文房具の部屋 〜神戸からの手紙〜

コラム ナガサワ文具センター 定番文具の魅力【キップレザーシリーズ ロールペンケース】

「恵方」という言葉を耳にすると、日本では節分の海苔巻き寿司「恵方巻き」を思い浮かべる人が多いと思いますが、この「恵方」とはお正月に神様(歳徳神)が来臨する方角とされてきました。

現在では、お寿司やさんやスーパーマーケットにコンビニエンストアの店頭で、「節分の巻き寿司」的なイベントになっていますが、この節分に寿司にかぶりつく方角として認知されるようになったのが「恵方」です。

ナガサワ文具センターのサイトで「なにゆえに恵方のお話?」と思われるかもしれませんが、実は恵方と私たちの暮らしは、節分に巻き寿司を食べる文化が一般化する以前から“書くこと“と大きく関わりがありました。

 

書き初め

かつては宮中のおける伝統行事で、明治時代に入った頃から一般にも広がったお正月の「書初め」は”恵方に向かって行うもの”とされていました。

宮中では1月2日に、江戸時代の寺子屋では1月5日に若水を汲み、それですった墨を使い、部屋には菅原道真公の肖像画を飾って、その年の恵方に向かい「書き初め」をしたと伝えられています。

学校などでは新年に相応しいめでたい言葉を半紙に書きますが、かつては「長生殿裏春秋富不老門前日月遅」(長生殿の裏には春秋に富み、不老門前では日月遅し)や、「我が君は千代に八千代にさざれ石のいはほとまりて苔のむすまで」などが当時のトレンドで、いまよりもひと手間もふた手間もかかる儀式であったように思います。

ナガサワ文具センター本店では、墨汁に半紙など必要な道具はすべて購入できるので、久しぶりに「書き初め」をしてみるか!と思った人は、ぜひ本店の売り場に足をはこんでください。

 

また、万年筆ファンには、セーラー万年筆の「ふでDEまんねん」や長刀研ぎといった特殊ニブを採用した万年筆と「墨」の醍醐味を味わえる万年筆インクを使った「書き初め」を提案します。

 

ナガサワ文具センターオリジナルインク「墨香」

「Kobe INK物語」よりもひと足早く、2004年にナガサワ文具センターのオリジナルインクとして発売された「墨香」は、キャップを開くとほんのりと墨の良い香りが漂う万年筆インクです。

手紙や年賀状などの宛名書きにはピッタリで、オーソドックスな黒やブルーブラックのインクよりもコントラストが鮮明に出ることに加えて和の趣きも添えられるので、手軽に「書き初め」の雰囲気を盛り上げてくれます。

 

キップレザーシリーズ・ロールペンケースで節分を祝う

数年前から、節分の季節になると、ロール型ペンケースを巻き寿司に見立てた「ロールペンケースで恵方巻き」と題した写真をSNSで投稿するようになったところ、バズるほどではありませんが、たくさんの文具ファンから反響をいただきました。

この万年筆を使って手軽に「恵方巻き」を楽しめるのが、今日の本題であるナガサワ文具センターのオリジナル「キップレザーロールペンケース」です。

このモデルには、5本用・7本用・10本用があり、手持ちの万年筆の数に応じて、くるくるっと丸めて安心安全に持ち歩く事ができます。

ナガサワ文具センターから発売されている他のキップレザーシリーズのペンケースと同様に、内側にはウルトラスウェードという耐久性に優れたスウェード調の人口皮革を採用して、ペンケースに万年筆を出し入れするたびに軸をキレイにしてくれる嬉しい機能を備えています。

また、ロールペンケースは革製のベルトで全体を締める仕様になっていて、片手で持ち歩いても中の万年筆が抜け落ちる可能が低いのも特徴です。

試しに、ベルトをしっかりと締めてから手に持って振り回してみたことがありましたが、飛び出ることはありませんでした。(入れるペンの太さや組み合わせにも依り、また危険を伴うのでよい子はマネしないでください)

もちろん革特有の経年変化を楽しめるので、大切な万年筆と同様に長く付き合うほど愛着が増すメリットも備わっています。

 

5本差ロールペンケース

手軽にロールペンケースライフを始めたい人にはこのモデルから。

高額な万年筆でなく、LAMY SafariやTWSBI ecoなどのエントリー万年筆でもロールペンケースの醍醐味を味わえます。

 

7本差マルチペンケース

ロールペンケースのラインナップでは比較的新しいモデルとなる「7本差マルチペンケース」は、横差しのポケットを備えているのが特徴で、iPhoneSEなどのスマートフォンや情報カード、カートリッジなどの備品も一緒に持ち歩けるモデルです。

ちなみに、恵方巻きの巻き寿司は七福神に見立てて7つの具材を用いるといいます。験(げん)担ぎを兼ねたい人には、こちら7本モデルもオススメです。

 

10本差ロールペンケース

最大収納10本というビッグモデル。

モンブランのマイスターシュティック149やペリカン万年筆スーベレーン1000も収納が可能で、各社のハイエンド万年筆を集めると総額数十万円の豪華恵方巻きをイメージしたロールペンモデルが完成です。この豪華なペンケースは食べることはできませんが、テスクの上でとってもゴージャスな気分に浸れます。

 

ロールペンケースカラーバリエーション

ラインナップには、ブラック・ボルドーの2種類が定番カラーですが、ナガサワ文具センターでのイベントにおいて、オリジナル万年筆インク「神戸インク物語」にちなんだ限定色のモデルが発売されることがあります。

 

「2024年梅田茶屋町店の万年筆サミットで発売されたモデル」

定番カラーは常時購入可能ですが、他とは異なるカラーで自分を演出してみたい人には、ナガサワ文具センターのイベントは要チェックです。

 

2025年の節分

2025年の節分は、例年とちょっと日がずれて2月2日です。

ナガサワ文具センターの「ロールペンケース」に万年筆を納めて、恵方に向けて丸齧りではなく、改めて新年の誓いや目標を書いてみてはいかがでしょう。

夢や目標は、言葉にしたり書いたりすることでよりかなうといいます。

2025年はまだ始まったばかり、すでに目標を決めた人もそうでない人も、年が明けて1ヶ月が経ち、改めて見直してみるにもいい機会です。

私も、新しい限定品万年筆を買うためにしっかり働いて、それと同時に部屋に溢れている万年筆インクやその他の文房具を消費していきたい。

そんな思いを2025年の恵方(西南西)に向かって誓いました。

 

ナガサワ文具センターキップレザーシリーズ

◇ 5本差ロールペンケース  9,900円税込
◇ 7本差マルチペンケース 16,500円税込
◇10本差ロールペンケース  16,500円税込  ※2025年2月時点

 

筆者プロフィール

出雲義和・フリーランスライター

文房具を中心に様々なジャンルで執筆活動を行うほか、テレビやラジオにも出演。様々な視点で文房具の魅力や活用術を発信中。works:雑誌書籍「趣味の文具箱」「ジブン手帳公式ガイド」「無印良品の文房具。」他、web「WEZZY」「マイナビおすすめナビ(監修)」他

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