もくじ
神戸の水風景が目に浮かぶ「千苅ウォーターブルー万年筆」

2026年4月に発売されたKOBE Gradationシリーズの「千苅ウォーターブルー」は、Kobe INK物語の72番目のインク「千苅ウォーターブルー」をベースに誕生した、ナガサワ文具センターのオリジナル万年筆です。
インクが美しいことはもちろん、そのインクをベースにしたグラデーションで彩られた万年筆は、Kobe INK物語とはまた異なる魅力を奏でています。
Kobe INK物語・千苅ウォーターブルー

Kobe INK物語といえば、神戸の街や自然、歴史や文化、そしてそこに生きる人たちの息づかいまで感じさせるインクとして、多くの万年筆ファンから愛されています。
たとえば「六甲グリーン」「旧居留地セピア」「有馬アンバー」と聞けば、それぞれの景色を思いおこせますが、この”千苅(せんがり)”という地名は、ボクのような他府県生まれの人間には、ここはどこだろう?耳馴染みがない地名なので、イメージが浮かんできません。
神戸っ子ならだれでも知っているよ!と言われてしまえば、勉強不足の自分を恥じるばかりです。というわけで、先日「千苅ウォーターブルー」のモチーフになった場所、千苅貯水池・千苅ダムへと足を運んでみました。
(アクセス:最寄り駅は、JR宝塚線「道場(どうじょう)」駅から徒歩約20分)
千苅貯水池・千苅ダム
神戸市最大の千苅ダム

この千苅ダムは1919年に竣工、神戸市の水道用水のダムとして建設されました。
1900年頃といえば、治安維持警察法が制定されて、第2期山縣有朋内閣のもと、日本が近代国家として邁進していた時代でした。
神戸の街も、人口増加で大きく発展していた頃で、1900年に布引ダムが、続いて立ヶ畑ダムが竣工、そして1919年に千苅ダムが誕生して、神戸市民の生活を支えるインフラになりました。
ここは、武庫川の支流である羽束川と波豆川が合流する地点に造られた重力式コンクリートダムで、神戸では最も大きな貯水量を誇ります。
千苅ダムの放水は、他のダムとは、ちょっとその様式が異なります。
テレビでもよく紹介される黒部ダムは、ダム堤体の中心にある放水口からアーチを描きながら放水される光景が有名ですが、千苅ダムは”スライドゲート(ストニーゲート)”と呼ばれる、ダムの堤頂(頂上部分)にある柱と柱の間ある水門扉を上下させて放水を行うちょっと珍しいシステムを採用したダムになります。
堤頂に並ぶスライドゲート

全部で17門を数えるスライドゲートから、一斉に水が流れ落ち様子は、豪奢なレースカーテンのようにも見えて「糸の宝石」とも称され、国内屈指の美麗放流ダムとしても知られています。
また、これだけの放水量にもかかわらずダム堤体の下では、ほとんど水しぶきがたたず、放水が穏やかに流れ落ちるように設計されています。
このダムを設計したのは、ダムに”用・強・美”を追求した建築家・佐野藤次郎氏で、布引ダム、立ヶ畑ダムも彼が手掛けています。
また工学博士として知られ、天才的なデザインセンスを持ち合わせた彼は、今風の表現でいうなればダンディな”イケオジ”だったようです。
KOBE Gradation 2026 千苅ウォーターブルー
グラデーションの美しさが際立つ万年筆

神戸グラデーションシリーズは、女性にも人気のワンノックですぐに書き始められる、キャップレス機能を持った万年筆で、ゴールドとシルバーの2種類が今年もラインナップに並びます。
このシリーズが発売される度に、どっちにしようか迷うのは必至です。
ボクは個人的にゴールドが大好きなのですが、美的センスには自信がないので、今年も妻(文具にこだわりがない)に感想を求めたところ、筆記の際に手元に華やかさが欲しいという人にはゴールド、また思考に集中したい人にはシルバーかな、という見立てをもらいました。
淡いブルーのグラデーションを身に纏い、ゴールドとシルバーのアクセントを備えた「KOBE Gradation 2026 千苅ウォーターブルー」は、どちらのモデルも妻の目にはとっても魅力的に見えたようです。(それって暗に買ってくれというアピールだったのか?)
ともあれ、書くという時間をより楽しみたい人に、さりげないエールを送ってくれる、そんな存在の万年筆です。
水の風景とよく似合う万年筆

5月の大型連休が終わり、季節はこれから夏へと向かいます。
梅雨の長い雨、夏の日の夕立、しとしと降る秋霖、四季に恵まれた日本は季節ごとに水との関わり合いも深い国です。
「KOBE Gradation 2026 千苅ウォーターブルー」は、水のある風景の中によく似合う万年筆なので、水辺へのお出かけや、外へ出るのも億劫になるなるような雨の日も、この万年筆が手元にあるだけで、毎日の暮らしが楽しくなりそうです。
商品詳細
商品名
NAGASAWA 限定万年筆「KOBE Gradation 2026 千苅ウォーターブルー」
価格
シルバー¥55,000(税込み)
ゴールド¥57,200(税込み)
字幅
EF・F・FM・M・B
仕様
ベースモデル:キャップレスデシモ(vanishing point)
金属色:シルバー/ゴールド
字幅:EF/F/FM/M/B
ペン先:18金 鍵マークレーザー刻印
付属品:コンバーター(CON-40)
予約開始日
2026年4月13日(月)
発売日
2026年4月17日(金)
取扱店舗
NAGASAWA全店
ナガサワ文具センター全店
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