こんにちは!
NAGASAWA梅田茶屋町店の北島です。
スタッフコラムも第7回目となりました。
今回のお部屋は…
題して「紙とインクの研究室」!
紙とインクと言えば、ハマればハマるほど奥深い世界。
そんな世界に呑まれつつある
紙モノ担当尾森と、インク担当北島による、紙とインクにまつわるハテナを探る研究室をチラ見せしちゃいます!
今回の調査対象は、
「システム手帳リフィル×ブルーブラックインク」!
販売メーカーも種類もとにかく多いシステム手帳のリフィルを、
書き味、発色、手触り、速乾性…などなど、気になるポイントで調査していきます!
それではどうぞ!
もくじ
北島「システム手帳のリフィルってめちゃくちゃ多いですよね」
尾森「多いよね・・・はじめて手帳を買う方からしたらこの中から自分のお気に入りの
リフィルを選ぶのってだいぶ大変かも…?」
尾森「サイズを絞っても中々選びづらいよねこの量…」
北島「尾森さんは、リフィル選びでとっかかりにしてることとかあります?」
尾森「私は万年筆で手帳に書き込むことが多いから、なるべくインクが裏移りしない紙を選んでるかなー?
最初見る所が使われてる紙の種類からみてそこから吟味するとか…レイメイさんのリフィルはトモエリバーって書いてるから分かりやすいんよねー。」
北島「おぉ、確かにDavinciシリーズはトモエリバーって明記してある。リフィルに使われている紙の種類が書かれてるのって、珍しいですよね」
尾森「紙もの好きとしては全ての商品に紙の種類を明記してほしいところ…」(無理だろ)
北島「紙質は実際に使ってみないと分からない…。そこを検証したいですね」
尾森「たしかに、、お客さんもイマイチどんなんか分かりずらいよね。インクにもよるやろし…」
北島「定番のブルーブラックインクに絞って、違いを見てみましょうか」
尾森「そうやね!ブラックに比べて変化わかりやすそうやしいいかも!」
北島「ちょっとインク探してきます!」
尾森「じゃあ私も比較リフィル探してくる!」
調査対象
<紙>
・アシュフォード「カラーメモリーフ 6mm罫 ホワイト」
・Davinci「横罫ノート 6.5mm」
・日本能率協会「太ケイページ100枚入り クリーム (6mm罫)」
・ライフ「ノーブルリフィル 横罫 6mm罫」
<インク>
・セーラー万年筆「ボトルインク50ml ブルーブラック」
・PILOT「ボトルインク30ml ブルーブラック」
・プラチナ万年筆「ボトルインク60ml ブルーブラック」
・Pelikan「4001/76 ブルーブラック」
<使用筆記具>
・セーラー万年筆「hocoro 細字」
アシュフォード「カラーメモリーフ 6㎜罫ホワイト」×ブルーブラック
北島「PILOT・ペリカンがほんのすこーし滲んだような気がしなくもないですね。全体的に線が太く出たような気がします」
尾森「ほんまやねー文字の印象少し変わるねえ。丸っこくてかわいい文字になりそう。」
北島「速乾性も十分だなぁ。PILOTのインクは水分が多いので、なかなか難しいですね」
尾森「水分多いとどうしてもね…細めの万年筆で手帳使う方とかにはいいかもしれない」
北島「ちなみに、プラチナは国産の中では一番速乾性が高いので、手や紙にインクが付くのが気になる方にはおすすめです!」
尾森「え!全然にじまない!!あんまり自分使ったことなかったからこれからプラチナつかおっかな…。」
北島「罫線が細かいドットなのもポイント高い!はみ出してもあまり気にならなくて、おおざっぱな私にはぴったりかも」
尾森「わかるーー。はみ出しても気にせずにわちゃーって書けるの良いよね。かいてて楽しい‼」
<調査結果>
・紙の厚み: やや厚い
・にじみ : 少しあり
・裏抜け : ほぼなし
・書き心地: さらさら
・速乾性 : やや早い
Davinci「横罫ノート 6.5mm」×ブルーブラック
尾森「薄い!」
北島「めっちゃ薄手ですね!」
尾森「さすがトモエリバーを使っているだけあるね…書いた感じもそんなに引っ掛かりを感じないかな?」
北島「結構シャープな筆跡になりましたね。薄いと滲むイメージがあった…」
尾森「わかる、想像しているより滲まないから使いやすそう。紙のクリームもいい味出してるねえ。」
北島「アシュフォードと比べるとやや乾きが遅かった気もしますが…あまり差は感じなかったですね」
尾森「差はなかったねー。(ぶっちゃけ全然わかんねえ…)」
<調査結果>
・紙の厚み: 薄い
・にじみ : ほぼなし
・裏抜け : やや透ける
・書き心地: さらさら
・速乾性 : やや早い
日本能率協会「太ケイページ100枚入り クリーム (6mm罫)」×ブルーブラック
尾森「私の推しリフィル来た!」
北島「推しリフィルなんですねー!これもクリーム色のリフィルですね」
尾森「あまり目立たないクリーム色が素敵。
もう何年もリピートしてて何で書いてもサラサラかけるからいいんよねえー。インクの方はどうやろ?」
北島「こっちは気持~ちインクの色が薄いかも…?さっきまで濃淡があまりなかったプラチナのインクにも濃淡が出てますね」
尾森「濃淡出るの良いねーー。めちゃくちゃ書いてて楽しくなる。」
北島「薄めだけど強度を感じる紙…。ペラペラしてほしくないけど、かさばるのも苦手…という手帳ユーザーさん、必見ですね」
尾森「確かに!薄めの紙から少し強め?の紙に変えようか迷っている人にオススメのリフィルやね。」
<調査結果>
・紙の厚み: やや薄い
・にじみ : ほぼなし
・裏抜け : やや透ける
・書き心地: しっかり
・速乾性 : 遅め
ライフ「ノーブルリフィル 横罫 6mm罫」×ブルーブラック
尾森「ロングセラーの王者が来た…」
北島「さすがの貫禄。発色がはっきりしてるな~」
尾森「しっかりとした厚みなのに全然引っかからないのすごいよね」
北島「ほんとに!このさらさらすべすべの触り心地…ペン先の滑りもめっちゃいい。書き味のなめらかさはピカイチですね」
尾森「この仕上がりで両面使えるのはなかなかないよね。」
尾森「ちょっと太字の万年筆の人にはインク乾くの遅く感じちゃうかもね…」
北島「インクだまりが乾きにくい、って感じですかね。~細字の万年筆で書く分には、速乾性も申し分なさそうです」
<調査結果>
・紙の厚み: 厚い
・にじみ : ほぼなし
・裏抜け : やや透ける
・書き心地: なめらか
・速乾性 : やや遅い
まとめ
最後に、各項目ごとのお気に入りリフィルについておしゃべりしてみました!
・厚み
北島「個人的には、日本能率協会「太ケイページ100枚入り クリーム (6mm罫)」の厚みが好きでした!かさばらないのに紙が強いって、いいですね。薄手の紙は捲る時に破れちゃいそうな怖さがあるので、これなら安心です」
尾森「私は王道のライフ「ノーブルリフィル 横罫 6mm罫」かな?
書いていたら疲れそうかな??と思ったけど紙の表面のさらさら具合が全然疲れさせない感じでgoodです!」
・にじみ
尾森「どれにもそこまでのにじみはなさそう…?さすがどれも手帳用のリフィルだ…
でもすこし太い字幅で書くと能率のリフィルは少し滲んじゃうかも…?どうだろう?」
北島「太字はちょっと厳しいかもですね。あまり字が太らない、滲みの少ないものを選ぶなら、ライフ「ノーブルリフィル 横罫 6mm罫」がダントツでしょうか…」
尾森「細すぎても太すぎても滲みそうなリフィルには万年筆を避けてBPとかシャーペンの方がいいのかなー。
私はやっぱりぽってとしたイメージになるDavinci「横罫ノート 6.5mm」かな?」
・裏抜け
尾森「どのリフィルもそこまで裏抜け気にならない…さすが…」
北島「白い紙ってなんとなく裏抜けしそうなイメージがあったんですけど、アシュフォード「カラーメモリーフ 6㎜罫ホワイト」も全然大丈夫でしたね」
尾森「いやわかる!紙が薄いから裏抜けしないとかではなくて紙の質で変わるんだよーってことみんなに知って欲しいなあ。
その点に関してはわたしもアシュフォード「カラーメモリーフ 6㎜罫ホワイト」推せるねえ。」
・書き心地
尾森「書き心地はやっぱり一番はライフかなあ。」
北島「私も書き心地はライフが最推しです!万年筆を使うなら、この滑らかさを堪能したい…」
尾森「逆にシャーペンとかボールペンで手帳を使う人には日本能率協会「太ケイページ100枚入り クリーム (6mm罫)」がおすすめってかんじかな?使うペンによって手帳リフィル選ぶのも楽しいかもね!!」
・速乾性
尾森「プラチナ万年筆のブルーブラックすごいな…どの紙にも速乾性に長けすぎている…
リフィルに関してはやっぱり日本能率協会「太ケイページ100枚入り クリーム (6mm罫)」がいいかも!」
北島「紙による、というよりはインクによる、って感じでしたね。アシュフォード「カラーメモリーフ 6㎜罫ホワイト」か、Davinci「横罫ノート 6.5mm」のスピード感が印象的でした」
尾森「いつかどんなインクでも万年筆でも0.5秒ぐらいで乾く紙でないかなぁ~」
北島「絶対にインクが手につかない速乾リフィル…欲しいですね(笑)」
いかがでしたでしょうか?
梅田茶屋町店では、実際にお書き頂けるリフィルのサンプル帳もご用意しております。
ぜひお立ち寄りの際はじっくりお試しくださいませ!
また、本研究室で取り上げて欲しいテーマや、相性が気になる紙×インクがありましたらぜひリクエスト下さいませ!
ではでは、また次回のお部屋でお会いしましょう!