こんにちは、会社に勤めて40年になる64ファンです。
「ジロフレックス64チェア」の再生計画 「64再生」の第5弾 最終回後編です。
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ジロフレックス64は開発されて22年も経つのですが、部品ひとつひとつ丁寧に作られており、手入れをすることにより長く愛用できるのが64チェアです。
やはり長時間、体に密着させて使われる道具です。
人に合わせた機能と品質をもっていることが大切なのですが、最終回、後編はしばらく座っての体験をお伝えします。
早速、弊社のデザイナーさんに座ってもらい座り心地を良くする為のセッティングです。
1.座面の高さ調整
座って左手で楕円形の優しいタッチのレバーを操作してまずはガス圧上下昇降により高さ調整。
膝の角度が丁度90度になるように調整。
そして背筋伸ばしテーブル天板に向かった時に肘が天板よりも下がらないように高さを調整致します。
2.背もたれの高さを調整
座って両手を後ろに回して親指で背もたれ根元のボタンを押して高さを調整。
7段階の位置合わせが可能。
S字カーブの凹んだところがお臍の裏の腰椎に当たる。
そこに丁度盛り上がったところに当てて背中をサポート。
3.座面の前後の調整
右手の中指でボタンを押すことに前後に3段階調整可能。
比較的大柄な方は座面を前に出してセット、小柄な方は座面を後ろに引っ込めてセット、前傾姿勢の多い方も座面を後ろに引っ込めてセット。
座面を後ろに引っ込めてセットするほど、大腿部裏側の隙間が大きくなり脚への血行も良くなる傾向があります。
座面の計上が奥に適度な凹みがあり、お尻がずれないような感覚があります。
お尻がずれると前かがみになり姿勢が悪くなり腰痛等も伴う場合があります。
座面の前部の7度の傾斜は独特ですが、足全体の血行を良好にする為にもっとも重要な工夫だと思います。
この角度が快適で気に入っています。
4.リクライニングの調整
座って右手の楕円形レバーでロックを掛けたり外したり操作。
入力や書き込みや思考に集中する時は傾斜角度を立て気味にしてロック。
熟考する時はロックを解除して体重を掛けるとリラックス。
考えを纏めたり冷静になったりすることができる瞬間です。
5.リクライニング硬さを調整
座って中央のスクリュー型のネジですが、手に優しいネジです。
右に回すと固くなり、左に回すと柔らかくなります。
好みに調整することができますが因みに私は固めに調整しています。
裏から見てみました。
部品の全てがデザインされています。
6.リクライニング硬さ調整のネジ
7.リクライニング硬さ調整は座面の真ん中に付いています。
8.まとめてみると
姿勢を正しく座っていないと腰が痛くなり、そして大腿部の圧迫により血流がわるくなり脚のむくみなどもありました。
64は背もたれを密着させお臍の裏側の腰椎を押し出し腰を持ち上げ気味に密着させた座りは心地よく、背骨に掛かる体重を支えてくれているような感じで長時間の集中力を支えてくれています。
一旦セッティングすれば意識せずに自然と姿勢を良くする為に、集中を高める為に、最適なチェアだと思いました。
Girflex64チェアの仕上表を見ると
背・座: ポリプロピレン樹脂
クッション: モールドウレタン
布張り: 巻き込み仕上げでクッションに違和感がない。
脚: アルミダイキャストポリッシュ仕上げ、ナイロン双輪キャスター
肘: ナイロン樹脂
備考: グリーン購入法適合商品
メーカー: ジロフレックス(スイス)
(プラス前橋工場ライセンス生産品)
64再生は「背座クッション交換」「クロス交換」「ガス圧上下昇降シリンダー交換」全て含め、約40,000円の費用が掛かりましたが、ジロフレックス64は完全に蘇りました。
私の老体にもピッタリとフィットしてくれています。
ジロフレックス64はスイスではこんなおしゃれなモデルが新製品として発売されていました。
Giroflex64 Quilt dressing up!
(英語サイト:日本では未発売モデルとなります)
アフターコロナのニューノーマルとしてHomeOfficeや在宅勤務で働くことも多いと思いますが、更に世界中の人たちに愛され続けることは間違いないと思います。
2020.6.21 64再生 完