机での作業を終えて文具を片付けると、細かいゴミが方々に散っているものです。そのゴミを集めて捨てる時に、手で行いますか? ティッシュを使いますか? それともデスク用のブラシを使うでしょうか?
たとえばこんな、ミニカーの形をした手動クリーナーで掃除してみるのもいかがでしょう。
「手の平サイズの癒し系卓上クリーナー」として人気のミドリのミニクリーナーは、愛らしい外観が第一印象。
しかしその癒し系な愛らしさゆえに「子ども向けなのかな?」とか、「文具女子なら使うけど…」とか、「俺の癒しはバーボンさ」とか、何かしらワンクッション感じて、使う機会に一瞬ためらうことがあるかも知れません。
待って、待って!
このミニクリーナーは実に優秀な機能文具なのです。
写真とともに、あらましを見てみましょう。
箱から出すと、このように透明感ある明るい色彩。ポリカーボネート製のボディで、青と黄色の組み合わせが気分をぱっと明るくしてくれます。
中には箒が2本セットされており、車輪を動かすと箒が前後に動く作りです。
この車を手で持ち、机の上を走らせると箒がゴミを掃き取って、後部のちりとりにゴミがたまっていきます。
車の腹の部分を見ると、白い部分がちりとりの掃き込み口とゴミ入れになっています。
箒は毛束豊かで、ミニチュア感も本格的。細かいゴミもしっかりとかき集めてくれます。
机掃除をする時のゴミといえば、消しゴムの消しかすが思い浮かびます。このような状況で消しかすの上へ車を走らせると…
すっきりゴミ集め完了!
すくい切れなかった場合は、同じところを繰り返し走らせます。
車輪を走らせると、この小さな箒2本が「せっせ! せっせ!」とパタパタ交互に前後する動きがもう、可愛らしくてたまらない。仕事途中でも考えごとをしながら、車を走らせゴミを探してしまいます。
たまったゴミは、ちりとりの白い部分を引き下げると捨てられます。
またそのゴミを机に戻して、集め直したくなっちゃったりして…。
もう少し大きなゴミ、たとえばパンチで穴をあけた丸などにも便利です。
このような感じで▽
…もう、この光景が魅惑的すぎていっそこのままにしておきたくなるほどですが、走らせていくと、
綺麗に集めて、車後部に収納されました。収納された様子も可愛らしい!
その他、文具作業で発生しがちなホチキスの外した針を集めるのにも良さそうですね。
このミニクリーナーのボディカラーには、青以外にピンク・透明色もあり。
また「新型車種」の丸みあるデザインをした「ミニクリーナーII」も発売されています。
使ってみるとこの愛らしさは外観よりも動く様子に顕著な印象で、視覚から感じる癒しは心をなごませてくれるものだな…と実感します。
勉強に、仕事に、趣味の場に。机上へ小さな愛車を加えてみてください!
小日向 京(こひなた きょう)
文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。