スタッフの佐藤です。
先日革の手入れをしたトラベラーズノートをよく見ると、ノートを挟むゴムが伸びてしまっていたり、本体自体を束ねるバンドが無くなっていたので新しいものに交換しようと思います。
この記事では「トラベラーズノートリペアキット」を使った修理とカスタマイズを紹介いたします。
用意するもの
・トラベラーズノート本体
・トラベラーズノートリペアキット
・ハサミ
・ハンマー(無ければ同等の使用ができる工具など)
トラベラーズノートリペアキット自体はレギュラーサイズ・パスポートサイズどちらにも対応しています。
リペアキットの内容
・ゴムバンド8色(各色1m×1本)
・紐2色(各色40cm×1本)
・紐止め用金具
いろんな色のゴムバンドが用意されているので自分の好みの色にカスタマイズすることができます。
まずは金具を使ったゴムバンドと紐の修理から
トラベラーズノートを開くと、ノートを挟み込むための太いゴムバンドと栞代わりの細い紐があります。
長く使用していると、ゴムバンドが伸びてしまってノートの収まりが悪くなってしまうことがあります。
そうなってしまったら交換が必要です。
ゴムバンドだけを変えることができればいいのですが、背中についている金具ごとの交換が必要になります。
まずは伸びてしまったゴムを切って外してしまいましょう。
背の部分に縦に4つ穴が空いているのがわかります。
この4つの穴すべてにゴムバンドを通し、栞用の紐は1番上にだけ通します。
ゴムバンドの通し方はこちら、番号順に赤文字は外側から、青文字は内側から通してください↓
今回は写真で見やすいように赤いゴムを選びました。
ちなみに栞用の紐は元のカラーと一緒の黒です。
穴に通し終えたら少し残して切ってしまいましょう。
次に金具を取り付けます。
まずはゴムバンドと紐の長さを調整。
ゴムバンドはあまりピンと張らず、少し余裕を持たせる程度が好ましいです。あまり張りすぎるとノートの付け外しの際に負荷がかかりやすくなってしまいます。
調整ができたら金具に開いた穴にゴムバンドと紐を通し、金具に結びつけます。
まずゴムバンドを結び始め、大きな輪ができたところに紐を入れそのまま結び、金具の中に結び目を入れます↓
結び目を入れることができたら金具をハンマーで叩き固定しましょう。
しっかりと固定できたらはみ出たゴムバンドと紐を切ります。
これで交換完了!
少し手順は多いですが、一つ一つの手順は難しくないので焦らず取り組めば綺麗に交換することができます。
留めゴムの交換
留めゴムの交換は非常に簡単です。
まずは好きな色のゴムバンドを選びます。
選んだゴムバンドを適度な長さに切り、結んで輪っかを作ります。
(ゴムバンドを長めに切れば後で調節が可能です。)
閉じた状態のトラベラーズノート本体をゴムバンドで縛るようにすると適度な長さの輪っかが作れます。
輪っかができたら、本体の内側から穴に入れて外側に引っ張り出します。
これで交換完了。もしゴムが長いようなら結び目を調整してください。
留めゴムの交換は金具など使わないので気軽に行えます。同じくらいの太さのゴムであれば、リペアキットを使用しなくても交換が可能です。
交換完了!
革のメンテナンスからゴムバンドの交換まで行い、綺麗になった状態でまたお店のサンプルとして梅田茶屋町店の売り場に戻ってもらいます。営業が再開したら是非見に来てくださいね!