文房具の部屋 〜神戸からの手紙〜

【コラム】INK物語×九ポ堂 特別色「沈没船ワインソース」「星の豆ランプ」

Kobe INK 物語×九ポ堂


2026年、ナガサワ文具センターのKobe INK 物語と九ポ堂がコラボレートしたインクが3月7日に、神戸北野ノスタで開催された「日本INK紀行」のイベントでデビューしました。
今回は「架空の港町コーベリア通りインク」と題して、どこかにあるかもしれない架空の港町「コーベリア通り」をテーマに、どこかにあって欲しい店をモチーフにしたインクカラーということで生まれました。

九ポ堂とは

パッケージから伝わる九ポ堂の魅力


ナガサワ文具センターファンの方なら、九ポ堂をご存知の方は多いはず。”少し不思議”な紙雑貨を製作する会社で、「架空商店街ハガキシリーズ」や「架採集帳」など、物語性を感じさせるプロダクトで、紙物ファンから多くの支持を集めています。
「九ポ堂」という、漢字とカタカナが混じりあったユニークな屋号は、代表の祖父が定年後に趣味で活版印刷機を使って自伝を印刷された際に、そのとき使った文字のサイズが9ポイントだったことから生まれたと聞き及んでいます。なんとも、ロマンに溢れたエピソードに思えます。
そんな屋号に秘められたエピソードもあってか、九ポ堂のプロダクトはどこかしらノスタルジックとロマンティックな印象が伝わってきます。
*(9ポイントの大きさは、文庫や新書に多く使われています。MicrosoftのWORDの場合、デフォルトでは10.5ポイントですが、設定で変更が可能なので、プリンターがあれば9ポイントの文字を体験できます)

何処かにあるかもしれない港町コーベリア通り

あなたのとなりにある?コーベリア通り


Kobe INK 物語×九ポ堂コラボインクは、九ポ堂が考えたストーリーを元にナガサワ文具センターが色を作りました。
【コーベリア通りの物語】
『帽子姿の鳥を追いかけていたら、見たこともない不思議な通りに辿り着いていた。ふと見ると先程の鳥が看板にとまっている。いや、よく見るとその鳥は金属製の飾りであり、看板には「港町コーベリア通り」とあった。
開港以来、この街には西洋の華やかな文化と共に、魔法や人ならざるモノも入り込んできた。以来この地では様々なモノが綯い交ぜになって根を下ろす。それが最も鮮やかに花開いた場所がここ「港町コーベリア通り」だ。』以下略。

ここに「コーベリア通り」という架空の港街が登場します、今回のコラボインクを手にした瞬間から、私たちは九ポ堂が描いた物語の中へと誘われます。
この「コーベリア」のように、地名の最後に「~リア」と付く国や地方は、どこか特定のエリアにだけあるのではなく、実は世界各地に存在します。
例えば、ヨーロッパでは「ルーマニア」「ブルガリア」「オーストリア」が、アフリカならば「ナイジェリア」「アルジェリア」など、中東・西アジアには「シリア」「サウジアラビア」(~iaが由来)が、アメリカ大陸でも「コロンビア」「ボリビア」「アルゼンチン」(tina同系統のラテン語が由来)など、若干読み方に違いがあっても、語源や由来は近いものがあります。
特定される場所がない故に、どこでもなく、どこかにある場所といえます。
なので、ここで登場する「コーベリア」という街は、あなたが知っている「神戸」に似ているかもしれません、また、あなたの知っている「神戸」とは異なる場所かもしれません。

Kobe INK物語×九ポ堂 特別色「沈没船ワインソース」

物語があふれ出す沈没船ワインソースのインク


【ものがたり】
『店主はかつて様々な船で料理の腕前をふるった司厨士(船のコック)の男である。
大型貨物船や一等客船はもちろんのこと、なんでも幽霊船でも働いたことがあるとかないとか。
ともあれ、その時に築いた多種多様なコネクションが、現在では新鮮な海産物や異国の食材の仕入れに大いに役立っている。
このお店の名物といえば、芳醇な香りとコクを兼ね備えた特製ワインソースだ。
その味の秘密は、使用しているワインにあるという。
どこぞの沈没船から引き揚げられたワインを人魚を通じて仕入れている、なんていう眉唾な話も囁かれているが、そのソースを一度味わえば、そんな与太話もつい信じてしまいそうになるほど、ロマン溢れる深い味わいが口の中に広がる。』

「沈没船ワインソース」インクを、ガラスペンにたっぷり含ませ、太い文字を描いてみると、熟成したワインを使った濃厚なソースを感じさせます、見ているだけで口の中にワインソースの味が蘇ってくるようです。万年筆インクは飲用できませんが、”物語”と”色”が奏でる調和は、視覚だけでなく味覚までも刺激されます。
再現された色はブラウンでも、またヴァイオレットでもない「沈没船ワインソース」は、普段使いインクとしても存分に活躍してくれそうですし、こんな色のインクは初めてという方なら、万年筆のインクライフに新しいインパクトを与えてくれるはずです。

NAGASAWA Kobe INK物語×九ポ堂 特別色「星の豆ランプ」

暖かさと元気が伝わる星の豆インク


【ものがたり】
『コーベリア通りの街灯の保守管理を受け持っている人物がいる。
星の豆ランプの店「流星電燈舎」の店主である。彼の店のウィンドウには、色とりどりの小さな豆ランプが並んでおり、それらはまるで、コーベリア通りの街灯をぎゅっと小さく縮めたような印象を与える。
そしてその印象は、決して見当違いなものではない。
実はこの店で売られている豆ランプの電球と、コーベリア通りの街灯で使われている電球は、大きさこそ違えど、同じ種類のものなのである。
これらの電球には、フィラメントに流れ星を用いているのだ。
従って、普通のランプとは異なり、流れ星製のフィラメントが発する光そのものに色がついている。
流星の主成分がマグネシウムの場合は青や緑、ナトリウムの場合はオレンジ色といった具合である。
この豆ランプの灯りをじっと眺めていると、不思議とロマンチックな気持ちになり、願い事のひとつでも叶えてもらえそうな気がしてくるのだが、もしかすると光に含まれる流れ星成分がそうさせているのかもしれない。』

「星の豆ランプ」インクは、最近では目にする機会がすっかりなくなった”フィラメント電球”の懐かしさと手に触れた時、電球のもたらす熱が伝わってきます。また物語のなかに紡がれた言葉ひとつひとつがノスタルジックな気持ちを呼び起こされ、加えて流星というファンタジックな要素までもが物語に加算されています。
そこから想起させるイメージを暖色のオレンジ系でまとめられたインクで認(したた)められた文字からは異国を旅しているかのような旅情が伝わります。
色調的には、ボトルの外から見える透明感のあるインクではなく、筆記時にはしっかり目に残るので普段の筆記に使えるだけでなく、落ち込んだときや元気が欲しい時など、気持ちを前向きにしてくれる、ポジティブな万年筆インクです。

Kobe INK 物語×九ポ堂


Kobe INK物語×九ポ堂 特別色「沈没船ワインソース」
Kobe INK物語×九ポ堂 特別色「星の豆ランプ」

リアルな街の風景が色を奏でる「Kobe INK 物語」とはひと味違う、架空世界に存在する「九ポ堂」インクは、どちらも港街の風景がよく似合います。
きょうは、「Kobe INK 物語×九ポ堂」を万年筆につめて、異世界の街へ旅に出ましょう。

商品詳細

商品名
Kobe INK物語×九ポ堂 特別色「沈没船ワインソース」
Kobe INK物語×九ポ堂 特別色「星の豆ランプ」

価格
各色¥2,750(税込み)

仕様
水溶性筆記用インク 50ml入り

予約開始日
2026年2月13日(金)

発売日
2026年3月7日(土)

取扱店舗
日本INK紀行2026 会場
NAGASAWA各店・ナガサワ文具センター各店・ナガサワ文具センター公式オンラインショップ

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