前回の第百五十八回でお伝えした、来る2018年9月23日(日祝)開催の「Vol.2 Nagasawa M5会」。
トークショーに加えて、NAGASAWA×アシュフォードのオリジナルM5バインダー・マイポケ新色も発表されるこのイベントは、M5(マイクロ5サイズ)好きのみならずシステム手帳好きも必見の内容です。
その告知ポスター背景に写っているリフィルはアシュフォードから発売されるマイクロ5サイズの新リフィルなのですが、新たに加わったM5リフィルは16種類、今後のイベントで登場するものや来年の発売を控えるものを含めると、なんとその数は25種類に上るとのこと!
今回は、そのなかから12種類を見てみたいと思います。
まず上の冒頭写真の6種。左上から右へと順に、
◆ カラーメモリーフ(スリット入8mm罫)ピンク 30枚 350円+税
◆ カラーメモリーフ(スリット入8mm罫)イエロー 30枚 350円+税
◆ カラーメモリーフ(スリット入8mm罫)サックス 30枚 350円+税
◆ カラーメモリーフ(スリット入8mm罫)グリーン 30枚 350円+税
◆ メモリーフ ライト(6mm罫) 100枚 350円+税
◆ メモリーフ ライト(無地) 100枚 350円+税
です。
「カラーメモリーフ」という様々な色彩の横罫ノートが増えたことで、テーマ別に色分けする記述にも役立ちますね。また、これらには5穴からノド側にかけてスリット(切れ込み)が入っており、リングを開くことなく紙を取り外したり、はめ直したりできます。
カラーメモリーフのもうひとつの技ありポイントが、ノド側(リング側)上下角の斜めカット。
バイブルサイズやA5サイズ、ミニ6サイズとともにM5を使っている時、「このリフィルはあっちに移しておこうかな?」とM5用紙を他のサイズに綴じておくことがあります。その際に邪魔になっていた隣のリングに、用紙の角が引っかかることがなくなりました。
また、ページをめくる時にリング側の角が折れることにも無縁です。
冒頭写真下段の中央・右の「メモリーフ ライト」は、用紙に薄口のトモエリバーが使われています。ということは…リング径が小さめのM5にも、たくさん用紙を綴じられる!
トモエリバーは手帳やノートですでに勝手知ったる&なじみ深い…というかたも多いでしょうから、この新リフィルは「トモエリバーがあるのならM5にしてみようか」というきっかけにもなりそうです。
横罫線を見比べると、カラーメモリーフは実線の8mm罫、メモリーフ ライトは点線の6mm罫となっています。
・ リングから手軽に外せるスリット入りで色分けするようなら、記述文字も空間に余裕を持たせられる8mm罫で
・ 薄口でたくさん枚数を綴じられるトモエリバーなら、こまごま文字を書き込める6mm罫で
…と使い分けるのはいかがでしょうか。
続いてさらに6種です。
同じく左上から右へと順に、以下の通り。
◆ カラーメモリーフ(スリット入8mm罫)ホワイト 30枚 350円+税
◆ カラーインデックス(トップ5段)各1枚 350円+税
◆ 2019年版 週間ダイアリー(レフト式)850円+税
◆ ファイルケース 3枚 350円+税
◆ ログリーフ MICRO5 30枚 350円+税
◆ プロテクター 1枚 450円+税
「カラーメモリーフ ホワイト」は、前掲のものの白色です。
「カラーインデックス」「ファイルケース」「プロテクター」はアクセサリーに該当し、注目すべきは《用紙リフィルとほぼ同じ幅である》という点です。ほぼ同幅なので、スリムなジャストサイズのM5バインダーでも外(小口側)へはみ出ることなくセットできます。
特に3枚入りのファイルケースは秀逸!
このようにしてページの先頭や最後にセットすれば、プロテクターのような役割も果たしてくれて、なおかつポケットとしても使えます。表側のリング穴にはスリットが入っていますので、リングを閉じたままでポケットの側面を開くこともできます。
3枚入りなので、2枚はページの端と端に、残り1枚はリフターとして区切りのいい位置に挟むのもいいですね。
2019年版ダイアリーについては、上の写真では週間レフト式の表紙を挙げましたが、他に週間セパレイト式と、見開き2週間式、そして月間カレンダー式があります。
「M5でスケジュール管理って小さい…?」と思うものの、小日向は月間カレンダーを使ってみて大変重宝しました。
記入欄が小さいので、余分なことを書かなくなるのです。結果要点のみが記されることになり、ついては予定を逃さなくなりました。
タイトル欄の付いた2mm方眼の「ログリーフ」については、次回に記したいと思います。
そして、9/23 Vol.2 Nagasawa M5会で開催の「ライフログリフィルバー」についても、次回で触れましょう。なぜなら、ログリーフとライフログリフィルバーは、「ログをとる(記録する)」ことにおいて関連があるからです。
リフィルひとつから始めても、きっかけは十分。
M5の世界を堪能なさってみてください!
小日向 京(こひなた きょう)
文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。