2017年10月21・22日(土日)にNAGASAWA神戸煉瓦倉庫店で開催された「鉛筆にまつわるetc. Vol.2」イベントは、台風21号の進行をみながら盛況のうちに終了しました。
足元の悪いなかお越しいただいた皆さま、コーナーを出されたメーカー・店舗の皆さま、スタッフの皆さま、そして御声援くださった皆さま、誠にありがとうございました。
そのイベント告知は前回の記事に書いた通りです。
今年はどのようなイベントだったのか? 写真とともにあらましと小日向の所感(=楽しくて興奮したさま)を報告します。
その興奮は、前日の設営時から始まっていた!
夕刻にNAGASAWA神戸煉瓦倉庫店のイベント会場に到着した小日向は、設営をしながら皆の梱包が解かれるたびに熱視線。うわっ絶対に買わないと…というものが続々あれど、販売はイベント開始後になりますから、ああ今この目の前にあるのにまだ買えない! と身をよじらせていたものでした。
▽ こちらがイベント会場に入ったところで、三菱鉛筆の鉛筆名入れ機が真っ先に目に入ります。5本以上鉛筆をお求めで、実際に自分で操作して鉛筆に名入れを施せる企画です。小日向はイベント2日目、今年も名入れに挑戦しました。
▽ 左を見ると、ヘブライ雑貨店・エフロノットの品々が並びます。ヴィンテージ感あふれる昔の宣伝旗や看板にも興味津々!
▽ レジ左手には、トンボ鉛筆の年表と貴重な歴史的品々が展示。カール事務器の「くるくるカールくん2」が出てくるガチャガチャも設置されていました。
▽ 再び右手に進むと、三菱鉛筆ハイユニを全硬度試し書きできるコーナーや色鉛筆売場が。
▽ さらに奥には、中島重久堂の鉛筆と鉛筆をつなげるための削り器・TSUNAGOを実際に削れるコーナーと、ペンシルフレークアートを体験できるコーナーがあります。
「ペンシルフレーク」とは、鉛筆の削りかすのこと。中島重久堂では、本来捨てられることになる削りかすの存在意義を高めるために、あえてその名を付けて、Instagramを中心にペンシルフレークを用いた作品を示しながら、様々な可能性を提案しています。
中島重久堂のInstagramのIDは、「njk1933」。ぜひチェックなさってみてください!
今回のイベントでも、多くのペンシルフレーク作品が展示されていました。▽
中島重久堂ではTSUNAGOをはじめ、その削り回転をスムースにするペンシルホルダー、また通常では海外販売のみのアイテムなども出品。これには感激しつつ購入した小日向でした。
肥後守ナイフで知られるみきかじや村のコーナーでは、名刀が多数並び…▽
こちらでは、柄に加工を施した「氷輪」というシリーズの緑青色を今回購入しました。
美しい柄と刃ですよね! また1本、肥後守が加わり嬉しいです。
そして、ぷんぷく堂のコーナーも大盛況。▽
小日向のコーナーは、このように飾り原稿用紙やふたふで箋、カール事務器の鉛筆削りなどを販売しながら、皆さんに鉛筆を削ったり試し書きをしていただいたりする場所でした。
自分で行った名入れは、こちらの通り。▽
三菱鉛筆の消しゴム付き鉛筆・9852の限定グリーン軸とハイユニに、それぞれ刻印しました。勢いあまって金箔が付きすぎてしまっても、そこにまた愛着がわくものです。
初日の10月21日(土)17時から行われたトークショーでは、中島重久堂代表の中島潤也氏と、ぷんぷく堂店主の櫻井有紀氏に、様々な製品作りや鉛筆・文具にたいする思いを存分に語っていただきました。
皆様にも多く集まっていただき、心より感謝申し上げます。
駆け足で紹介しましたが、このような「鉛筆にまつわるetc. Vol.2」、昨年同様に楽しい2日間となりました。
またVol.3の開催を心待ちにしつつ、鉛筆と日々を過ごしていきたいと思います。
小日向 京(こひなた きょう)
文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。