ナガサワ文具センターオリジナル
「kakuno×NAGASAWA original design」
2024年の春、ナガサワ文具センターからオリジナル万年筆「kakuno×NAGASAWA original design」が発売されました。
ジュニア世代のマイファースト万年筆をコンセプトに、誰もが気軽に日常の筆記具として使える万年筆をコンセプトに開発されたkakuno(パイロットコーポレーション製)は、握りやすい六角形の筐体と、親しみを感じさせるスマイルが刻印されたペン先は、若い世代から支持を集めて、累計出荷数が420万本(2021年末時点)を超える大ヒット商品となり、万年筆に興味はあるけれど、ちょっとハードルが高い筆記具だと感じていた人たちの福音となる存在として2013年の発売以来、万年筆専門店ではない一般文具店の店頭に並ぶほどポピュラーな存在になりました。
KAKUNO×NAGASAWA original design
kakunoは、当初ターゲットだったジュニア世代だけでなく、日頃から万年筆を愛用する人にも受け入れられて、2本目以降の万年筆として、あるいはプレゼント用としても重宝されています。
ナガサワ文具センターオリジナルデザインのkakuno「神戸線画」は、過去にも発売されたことがありましたが、あっという間に完売してしまい、ちょっと幻のようなアイテムになっていました。
今回はその人気モデルだった「神戸線画」が復刻、さらに神戸を代表するランドマークをアイコン化した「神戸モチーフ」と、神戸の人気水族館をイメージした「うみのいきもの」を新たに加え、商品パッケージもそれぞれのモデルに合わせてリニューアルされました。思わずパケ買いしたくなるデザインも魅力になっています。
神戸のお土産に「kakuno×NAGASAWA original design」を!
近年、観光地にあるお土産物売り場、駅の売店などで地元デザインの文具を見かけるようになり、ボクも取材旅行の傍ら、そんなご当地文具を探すことがいつしか楽しみのひとつになっています。
テレビの情報番組やバラエティー番組でも文房具が取り上げられる時代になって、ニーズも高くなっているのか、年々お土産物としての文房具アイテムが増えているようです。
とはいえ、なんでもかんでもご当地の地名やカワイイだけのイラストが、大きくプリントされただけのアイテムでは、長く使い続けてもらえるわけもなく、机の引き出しの奥にしまい忘れられてしまいそうです。
「kakuno×NAGASAWA original design」は、ベースが優れた万年筆であると同時に、ノンカラー軸に可愛いけれど主張しすぎることのないイラストが筐体に描かれています。普段使いの筆記具として、なんの遜色もなく日常に溶け込むバランスのとれたデザインは秀逸です。
神戸に住むひとは普段使いの万年筆としてまず1本、神戸へ旅行にこられたひとは、自分へのお土産として1本、さらには文房具が大好きな友人へのお土産にも1本!をオススメしたい。
お土産にKobe INK物語と組み合わせる楽しみ
※Kobe INK物語 LAMY safariは販売終了いたしました
「KAKUNO×NAGASAWA original design」はパイロットコーポレーションのコンバーターCON-40 に対応していて、定番のカートリッジインクの他に、市販されている万年筆インクを使うこともできます。
神戸のお土産に、ナガサワ文具センターのオリジナル万年筆インクKobe INK物語とセットで贈られたなら、きっと喜んでもらえるはずです。
たとえば「神戸線画」には、ハーバーランドから見た神戸ポートタワーの背景には、広がる六甲の美しい山並みから、Kobe INK物語#1「六甲グリーン」を。
「神戸モチーフ」には、アイコン化された神戸のシンボルが赤と青で描かれているので、Kobe INK物語#83「鯉川イペイエロー」の黄色が映えるかもしれません。
「うみのいきもの」は、ズバリ青い海を連想させるので、Kobe INK物語#2「波止場ブルー」がよく似合いそうです。
そんなふうに、万年筆とインクの組み合わせを考えるのも楽しい「kakuno×NAGASAWA original design」は、使うひと、贈るひと、もらうひとも、きっと幸せな気持ちになれる万年筆です。
筆者プロフィール
出雲義和・フリーランスライター
文房具を中心に様々なジャンルで執筆活動を行うほか、テレビやラジオにも出演。様々な視点で文房具の魅力や活用術を発信中。
works:雑誌書籍「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイド」「無印良品の文房具。」他、web「WEZZY」「マイナビおすすめナビ(監修)」他