」
…なんて伝票挟み同士の会話する姿が想像されて、嬉しくなります。

片手に持ち、立って書く場面の多い伝票挟み。そのスタイルで書く場面は私たちにも数多くあるわけだから、たとえば飲食店の人たちの伝票挟みの扱いかたや所作に学ぶところは実に多いことでしょう。その観察や転用を、今後の課題のひとつにしたいと思います。

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。

文字を書くことや文房具について著述している。

『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。

著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。

「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。

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