忘れたころにやってくる、文具しりとり第3回。
前回の「プロパスウインドウ」に続いて「ウ」から始まる文具はこちら!
ステッドラーから発売している「ウォーターブラシ」です。水彩色鉛筆を使っている方にとってはお馴染みのアイテムかもしれませんね。
軸の中に溜めた水を押し出して筆先を濡らすことで、筆洗器などを使わず水彩が楽しめる便利な筆です。
現在ステッドラーからは細筆、中筆、太筆、平筆の4種類の筆先が発売されており、使いたい場面に合わせた筆先を選ぶことができます。
今回は1枚目のイラストを書いている途中の写真をお見せしながら簡単な使い方の説明をしたいと思います。(一人で描きながら写真を撮ったのでわかりにくい部分もあるかと思います)
まず、色を塗る前の状態です。耐水性のある水性顔料インクのペンを使って線を引いています。ここに水彩色鉛筆を塗っていきます。
今回はモデルの色が薄いのでこのくらいで塗っています。色が濃いところと薄いところを意識して塗っておくと後で筆を撫ぜるだけで陰影が付くのでそれっぽく見えます。
水筆で色鉛筆の筆跡をのばしていきます。ちょんちょんと点で濡らしていかず、スッスッと線を引くように濡らしていくとむらが出ません。
「もうちょっと濃い色で塗りたい」と思った時は先に紙を水で濡らしてから水彩色鉛筆で塗ってみてください。
はっきりと濃い色を出すことができます。
そんなこんなで塗ってのばしてを繰り返して、ページの一番上のイラストが出来上がったというわけです。色を混ぜて楽しむというのも水彩色鉛筆の楽しみ方なので楽しんでみてください。
余談ですが、ウォーターブラシの意外な活用法として、出先で手紙を書いて切手を貼るとき、水の入ったウォーターブラシがあれば指をなめずに切手を貼れて便利です。
そんな便利なウォーターブラシの「シ」から始まる文具とは一体何なのか!?第4回に続きます。