時は2月。
昨年末のクリスマス近くから、「プレゼントは何にしようかな」「自分にも買っちゃおうかな」と高級文具を奮発し、年末には〝年忘れ〟と称して「今年最後の万年筆はこれ！」とがぜん決断力も冴え渡り、年が明ければ「福袋はゲットしておかねばな」とぬかりなく押さえ、そして2月になったら各メーカーの限定イヤーモデルの噂もちらほら聞こえてきて……。
ああ、ひと息ついたかな。と思った皆さま。
そんな頃良いタイミングで、2016年2月20・21日（土日）にNAGASAWA神戸煉瓦倉庫店にてイベント「鉛筆にまつわるetc.」が開催されます。
テーマは「鉛筆」。鉛筆に関連する様々な文房具が集結します。
イベント詳細ページのあらましは以下の通りです。▽
◆ ワークショップ：三菱鉛筆の名入れ体験、鉛筆と鉛筆を繋ぐ鉛筆削り「TSUNAGO」体験、肥後守ナイフで鉛筆を削る体験
◆ トークショー：2月20日（土）17:00〜18:00 中島重久堂代表・中島潤也氏×小日向 京
◆ 出店：ヘブライ雑貨店・エフロノット（大阪 中津）、ぷんぷく堂（千葉 本八幡）
◆ 企画展：株式会社SEED 創業100周年企画展
◆キャンペーン：1000円（税込）以上お買い上げのお客様に三菱鉛筆工場部材（非売品）をプレゼント、300円（税込）以上お買い上げのお客様に三菱鉛筆消しゴムつかみ取り（ともに数量限定無くなり次第終了・お一人様1回まで）
というわけで小日向も参加します！
トークショーでは、刃に刻まれた「NJK」の印でなじみ深い鉛筆削りメーカー・中島重久堂の中島潤也氏に、「TSUNAGO」を始めとする製品作りのお話を伺う予定です。
小日向はその他、2日間会場コーナーでお待ちしています。
小日向コーナーで小日向は、どんなことをしているのか？
参考までに、小日向はNAGASAWA神戸煉瓦倉庫店で過去に2回、鉛筆イベントを行っています。2014年3月29・30日（「小日向京氏と鉛筆研究」）と2014年12月20・21日（「小日向京と筆記具と紙の素敵な関係」）のことでした。
その時の光景を振り返ってみますと▽
このように鉛筆や鉛筆削り器、削りかすの形や香りを比べていただきながら、色々と一緒に試し書きをしてみようという主旨で、削りかすは朝削りたてのものを密封性の高い瓶に用意し、変わった形の削りかすも紹介しつつ▽
短くなった鉛筆や削り口まで鑑賞していただこうというものでした。
削り器によって様々な削りかすができるのは楽しいもので、イベント中に皆と鉛筆で削ったり消しゴムで消したりしたものも、こうして飾ったりなどしました。▽
たまらない景色ですよね！
最初はちょっと怪訝そうに立ち寄ってくださった方がいらっしゃり、そのうちに削りかすの香り比較に入れ込まれて、
「鉛筆の香りは、ハイユニの2Bに限る」
との名言を残されたことも。
鉛筆周辺道具といえば、前回このような消しゴムも展示したりしました。▽
小日向はこんな風に、消しかすをつなげながら消しています。消しかすがあたりに散らないようにするためです。この消しかすは、子どもたちに大人気でした。
…といったものを今回も飾って、実際に書いたり、削ったり、消したりというコーナーに相成る予定です。皆さまどうかお気軽にお立ち寄りください！
ところで昨年2015年12月にこちらのブログに書きました「神戸ペンショー 2015」の会場となった「北野工房のまち」で、現在期間限定ショップ「Kobe INK物語 by NAGASAWA」がオープンしています。営業時間は9:30〜18:00。
「鉛筆にまつわるetc.」イベント開催時間は、1日目11:00〜18:00、2日目11:00〜17:00。
「北野工房のまち」は歴史ある旧北野小学校校舎の中にあり、「鉛筆にまつわるetc.」イベント会場のNAGASAWA神戸煉瓦倉庫店もまた、歴史ある神戸煉瓦倉庫の中にあります。
お出かけの際には2ヶ所をめぐり、神戸の歴史的建造物を肌で感じてみるのもいかがでしょう。
どうか楽しい週末となりますように！
小日向 京（こひなた きょう）
文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』（エイ出版社刊）に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』（アスペクト刊）がある。
「飾り原稿用紙」（あたぼうステーショナリー）の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。
