来る2018年9月23日(日祝)開催の「Vol.2 Nagasawa M5会」に向けて、マイクロ5(M5)サイズのシステム手帳熱がいっきに高まる9月下旬となりました。
Vol.2 Nagasawa M5会については第百五十八回に、そしてアシュフォードのM5サイズ新リフィルについては第百五十九回に書いた通り、んもう頭の中はM5だらけ。さらに前回書ききれなかったアシュフォードの新リフィルのうち「ログリーフ」と、Vol.2 Nagasawa M5会で開催される「ライフログリフィルバー」について、今回話題にしたいと思います。
この2つに共通するところは「ログ(記録)」という言葉です。
航海日誌や航空日誌に始まり、あらゆる乗り物の運行日誌や業務記録などを指す言葉で、またコンピュータでの時系列に沿った記録にも使われ、「ログイン/ログアウト」といった表現でも目にします。
「ブログ(blog)」も元を辿ると、ウェブ(web)+ログ(log)の造語・ウェブログ(weblog)が簡略化された言葉で「ウェブ上の記録」を意味します。
そんな「ログ」は、文具好きにこそ大好物な言葉なのではないでしょうか。
何かこう、一見事務的に書かれた時系列の記録からあふれ出る臨場感というか、緊迫感というか……そうした息づかいが文字や線に現れていたりすると、もうたまらねえ! となるものですよね。
その「ログすること/記録すること」に特化したリフィルが、このログリーフです。
点線の2mm方眼にタイトル欄が付いている、というシンプルなデザインに機能あり。
冒頭写真では、ちょうど調べたかったため「エタノール」について書いています。サイトや本で目にしたことや、調べたことなどをこのように記すもので、「またあとでサイトとかを読み返せばいいや」と思っていると記憶の彼方へ埋没してしまうことも多々あるため、これはあとからまた確認したくなるなというものは、このように要点のみを書いておくのが得策です。
タイトル欄には罫線がなく白地なので用紙の中でピカッと目立ち、2mm方眼はほどよく線を意識させず、図を記したい時にも便利です。
こちらのデザインは、趣味の文具箱の清水編集長の発案によるものとのこと。
そこから始まって「ログ」を各分野に派生させ、趣味の文具箱とアシュフォードで共同開発した数々のリフィルが、今回のVol.2 Nagasawa M5会で販売される「ライフログリフィルバー」です。
◆ マイクロ5 900円
◆ ミニ6 900円
◆ バイブル 1,200円
◆ HB×WA5 1,400円
◆ A5 1,400円
という価格で、各種リフィルを1枚から選んで好きなパッケージに詰められるというこの企画。1パッケージには約50枚のリフィルが収納できるそうです。
当日並ぶ予定のリフィルは、各サイズ以下の通りのラインナップです。
【マイクロ5】
◆ インクログ
◆ ペンログ
◆ カラーメモリーフ スリット入り2.5mm方眼5色アソート
◆ 二つ折りバンクペーパー白無地
◆ 二つ折りOKフールスクリーム無地
【ミニ6】
◆ ブックログ横書き
◆ ムービーログ横書き
◆ レストランログ横書き
◆ 気まぐれ無地リフィル(OKフールスなど)
◆ 気まぐれ無地リフィル(満寿屋用紙など)
【バイブル】
◆ インクログ
◆ ペンログ
◆ レストランログ
◆ ブックログ
◆ ムービーログ
◆ クッキングログ
◆ バンクペーパー白無地
◆ OKフールスクリーム無地
【HB×WA5】
◆ ムービーログ
◆ クッキングログ
◆ トラベルログ
◆ 気まぐれ無地リフィル(DNノートなど)
◆ 気まぐれ無地リフィル(トモエリバーなど)
【A5】
◆ 二つ折り無地
◆ 二つ折り日本白地図
◆ 二つ折り1mm方眼
◆ バンクペーパー色無地
◆ OKフールスクリーム無地
…こんなにたくさんある!!
少し紙面を紹介しますと、M5のインクログはこの通りで▽
同じくM5のペンログはこの通りです。▽
うーん、インクやペンはもちろんのこと、身の周りのあらゆるデータをログしたくなる…!
そしてこちらのM5リフィルを綴じたバインダーは、2018年9月23日新発売のマイポケ・新色イエローです。
パープル・オレンジ・イエローの新色はどれも魅惑…これはもはや「どの色から買うか」ということになりそうな予感が。なくならないうちに、押さえておきたいところですね。
M5をどっぷり愛用中という皆さまも、興味はあるけれどこれから考えるという皆さまも。
この手軽に「ログする」心地良さを、ぜひ体感なさってみてください!!
小日向 京(こひなた きょう)
文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。