小日向京のひねもす文房具

小日向京のひねもす文房具|第百十七回「新日本カレンダー×NAGASAWA・himekuri memo」

小日向京のひねもす文房具|第百十七回「新日本カレンダー×NAGASAWA・himekuri memo」

先だって開催された「KOBE紙フェス2017」(2017年11月3〜5日・北野工房のまち)で、「おおお!」っと目にとまる商品がありました。それは紙フェス会場先行販売と銘打って並んでいた、himekuri memo。新日本カレンダーの日めくりでできたNAGASAWA初コラボレーションのメモです。

新日本カレンダーといえば、カレンダーを主軸に日めくり用紙を使った「365 notebook」「365 letter」「365 square」など、365シリーズでもおなじみのスタイリッシュなブランド。
薄口の日めくり用紙は儚げな淡雪のようで美しく、昔は破った日めくりの裏の印刷のないところを狙ってメモを書いたりしたものですが、そのすべてに印刷せず紙製品にしてしまったことは驚くべき快挙でした。
その日めくり用紙を、さらに日めくりの作りのまま印刷なしの製品にしてしまったのがこちらのhimekuri memoなのです。
これは素晴らしい企画!

小日向京のひねもす文房具|第百十七回「新日本カレンダー×NAGASAWA・himekuri memo」

himekuri memoには下敷きが付いています。
方眼スケールの下には、ナガサワ文具センター定番の神戸柄も。

小日向京のひねもす文房具|第百十七回「新日本カレンダー×NAGASAWA・himekuri memo」

薄口の紙なので、下敷きのスケールも大変よく見えます。
まっすぐ書いたり、位置合わせをして書きたいときにも便利ですね。

小日向京のひねもす文房具|第百十七回「新日本カレンダー×NAGASAWA・himekuri memo」

右は、新日本カレンダー定番の日めくり2号サイズです。金具も用紙もこの2号と同じなのがこのhimekuri memoで、大きさは97×61mm。手のひらにも乗る愛らしいサイズはメモにぴったりです。

小日向京のひねもす文房具|第百十七回「新日本カレンダー×NAGASAWA・himekuri memo」

色々な筆記具で書いてみたところは、この通り。
上から、
鉛筆=三菱鉛筆 ハイユニ 2B(芯丸まりぎみ)
ゲルインキボールペン=三菱鉛筆 ユニボールシグノDX 0.38mm グリーンブラック
万年筆=中屋万年筆 中軟×NAGASAWA Kobe INK物語 銀座ゴールドセピア
ボールペン=カランダッシュ 849×ゴリアット M ブルー
で書きました。

小日向京のひねもす文房具|第百十七回「新日本カレンダー×NAGASAWA・himekuri memo」

用紙を取り、裏返したところです。下の紙にインクの裏抜けもなく快適!
日めくり用紙は表がつるつる、裏がざらざらしているので、2種類の筆感を楽しめます。あえて用紙を取ってから裏面に書くのも、特に鉛筆や万年筆で違いが顕著に出て味わい深いものです。

さて、この日めくり綴じ。
ビリッ!! と破いて紙を取り去るのが快感なものですが、綺麗に外せないかな…? と思うかたもおいででしょう。
そんな時にはこのように▽

小日向京のひねもす文房具|第百十七回「新日本カレンダー×NAGASAWA・himekuri memo」

金具の左右側面を人差し指と親指で挟むように持って、1枚をスライドさせるように引き抜くと、ほぼ原形のまま用紙を外すことができます。
金具の内部に収まっていた紙の切り取り部分は、このような形になっているのだなあ〜と感慨深く、このあと他の場所へ貼り移す時にも、この外しかたは色々と綺麗にこなせます。

最後に全体を裏返してみましょう。

小日向京のひねもす文房具|第百十七回「新日本カレンダー×NAGASAWA・himekuri memo」

裏返すと、ホッチキスの針を太くしたようなコの字型の針金が刺さっており、ここを用いて壁に掛けられます。
また、その上両側にある2つのツメを起こすと…▽

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このツメを使って「切れ目を入れた台紙などに差し込み、折って固定する」ことができ、これは主に出荷時から台紙が付いている製品に使われる部分ではあるものの、台紙を自作して固定させるのも良さそうです。

というわけで、KOBE紙フェス2017で先行販売されたこちらのhimekuri memoは、目下正式発売版を製作中。
もうまもなく、2017年12月に入る頃には店頭に並ぶそうです。
机に、台所や玄関などに、随所にひとつずつ。日めくり気分でメモを楽しみましょう!

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。

文字を書くことや文房具について著述している。

『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。

著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。

「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。

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