小日向京のひねもす文房具|第二十八回「鉛筆にまつわるetc.〜イベント終了しました!」

鉛筆

2016年2月20・21日(土日)にNAGASAWA神戸煉瓦倉庫店にて開催された「鉛筆にまつわるetc.」イベントは盛況のなか終了しました。
お越しいただいた皆さま、コーナーを出されたメーカー・店舗の皆さま、スタッフの皆さま、そして御声援いただいたり「行きたかった!」と仰っていただいたりした皆さま、誠にありがとうございました。
そのイベント告知は前回の記事に書いた通りですが、当日となって「なんだこの楽しさは〜!」と身をよじるようなことが数多くあり、興奮冷めやらぬうちにそれらを記しておきたいと思います。

まず、上の冒頭写真。ステッドラーの新製法鉛筆「WOPEX(ウォペックス)」を、イベント参加された中島重久堂製の削り器で削った時の削りかすが新しすぎて、目が釘付けに!
チップ状の素材から芯と軸を押し出し成形して作られるというWOPEXが、中島重久堂の鋭利で精巧な削り器を通ると……鉛筆そのままの形を残しながら薄〜く削ることができてしまうのです。
小日向はもう、これだけで胸がいっぱいとなり心満ち足りていましたが、それは序章にすぎなかった──。

鉛筆に箔押しできる三菱鉛筆の機械を、自分で操作して名入れ!▽

鉛筆

懐かしい昭和文具の品揃えも多い、関西・関東の名店「エフロノット」と「ぷんぷく堂」が同時出店!
兵庫県三木市からは、「みきかじや村」の玉鳥(ぎょくちょう)産業株式会社による肥後守が!
そして「NJK」マークの刃で知られる鉛筆削り器の老舗・中島重久堂は、鉛筆と鉛筆を繋ぐ鉛筆削り「TSUNAGO」を社長自ら実演説明!

また「株式会社SEED 創業100周年企画展」では、歴代のレーダー消しゴムが飾ってあり…このような記念撮影できる巨大版も。▽

鉛筆

この消しゴムがどのくらい大きいのかといえば、写真左下あたりにちょこんとのっかっているものが通常サイズのレーダーS-100だという…!

一方エフロノットさんのコーナーでは、米国往年の定番消しゴム付き鉛筆・DIXON TICONDEROGAの巨大版があり、そちらも記念撮影できて大いに盛り上がっていました。

小日向のコーナーでは、鉛筆各種を用意して、飾り原稿用紙に試し書きをしたり、瓶に入れた色々な削りかすを形状・香り比較したり、拙著『考える鉛筆』をお読みいただいたり、皆さまと鉛筆話に花を咲かせたり。本当に楽しいひとときでした。

そしてイベント初日・2月20日(土)17:00〜18:00には、中島重久堂社長・中島潤也氏と小日向 京のトークショーを行い、鉛筆削りにまつわる様々なお話を聞かせていただきました。
昭和8年の創立いらい、80周年を超えて鉛筆削り器製造ひとすじ。ダクトロイド樹脂成形技術に始まる「NJK」ブランドの歴史と製品作りには魅力あふれる話が満載で、トークショーは急遽翌日2月21日(日)にも開催されることとなった次第です。

鉛筆

さて小日向はイベント2日目の朝に、現在期間限定ショップ「Kobe INK物語 by NAGASAWA」がある「北野工房のまち」を訪ねました。
三宮・元町からトアロードをまっすぐ山側へ向かって歩きます。
旧北野小学校校舎が用いられたこの建物は、あたたかみのあるとても貴重な空間です。

鉛筆

「Kobe INK物語 by NAGASAWA」は2階の212番にあり、営業時間は9:30〜18:00です。

鉛筆

NAGASAWAオリジナル製品が美しく陳列された店舗には、試し書きのできるコーナーも用意されていて、ゆっくりと心ゆくままにアイテム選びを楽しめる特別なショップとなっています。

階段の踊り場には、北野小学校の歴史を垣間見る展示もあって楽しい!
「北野小学校通用門」の看板書体も素敵です。▽

鉛筆

訪れるたびに新たな発見や良い時間があって、神戸は本当にいい街ですね。
「鉛筆にまつわるetc.」イベントは好評のうちに終わり、鉛筆への思いがますます募る2日間でした。
また近々に開催されることを楽しみにしつつ、再び皆さまとお会いできることを心待ちにしています。

小日向 京(こひなた きょう)

文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。

小日向京のひねもす文房具




鉛筆