スタッフの佐藤です。
お仕事で名刺入れやパスケースを使っている方も自宅待機やテレワークで使用する機会が減っているのではないでしょうか?
この機会に手元の革製品のメンテナンスをしてみませんか?
この記事ではトラベラーズノートと三宮の店舗「Journal style&Chair factory」で販売しているケア用品を使って簡単に行えるメンテナンスを実践してみたいと思います。
乾いた革
革製品が乾いてしまうと革自体が反り返ってしまったり、よく動かす場所にシワができたり傷つきやすい状態になってしまいます。
今日メンテナンスするトラベラーズノートを見てみましょう。
元の色はブラックです。お店でサンプルとして使用している商品ですがおそらく一度もメンテナンスらしいことはせず5年以上そのままにしている状態です。
ところどころ縮んでシワになっていたり、全体的に傷が多いですね。
この状態からどれくらい綺麗になるのでしょうか?
まずはブラッシング
渇きには潤いを!ということでいきなりクリームを塗ってしまいたい気持ちになりますが、グッとこらえてまずは表面のブラッシングから。
ブラシで表面の汚れや目に見えない埃や塵を落とします。
ブラッシングをせずにクリームを塗ってしまうと汚れごとクリームでコーティングしてしまうことになります。髪の毛を洗う時にシャンプーをせずにトリートメントするような感じですね。
ブラシはあまり固いものを使用せず馬の毛のものを使用しています。
実際に販売元の方に教えていただいた情報では、ブラッシングをする際にはブラシを一方向に動かすのが良いそうです。円を描くように動かしたりせず、今回は縦方向に全体のブラッシングを行いました。
トラベラーズノートは1枚革なので複雑な構造ではありませんが、システム手帳のケアを行う際にはポケットの部分やリング付近に汚れがたまっていることが多いので細かいところもブラッシングしてください。
この段階では少し雰囲気が変わったかなと言った程度です。
ひどい汚れがある場合には靴用の汚れ落としを使用してもいいかもしれませんが、革との相性が合っているか必ず確認してから使用してください。
いよいよクリーム塗布
ブラッシングで全体の汚れを落としたらいよいよクリームを塗っていきます。
ポイントとしては「クリームをつけすぎないこと」と「全体に万遍なく塗ること」です。大量につけてしまうとクリームが染み込みすぎてシミになってしまいます。
使用するのは「Mモゥブレイ プレステージ クリームエッセンシャル」という潤い・栄養補給ツヤ出しを行うクリームと「ポリッシングコットン」という革磨き用の布です。(写真は使いやすいサイズに切ったもので実際はもう少し大きいサイズです。)
今回使うクリームは全ての革に有効というものではありません。スエードやヌバック、ヌメ革他使えない革があるので注意してください。詳しくは写真をご確認ください。
では、容器をよく振って布に少量出します。
念には念を、少し目立ちにくい場所で色落ちが起こったりしないか確かめます。
問題なさそうならそのまま円を描くようにクリームを全体に伸ばしていきましょう。
力入らないのでスーッと塗り伸ばしていくイメージで塗ってください。
乾いた革がすぐにクリームを吸い込んでいきます。
塗り伸ばしている途中でクリームが伸びなくなったらまた布にクリームをとって塗り伸ばしていきます。
シワになっているところは少しだけクリームを足してもいいかも知れません。
特に端の部分は乾燥しがちです。
全体に塗布することができ少たら布の乾いた部分で乾拭きをしてあげましょう。
その後ブラッシングと乾拭きを行うと…
少しツヤが出て革の雰囲気が変わったのがわかるでしょうか?
手前に見えるシワはまだ少し目立ちますが、定期的にケアするともう少しマシになるかもしれません。
今回使用した商品は極端に乾いているものでしたが。ここまで乾いていなくてもお手入れをすると長く使っていただくことができます。
「使っていないけど保管しているから大丈夫」と思っていても保湿や栄養補給が足りていないと経年「変化」ではなく経年「劣化」が起こってしまいます。
お手持ちの革製品を長く使うためにケアをしてみませんか?
取り扱い店舗
三宮の店舗「Journal style&Chair factory」
この記事で紹介した商品以外のケア用品も取り扱っています。配送でのお買い物も可能です。