神戸で長年にわたり愛されるショッピングモール「さんちか」。
正式名称は「三宮地下街」といい、三宮駅に隣接した地下に数々の店舗が軒を連ねています。
さんちかは1965(昭和40)年の開業から50周年を迎える老舗商店街で、ナガサワ文具センターがここに「n→エンヌさんちか店」を開店したのは2005年、さんちか開業40周年目のことでした。
ナガサワ文具センター本店、PeyStyle DEN、そして神戸国際会館SOLにあるラ レットル ドゥ神戸からもほど近いこのn→エンヌさんちか店の個性的なところは、とにかく文房具を始め女心をくすぐる雑貨まで網羅している点。
バースデーカードを探しに行ったら、素敵なマリメッコのトートバッグを見つけてしまった…という雑貨の充実度で、小日向はここで風呂敷や手ぬぐいを購入するのが常となっています。
こんなマトリョーシカもあったり!▽
こちらはすべて手作り・手描きで本場ロシアからやってきた「ザイカ」という工房のマトリョーシカなのだそうです。
他にも机の上に置きたくなる愛らしいドイツ製の動物オブジェから和ものアイテムまで、守備範囲が広い!
「女心をくすぐる」と書きましたがその女心とは「男のなかに存在する女心」も含んだ話であり、肩で風切って歩く男どももエンヌへGO。特に文房具好き・雑貨好きな女性へのプレゼント選びには絶好の店です。
エンヌオリジナルの包装もあり。▽
プレゼント包装にも、ひと味違った個性が加わります。
そのようなわけで小日向も神戸へ行く折にはエンヌチェックを定番としており、三宮に着いたらルートとして▽
◆ JRやポートライナーだったら、SOL→エンヌ→本店→DENの順
◆ 阪急だったら西改札口から出て、本店→DEN→SOL→エンヌの順か
という感じで頭の中に移動行程が形成されるという。
さんちかは、三宮めぐりのさなか欠かせない道程です。
そのさんちかで、今年2016年に大々的なリニューアルが行われるとのこと。
すでに何店舗かはリニューアル態勢となっており、エンヌもその例外でなく、2月22日から3月2日までの期間はリニューアル工事のため休業となるそうです。
リニューアルといえば、昨年リニューアルオープンしたNAGASAWA梅田茶屋町店が記憶に新しいところですが、リニューアルということは……その前に在庫一掃売りつくし、来るか?
と思ったら、
すでに始まっていた!!
そして20%〜最大50%オフ!
先だって小日向はNAGASAWA梅田茶屋町店でのリニューアル前の売りつくしセールで我を忘れて買い物に没頭し(その時も最大50%オフだった)、そこで待ち合わせをした相手との待ち合わせ時間をすっかり忘れ(相手も買い物に没頭していた)、それはそれは大変な充実度の買い物をしたその記憶新たなうちに、今度はエンヌで売りつくしとは。急いで神戸に行かないと。
一部セール割引除外品もありですが、「これとこれが50%オフで、こっちが20%オフなら、今現在○○○円得をすることになる。これを元手にセール除外品の購入に充てたい」などと、頭の計算機をフル稼働して挑みたいと思います。
そして気になるのは、リニューアル後のエンヌがどのように生まれ変わるのかということです。
聞くところによると神戸市はフランス・マルセイユと姉妹都市なのだそうで、1961年の提携いらい55年にもわたる交流を行っているのだといい、新しいエンヌも神戸と同じ港町・マルセイユの雰囲気あふれる店舗を目指しているとの話です。
そのテーマは「旅」を主軸にし、SOLの「ラ レットル ドゥ神戸」〜神戸からの手紙〜と対をなす店舗となる模様。
ラ レットル ドゥ神戸が妹なら、新しいエンヌはお姉さん。という店舗になるようで、お姉さんのほうがあとから生まれるのもまた待ち遠しいものですね。
3月3日のリニューアルオープンを楽しみにしています!
そしてその日を楽しみに待ちながら、こちらは売りつくしセールに全力で挑む所存です!
小日向 京(こひなた きょう)
文具ライター。
文字を書くことや文房具について著述している。
『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「手書き人」「旅は文具を連れて」を連載中。
著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊)がある。
「飾り原稿用紙」(あたぼうステーショナリー)の監修など、文具アドバイザーとしても活動している。