この度の能登半島地震により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。

小日向京のひねもす文房具

小日向京のひねもす文房具|第百三十二回「ツバメノート ツバメモ」

小日向京のひねもす文房具|第百三十二回「ツバメノート ツバメモ」

ツバメノートは「大学ノート」で知られる老舗メーカー。
1947(昭和22)年の創業以来、変わらぬ定番ノートを作り続けています。
近年では大学ノートのバリエーションがぐっと増え、企業コラボノートやスクエア型などが多数登場。小さめバッグやタブレットとも相性の良いA5サイズを愛用のかたも多いのではないでしょうか。

そのツバメノートから、メモ帳が発売になりました。ツバメのメモ、ということでその名も「ツバメモ」。表紙のツバメマークが愛らしい!
大学ノートと同じ繊維入りのグレー表紙や黒の背帯が使われており、デザインや書体が違うだけでこんなにも現代的な外観に変わるなんてと驚かされます。
ロングセラーの定番アイテムは、時代を凌駕しながらトレンドを牽引する存在にもなり得るのだな…と感じ入るもので、このツバメモが新定番になることは必至。
ポケットにも手軽に入る幅75mm×天地120mmの用紙には、無地と5mm方眼の2種類が用意されています。

小日向京のひねもす文房具|第百三十二回「ツバメノート ツバメモ」

方眼罫は淡く、書く時には視界に目立たない罫線なのに、位置決めをしたい時には頼りになる絶妙な具合です。
用紙はツバメノートと言えば…という中性フールス紙で、光にかざすとトレードマークの簾の目をした透かし模様が見られます。

小日向京のひねもす文房具|第百三十二回「ツバメノート ツバメモ」

フールス紙のメモなんて贅沢! たっぷり80枚、天糊で綴じられています。価格は各220円+税。
その書き味は大学ノートで味わうのと同じ、サリサリとしたシャリ感のある心地良さです。

小日向京のひねもす文房具|第百三十二回「ツバメノート ツバメモ」

ツバメ中性フールス紙は万年筆で書いた時のインクの発色も印象的で、心持ち落ち着きのある乾いた色合いに仕上がるところが魅力。
鮮やか色のインクも書いてみるとしっくりきて、様々な色を試してみたくなる!
ちょっと何か考えを思い付いた時や人への伝言に、万年筆を気軽に使いたくなる紙です。
鉛筆での書き味や筆跡も申し分なし。とにかく無性に何かを書きたくなる…そんなフールス紙ですから、ツバメモをいつも持ち歩いて思い立ったら書き、天糊からはがしたらマスキングテープで目当ての場所へ貼っておくという使い方にも向きます。
上の写真のように、ノートの表紙裏へ仮置きしておくのにもぴったりです。

小日向京のひねもす文房具|第百三十二回「ツバメノート ツバメモ」

こちらは、大学ノートのB5サイズと並べた光景。さすが同じ素材で作られたもの同士、なんてよく似合っているのか!

第八十九回に書いた「ライフ マージンメモ」や、第百十七回で書いた「新日本カレンダー×NAGASAWA himekuri memo」、そして今回のツバメモはいずれも「書いたらバラの1枚として独立し、どこかへ行き先の決まるヒラヒラした紙」が基本型であり、こうした1枚完結で用いるメモの良いところは「いつでもどれでも好きなものから使える」という点にあります。
付箋や情報カードのような感覚で使ってみるのも良さそうですね。

細かい用途は決めずに、気負わずピッと天糊から1枚を外してみると、新たな使い方にあとから気付かされることがあるかも知れません。
実際に使った結果に用途を任せてみるのもまた、メモの楽しいところです。

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。

文字を書くことや文房具について著述している。

『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。

著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。

「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。

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