もくじ
神戸の観光地といえば
みなさまこんにちは、ナガサワ文具センターの竹中です。
今日は、Kobe INK物語のストーリーに出てくる場所をご紹介します。
神戸市内の様々な場所がモデルになっているKobe INK物語ですが、特に三宮から歩いて行ける神戸北野エリアは魅力的な場所のひとつ。
インクと一緒にテクテクと巡ってきました。
風見鶏の館(旧トーマス住宅)/ 第4集 北野異人館レッド
まずはNAGASAWAオリジナル万年筆のペン先刻印でもお馴染みの、風見鶏がモチーフになった「風見鶏の館」。
実は2023年10月1日から、耐震改修工事のため長期休館することが決まっています。
このブログがアップされるのは9月28日なので、残りの営業日はほんの数日。
予定では2025年までの休館ですから、その間に風見鶏の館を思い出せるようにここに記録しておきましょう。
風見鶏の館がモチーフになったKobe INK物語は、第4集の「北野異人館レッド」。
外壁のレンガカラーをイメージしています。
北野・山本地区に現存する異人館の中で、れんがの外壁としては唯一の風見鶏の館。
色鮮やかなれんがの色調、石積みの玄関ポーチ、2階部分のハーフ・ティンバー(木骨構造)など、他の異人館とは異なった重厚な雰囲気を持っています。
尖塔の上に立つ風見鶏は。北野町の象徴。
風見鶏はその名の通り、風向きを知る役目をもっています。
それだけではなく、雄鳥は警戒心が強いことから魔除けの意味もあるそうですよ。
明治42年頃に建てられ、ドイツ人貿易商ゴットフリート・トーマス氏の自邸でした。
だから旧トーマス住宅とも呼ばれているんですね。
なんといっても私が大好きなのは、この階段。
大きな窓から差し込む光に、美しいカーブの手すり、そしてふかふかの赤い絨毯。
その手すりからは、たくさんの人の手のぬくもりを感じます。
1階には玄関ホール・応接間・居間・食堂・書斎があり、2階には夫婦の寝室・子供部屋・客用寝室・朝食の間などがあります。
建物の設計はドイツ人建築家のゲオルグ・デ・ラランデ。
日本にユーゲント・シュティールという建築様式をもたらしたとされています。
ユーゲント・シュティールより、フランス語の「アールヌーヴォー」のほうが聞き覚えがあるかもしれません。
「構成と装飾の一致」を理念とし、曲線や植物文様を多用した装飾性やデザインが特徴です。
建築のみならず絵画や彫刻、室内装飾や調度品にも盛んに取り入れられました。
私のお気に入りは、アンデパンダンを結成し、のちのバウハウスになる美術学校を設立したアンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ。
興味のある方は是非調べてみてくださいね。
萌黄の館 / 第60集 神戸異人館ミント
次は、風見鶏の館からすぐの萌黄の館。
爽やかなミントグリーンの外装が目を惹きます。
先ほどの風見鶏の館から、目と鼻の先。
右側が風見鶏の館で、左奥に見えるのが萌黄の館です。
共通のチケットだと650円で2つとも入館できるので、とってもオススメ。
Kobe INK物語の第60集「神戸異人館ミント」はこの爽やかなミントグリーンを表現しています。
萌黄の館は、明治36年にアメリカ領時事ハンターシャープ氏の邸宅として建築されました。
「国指定重要文化財」の異人館です。
特徴的なのは、2階にあるサンルーム。
とても明るく美しい光が入ってくる部屋からは、神戸の美しい街並みを楽しむことができます。
内装の壁も、萌黄色。
自然光で見るそれと、部屋の中で見るそれはまた印象が異なります。
玄関から入ってすぐ右側にある食堂兼居間は、扉(なのでしょうか?)の装飾が細かくて驚きます。
まるで別世界への入り口みたい。
萌黄の館には、お庭もあります。
ゆったりした時間が流れているので、外からも建築を楽しむことができますよ。
ちなみに、入館の際に靴を脱ぐ必要があるので、脱ぎやすい靴で行くとスムーズです。
オリーブの木 / 第49集 北野オリーブグリーン
風見鶏の館と萌黄の館の間にある、北野町広場。
オリーブの木がたくさん育っています。
Kobe INK物語 第49集「北野オリーブグリーン」は、オリーブの魅力的なグリーンがイメージになっています。
神戸はオリーブオイルの搾油に日本で初めて行われた場所だったそうで、北野町広場だけに限らず北野坂にもたくさん植えられているんですよ。
深みのあるグリーンで、お手紙から手帳など幅広く活躍する色です。
そうそう、北野坂を歩いているとマイ・オリーブ活動の小さな看板をいくつか見かけました。
公式サイトもあるようなので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
まさかの改修工事中…!?
最新色の第84集「山本通エキゾチックグリーン」も、実は北野エリアから徒歩圏内。
ただ……まさかの、
改修工事中でした。
モチーフになった建築は改修工事をしていましたが、このエリアにある他の建築や、街灯にも同じ色が使われています。
先ほど紹介したスポットからテクテク歩くと、ちょうど良いお散歩になりますよ。
落ち着いた街並みで人通りも多くないので、リラックスタイムにちょうど良さそうです。
ちょこっとアドバイス
とても美しい景色と建築に囲まれた、神戸北野エリア。
ただ、急な坂道が多いので、お越しの際は歩きやすい靴がオススメです。
そして今日ご紹介した「風見鶏の館」「萌黄の館」は写真撮影オッケー。
三脚を使った撮影はNGなど決まりもあるので、入館時に確認をお願いします。
各公式サイトもありますよ。
風見鶏の館 / 萌黄の館
撮影は可能ですが、周りの方への配慮を忘れずに楽しく撮影しましょう!
次はどこへ行こうかな
現在Kobe INK物語の定番色は全部で84色(2023年9月時点)
他の色も、少しずつ巡ってみなさまにご紹介します。
次回もお楽しみに!