NAGASAWA136周年記念限定万年筆

小日向京のひねもす文房具|第百四十九回「ペリカン スーベレーン K300 ボールペン 緑縞」

小日向京のひねもす文房具|第百四十九回「ペリカン スーベレーン K300 ボールペン 緑縞」

…この写真、ちょっと前にも見たような…?
そうなのです、4回前の第百四十五回で、同じペリカン スーベレーン 300シリーズの0.7mm芯ペンシル・D300について書きました。
そのD300も上の写真のボールペン・K300も外観はそっくりで、違いはといえばペンの先端がシャープペンシルか、ボールペンかという点のみ。天冠部も同じです。
両方使う人はどのように見分けているのだろう? と常々気になりつつ、私はペンシルを買ったし、次は万年筆のM300を加えて、300サイズの3本挿しペンケース・TGS-31に 入れるんだ! と息巻いていました。
あと1本挿せるスペースにはカランダッシュ エクリドール 万年筆 XSがぴったりだもの…と思っていたある日、ふいに意外なプレゼントをいただいたのです。
それが、こちらのK300でした。
なんとなんと、M300よりも先にK300をペンケースに入れることになるとは!
嬉しい…ありがとう…と感激しつつD300とともに並べてみると。

小日向京のひねもす文房具|第百四十九回「ペリカン スーベレーン K300 ボールペン 緑縞」

本当にほとんど同じ!!
こんなところにもハートを射抜かれてしまう300シリーズです。
写真右側の革は、NAGASAWAオリジナル M5システム手帳・マイポケ5。あの小さなマイポケが、大きく見える…そんなところにも、ぐっときますよね。
芯は軸を回転させて出し入れします。

小日向京のひねもす文房具|第百四十九回「ペリカン スーベレーン K300 ボールペン 緑縞」

書いたところはこの通り。こちらのK300には、ゼブラの4Cジェルボールペン替芯が装着されていました。
ページ左側の筆跡は、前回・第百四十八回で書いたモンブラン PIX ボールペンのもの。油性ボールペンとの筆跡比較もできてちょうどいいかなと、並べて書き足してみています。

小日向京のひねもす文房具|第百四十九回「ペリカン スーベレーン K300 ボールペン 緑縞」

こちらは軸を回して替芯を外したところです。
4Cボールペン規格は多機能ペンや小型ペンなどで様々なメーカーに採用されており、各社共通の替芯を使える点が魅力で、K300も小型ゆえ4C芯が使われています。しかしここで、

ひとつ留意点が!!

ゼブラの4Cはペリカンはじめ他のメーカーの4C替芯よりも径がわずかに太いので、軸に挿すと軸側の金具は多少広がります。ゼブラ4C替芯を他社軸に挿したあと、他社4C替芯に替えたり戻したりすると「替芯が外れる」こともあるので、ゼブラ4C替芯が挿された軸には、ゼブラのものを挿し続けることになります。
この点をしかと心に留めておきましょう。

そのうえで。小日向の手元に加わったK300にはゼブラが装着されていたため、今後ともゼブラ4C芯から選ぶことに。さすがロングセラーの多機能ペン・シャーボを生んだゼブラだけあって、その4C替芯には様々なラインナップが揃っており、次は油性ボールペンの緑インクを挿したいと考えています。
K300の緑縞からツーッと紙にくぼみをつける緑色の筆跡──想像しただけでもそそりますわ!

さて、見た目そっくりなD300ペンシルとK300ボールペンをどう瞬時で見分けるか…と軸をじっと眺めていたところ、ふと気づきました。

小日向京のひねもす文房具|第百四十九回「ペリカン スーベレーン K300 ボールペン 緑縞」

緑縞の様子が微妙に違う!
手前がD300で、奥がK300です。D300は気持ち緑が濃く、K300は緑が明るく縞がくっきりしています。
スーベレーンの縞模様は、ひとつひとつ表情豊かな個体差があるところが魅力。その魅力で見分ければ良いとは…なんとも、粋ですね。

小日向京のひねもす文房具|第百四十九回「ペリカン スーベレーン K300 ボールペン 緑縞」

ペンケースに加えてみました。
ああ! たとえ挿す位置を変えたとしても、見分けられる気がする!
なおもあと1本のスペースにはカランダッシュ エクリドール 万年筆 XSを入れていますが、ぜひ近々、ここへM300万年筆を加えたい…と思い新たにしています。

愛らしく、スタイリッシュな300シリーズは、書き心地も抜群です。
スーベレーンへの愛着もますます湧くようで、手にする時が待ち遠しくなります。

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。

文字を書くことや文房具について著述している。

『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。

著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。

「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。

小日向京のひねもす文房具







小日向京のひねもす文房具|第百四十九回「ペリカン スーベレーン K300 ボールペン 緑縞」