もくじ
日本ならではのペン先
みなさまこんにちは、ナガサワ文具センターの竹中です。
私が入社以来愛用している万年筆は、セーラー万年筆の長刀研ぎ。
美しい日本語を書けるようにと、開発された特殊ペン先です。
トメ、ハネ、ハライが綺麗に書けるため、あまり字に自信がない私はここぞという時のお手紙などに必ず使っています。
長刀研ぎを含め、セーラー万年筆には「コンコルド」や「ふでDEまんねん」などの特殊ペン先が数種類あります。
どれも制作できる職人が限られているため、大量生産が出来ないモデルです。
※写真右側は旧デザインです。オンラインストアでの販売は左2本の新デザインとなっております。
公式オンラインストアでは少し前から取り扱いを開始しました。
特殊ペン先を使ってみたいけど、デザインにもこだわりたい
セーラー万年筆の特殊ペン先は、黒軸のデザインのみ。
どっしりとした高級感と昔ながらの万年筆らしい配色も素敵ですが、好きな万年筆が選べたらいいのになと思う方には「万年筆カスタマイズ」をオススメします。
なんと、お好きな万年筆を特殊ペン先にカスタマイズできるんです!
※一部対象外商品もあります。
ボディはNAGASAWAオリジナルやセーラー万年筆の中からお選びいただけますが、ペン先を研ぐので太めの字幅(できればB以上)をご購入ください。
カスタマイズをしてくれるのは、元セーラー万年筆のペンドクターである長原幸夫さん。
カスタムオーダー品なのでお届けには少しお時間が必要になりますが、納得の書き味に仕上がりますよ。
オンラインストアで受け付けている万年筆カスタムは全部で4種類。
ひとつずつご紹介します。
小太刀(F/M/B)
まずは、長刀研ぎに相当する小太刀。
カスタマイズ ペン先なので筆記サンプルがなく、長刀研ぎで説明させてもらいますね。
※写真は旧デザイン。オンラインストアで長刀研ぎをご購入の際は新デザインになります。
字幅は、F/M/Bの3種類。
ブログトップの写真の通り、通常ペン先の字幅より太くなります。
寝かせると太く、立てると細くなるのが特徴で、日本語を美しく書くために作られました。
日常的に使うならFがオススメです。
それでも、通常のFよりは太いためノートや小さな手帳等には不向きなペン先。
お手紙やサイン等に使うのが良さそうです。
フデポイント
見るからに「タダモノではないぞ!」というオーラを放つフデポイントは、セーラー万年筆のふでDEまんねんに相当します。
※写真は長刀ふでDEまんねんです。
ぐっと反りあがったペン先が特徴で、名前の通り筆のような文字が書けるところがポイント。
筆が苦手な方でも、筆文字のような文字が書けます。
寝かせると太く、立たせると細くなるのは小太刀(長刀研ぎ相当)と同じですね。
とはいえ、実は筆記の角度などちょっとコツがいるのも事実。
私は所持していないこともあり書き慣れていませんが、使いこなせるようになれば文字を書くことが更に楽しくなりそうです。
ビークポイント
フデポイントの反対バージョン、みたいなペン先はビークポイント。
写真は他の二種類と同様に、相当するペン先である長刀コンコルドが写っています。
そのまま書くとシャープなカリカリとした書き味で細い線が書けます。
このペン先の面白いところは、裏返して書くと極太字になるところ。
1本で2度美味しい(!?)万年筆です。
レフティ(左利き用)
カスタマイズにはレフティもございます。
名前の通り左利き用の研ぎですが、長原さんのレフティは万人の方が書きやすいペン先です。
オススメの対応万年筆
NAGASAWA ギアスケ
基本的にキャップレス、キュリダスなどノック式万年筆以外はカスタマイズが可能ですが、書き味を最大限に楽しむなら21金ペン先がオススメです。
NAGASAWAオリジナルのギアスケは、「プロフェッショナルギア スケルトン」の意味から名付けられました。
カラーはイエローゴールド、ピンクゴールド、ブラックの3色。
ペン先は風見鶏の刻印が入っていて、天冠には神戸インクのボトルインクが施されています。
NAGASAWA オノマトペ万年筆
擬音語をモチーフにしたオリジナルインク「オノマトペ」の万年筆もオススメです。
先ほどのギアスケとは異なり、プロギアスリムがベースなのでペン先は14金。
ギアスケと比べると少し硬めですが、ボディもコンパクトで明るいカラーのご用意がございます。
手前から、「どきどき」「ぷかぷか」「カシャカシャ」。
半透明の樹脂で、暑い季節でも涼し気な手元を演出してくれます。
試し書きのインクはこれ!
試し書きに使ったのは、Kobe INK物語の「阪急マルーン」です。
阪急電車の車体の色を忠実に再現したマルーンカラーで、大人気のインクなんですよ。
インスタライブを配信予定
8月4日(金)に、代表アカウントにてインスタライブを配信予定です。
是非こちらもご覧くださいね。
最後に
万年筆ユーザーならいつか使ってみたい特殊ペン先。
お好きなデザインの万年筆をカスタマイズすると、ますます愛着がわきそうです。
公式オンラインストアでは、オーダー品としてご注文を承っております。