小日向京のひねもす文房具|第四十二回「古川紙工 そえぶみ箋」

古川紙工 そえぶみ箋

レター売場で目に留まる、様々な愛らしい絵柄が添えられた小さな一筆箋。
それが、「そえぶみ箋」です。
ナガサワ文具センターも加盟する、西日本の文房具推進団体・オエステ会の「ご当地もの」絵柄が添えられた「オエステ会限定・ご当地そえぶみ箋」をお店で見て即買いされたかたも多いのではないでしょうか。
かわいらしくて手軽で、ちょっと一言伝えたい…という時にぴったりの絵柄とサイズ感です。

制作元の古川紙工株式会社は、岐阜県美濃市にある紙製品の企画・デザイン・製造・販売メーカー。美濃市といえば「美濃和紙」で、古川紙工は長年にわたり美濃紙とともに歩んできました。
それがなんと、創業天保6(1835)年! 180年以上経営されている老舗なのですね!
そえぶみ箋も、美濃和紙で作られています。
2007年に発売開始した当初の絵柄は5種類だったものが、2008年に動物シリーズ、2009年にザ・日本シリーズ、2010年にクラシックシリーズ、2011年にスイーツシリーズ、ブンボウグシリーズ……と絵柄はどんどん増えて、上述のオエステ会などの限定絵柄も発売されたりなどし、現在絵柄の数は250種類にも上っているのだそうです。

古川紙工 そえぶみ箋

文字を書き込むと、このようになります。
上は、パイロット プレラ 字幅F×パイロット ブルーブラックインクで書きました。
そえぶみ箋の美濃和紙は、万年筆の文字があたたかみのある描線になります。
上に書いたような、ものを贈る時のメッセージにもよく合いますよね。
短すぎないけれど長すぎない。SNSでいうならTwitterの140字以内で書くような感覚です。
絵柄の色みを考え合わせて、インク色を選んでみるのも楽しそう。
縦113ミリ×横72ミリの和紙に広がる7行の手書き文字は、人の心に伝わる言葉となることでしょう。

そえぶみ箋は、30枚綴りで封筒が5枚入っています。
30枚の便箋は天のりで冊子状につながっているのですが、お店で陳列されている時に一番表面に出ているものは、その30枚綴りの表紙です。
その表紙の紙には、中の絵柄・罫線と同じものがそのまま印刷されているのですが(表紙の印刷まで1絵柄ずつ違うというのも、また凄いことだと思う)、中の美濃和紙や印刷とは多少違っています。

古川紙工 そえぶみ箋

上の写真の左は表紙、右は中の美濃和紙です。見比べてみると紙の色まで違いがあるもので、表紙のほうは罫線の印刷が多少薄く粒子状になっており、実際に書くことになる中の美濃和紙は、完璧になめらかな淡めの印刷となっています。
お店で目にするパッケージ状態はこの「表紙のほうが見えている」ため、購入したあとに中を開けると「うわっ、こんなに印刷が綺麗!」と驚かされることになります。という小日向の体験談。美しい印刷に、大変驚きました!

さてこのそえぶみ箋について、あらゆる楽しみ方を提案した本が今年の春に発売となりました。

古川紙工 そえぶみ箋

タイトルは『世界一短い手紙で気持ちを伝える そえぶみ箋の使い方』(実務教育出版刊・税込1,296円)。
監修はむらかみかずこさん、協力は社団法人 手紙文化振興協会で、限定デザインそえぶみ箋の付録付き。これは嬉しい!
本の中には、そえぶみ箋の解説や使い方、楽しみ方がぎっしりと詰まっています。
そして、むらかみかずこさんによる状況別の文例や書き方アドバイスも微に入り細に入るもの。
絵柄もたくさん見られて、次はこれにしようかな…と思いを巡らせるのも楽しいです。

ときに、そえぶみ箋の絵柄なし・無地のものもあり、この4月に新しく発売になったのだとか。
絵柄の部分がそのまま無地になっているもので、無地スペースを自由にアレンジできるというものです。これは文房具好きが思わず武者震いをするであろう品…。
そのそえぶみ箋・無地を使ったイベントが、2016年5月28(木)〜6月9日(木)まで北野工房のまち2階のKobe INK物語 by NAGASAWAにて行われているそうで!

古川紙工 そえぶみ箋

「スタンプでオリジナルのそえぶみ箋をつくろう! @Kobe INK物語 by NAGASAWA」
 →詳細はこちら

無地のそえぶみ箋をお買い上げのお客様に、お店で用意してあるスタンプやシールでオリジナルそえぶみ箋を作っていただけるイベントなのだそう。
店舗では、オエステ会のご当地限定そえぶみ箋やそえぶみ箋の本も発売しています。
ナガサワ文具センターで販売するオエステ会ご当地限定そえぶみ箋のラインナップは、こちらで御覧いただけます。

それを聞いて小日向も身のまわりにあるスタンプで、そえぶみ箋・無地に装飾してみました。▽

古川紙工 そえぶみ箋

うわ〜これは楽しい! なんだか日付印+名前印で、仕事の伝言にも使えてしまいそうな…。
ボールペンの線もまた、美濃和紙に合うようです。
数多くある絵柄から選んでみたり、時には無地に装飾をしてみたり。そえぶみ箋をいっそう楽しめそうですね!
手書きの一言にあたたかみを加えてくれるそえぶみ箋で、たくさんの気持ちを皆に届けましょう。

今回紹介した商品はナガサワ文具センター公式オンラインショップでお求めいただけます。
「古川紙工 オエステ会限定・ご当地そえぶみ箋」

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。

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古川紙工 そえぶみ箋