魅惑の長刀研ぎ×エボナイト
みなさまこんにちは、ナガサワ文具センターの竹中です。
今日は、11月18日に発売となる長刀研ぎエボナイト万年筆「憧憬」をご紹介いたします。
シリーズ第5弾!
今までに「海波」「紅炎」「緑響」「雪景」とリリースされましたが、今回は「憧憬」。
鈴木春信の「つれびき」という浮世絵がモチーフになっています。
まるで人形のような美人画を得意とした浮世絵師として有名な鈴木春信。
色彩に胡粉を混ぜた中間色で表現された、叙情性ある幻想的な雰囲気が特徴的です。
その色合いを、幾層にも重ね複雑に織りなすカラーエボナイト軸で表現しています。
鈴木春信の描く美人画は、小柄で華奢な女性が多いところもポイント。
代表作である「風流やつし七小町」は東京国立博物館で見ることができますよ。
ちなみに、私が好きな浮世絵師は、月岡芳年。
中でも「新形三十六怪撰」という妖怪画が大好きで、今年に芦屋市立美術博物館で行われた展示は期間中に3回も足を運んでしまいました。
妖怪画でありながら、それを見る人を中心に描いたものも多く見応えのある作品です。
興味のある方は是非チェックしてくださいね。
「憧憬」を見てみる
ボディは、三色を重ねたエボナイト材を一本一本丁寧に削り出し、 丹念に磨き上げられています。
そのため柄の個体差があり、それぞれ表情が異なるところも魅力的です。
今回、公式オンラインストアではご購入前に本体を見ていただけるように、それぞれの本体写真をご用意いたしました。
ペン先
ペン先は超大型の21金、そして長刀研ぎ。
万年筆ファンならばいつかは持ちたい特別なペン先です。
字幅は中細字・中字・太字の3種類。
通常ペン先と長刀研ぎとでは規格が異なりますので、ご注意ください。
ちなみに通常の長刀研ぎも、公式オンラインストアにてお取り扱い中です。
長刀研ぎは、限られた職人だけが作ることができる究極のオリジナルペン先。
ペン先の先端に通常より大きいペンポイントをつけ、 長刀の刃型のように長く、角度を滑らかに研ぎ出しています。
ペンを寝かせると太い線、 立てると細い線が書けるため、トメ、ハネ、ハライなどが多い漢字を最も美しく筆記することができます。
筆圧をかけなくても滑らかな書き心地を実感できるペン先です。
ボディ
ボディはエボナイト。
万年筆のボディに最適と言われているのですが、希少で高価な素材のため近頃はエボナイトを使った万年筆はあまり多くありません。
持つと手にしっとり馴染む素材は、長時間の筆記にも優しく寄り添ってくれますよ。
個体差のある軸なので、今回公式オンラインストアでは実際にお届けする万年筆を撮影いたしました。
長刀研ぎ(中細字)
長刀研ぎ(中字)
長刀研ぎ(太字)
シリアルナンバー入り
キャップの下部には、シリアルナンバーが入っています。
公式オンラインストアの入荷分は、中細字が104・中字が055・太字が003。
全世界で500本のみの限定生産なので〇〇/500の表記。
個体番号があるとより一層、愛着が湧くこと間違いなし。
ラッキナンバーや思い入れのある数字が含まれているかどうか、是非チェックしてくださいね。
NAGASAWA 梅田茶屋町店で発見!
そして実は、梅田茶屋町店には過去に発売された「紅炎」「緑響」「雪景」の3本がまだご用意ございます。
※2023年11月10日時点
「紅炎」長刀研ぎ(太字)
「緑響」長刀研ぎ(太字)
「雪景」長刀研ぎ(中字)
ご遠方の方は、店頭からのご配送も承ります。
NAGASAWA 梅田茶屋町店までお問い合わせください。
数量限定品なのでお早めに!
長刀研ぎエボナイト万年筆「憧憬」は数量限定品。
公式オンラインストアでは、各字幅1本ずつのみの入荷となっております。
2023年を頑張った自分へのご褒美に、是非お早めにご検討くださいね。