2016年11月10日(木)から9日間にわたって、マスキングテープの「mt」がNAGASAWA神戸煉瓦倉庫店イベントスペースに登場、早くも初日から大盛り上がりとなっているようです。
会場限定ものやレアものマステも並ぶmtイベントは、マステ好きはもとより文具好き、柄もの好き、貼りもの好きも必見。日本のみならず世界各地でも開催されており、昨年2015年11月に神戸で「mt博」が大々的に開催されたのも記憶に新しいことでした。
mtは、岡山県倉敷市に本社をかまえるカモ井加工紙株式会社の製品です。
カモ井加工紙は1923(大正12)年の創業から看板商品「カモ井のハイトリ紙」が好評を博し、防虫粘着材で培った技術を活かして紙粘着テープの製造を開始したのが1961(昭和36)年のことでした。その後布粘着テープ、シーリング用マスキングテープを経て2008(平成20)年に文具・雑貨用テープ「mt」を発売。
ラッピングやコラージュのアクセントにも使える細幅6mmのマスキングテープ「mt slim」は2011年のISOT第20回日本文具大賞デザイン部門でグランプリを受賞しています。
そのカモ井加工紙が、アートディレクターの居山浩二氏をプラニング&アートディレクションに迎えて2009年から行っているのがmtイベントです。
今回はどのようなmt STOREが神戸煉瓦倉庫で展開されるのか、NAGASAWA神戸煉瓦倉庫店スタッフのかたに写真リポートしてもらいました。設営で多忙ななかありがとうございます!
イベントスペースに入ると…▽
カラフルな煉瓦模様の装飾が、梁や床面にも施されています。これはマステ気分が盛り上がる!
木箱に並ぶマスキングテープの様子も愛らしいですね。こういうところにも心躍ります。
今回のイベントでは神戸煉瓦倉庫限定テープが一挙5柄も販売されるのだそうで、冒頭POPの背景柄がその限定テープとなっています。
限定テープを実際に貼ってみるとこのように▽
柄名は上から、
◆もみじ
◆ペチュニア
◆海図・神戸
◆マリン
◆カリグラフィー
で、下左の煉瓦柄に「mt STORE at NAGASAWA」と書いてあるものは、5柄コンプリートセットのパッケージに貼られているシールです。
このシールも、思わず手帳などに貼っておきたくなる愛らしさで。
限定シールの価格は1巻税込248円です。
こちらは5巻コンプリートセットのパッケージで、税込1,242円です。
これは例のごとく「使う用」と「予備保存用」に2セットは欲しくなる気持ちに……。
写真で商品を手にしている、ペチュニア柄をネイルサイズに切って貼った親指もキュート。こんな楽しみかたもできるのが「用途を超えた表現をしよう」と各地でのイベントに力を注ぐmtシリーズの魅力です。
そしてmtイベントの目玉のひとつは「mt量り売り」。対象テープを1gあたり3.8円で購入できるのです。幅15mm×10mの製品で大雑把に20gほどですから、20gで76円と思うと、ずいぶんお値打ちですよね! 新たな柄に求めやすく出合うチャンスがぐっと増します。
さらに…▽
会場にはmtガチャも。左の大きなガチャは1回300円、中央の小さいものは1回100円で引けるそう。どのようなひと巻きが出てくるかはお楽しみ、中に「あたり」の紙が入っていると脇に用意してあるレアものテープから選べる特典もあるというのだから、これは挑まずにはいられない。両替機もあるのがありがたし。ガチャはひとり一度に10回まで引けて、もっと引くにはまた並び直して譲り合うそうです。
…とコーナー満載のmt STORE at 神戸煉瓦倉庫店。
小日向は、会場で以下のようなところを物色チェックポイントにすることでしょう。
◇限定テープ→即買い。自分のもの以外にお土産にもする
◇両端に糊のついた包装紙「wrap」→ギフト包装に
◇部屋を手軽に彩れる「CASA seal」や「CASA Shade」→机まわりの装飾に
◇「William Morris」や北欧ものの「Nordic countriesなどアーティスト系→人に渡す封緘用に
◇ハローキティなどの「sanrio」→時にはメモ貼りも可愛らしくしたい
◇強粘着の「PACK」→宅配便を送る時のプチプチ留めや、ノートのふちの補強用に
◇和柄がマステの和紙素材にぴったりマッチしている「WAMON」→和紙を折って作る封筒の接着に
◇テープを小分けに巻き取れる「maki maki」→マキマキしたいためだけにでも欲しい…!
会期中、開催時間は10時〜20時。最終日の11月18日(金)のみ17時までとなります。
イベントスペースとなりのNAGASAWA神戸煉瓦倉庫店でも、ナガサワオリジナルマスキングテープ「Kobe Maste」やオエステ会のご当地マステをこのように取り揃えています。▽
Kobe Masteは、すべてをまとめたコンプリートセットも用意。
ぜひ神戸ハーバーランド・神戸煉瓦倉庫へ足をお運びください!
小日向 京(こひなた きょう)
文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。