文房具の部屋 〜神戸からの手紙〜

【コラム】NAGASAWA限定万年筆「ENGRAVE -EN-」

ゴージャスなドレスに身を包んだようなエングローブEN万年筆


昨年登場した「ENGRAVE-KOU」に続き、2026年5月「ENGRAVE-EN2026」(以下エングレーブEN)が発売になりました。
ゴールドとレッドという2つのアグレッシブなカラーに身を包んだ万年筆は、特別な存在感を放ち、使う人をリッチな気分にしてくれるモデルです。

レッドの持つカラーイメージ

赤いキャップ


エネルギッシュで躍動的な”力(エネルギー)”を連想させる色の代表はやっぱりレッド。
中国では、春節などのお祝い事には欠かせない「赤」は、縁起の良い代表なカラーで神戸の中華街でもよく目にします。
また、古代ギリシャの悲劇「アガメノムン」では、王の凱旋を祝う際に赤い布を敷いた描写があり、神や高貴な者以外は歩くことが許されなかったという逸話が今に残ります。
近年ではアカデミー賞の授賞式で会場に続く華やかなレッドカーペットも、式典を盛り上げるための大きな役を担っています。
映画といえば、2026年に公開された「プラダを着た悪魔2」のポスターでも、真っ赤なドレスを身に纏ったミランダ(メリル・ストリープ)の姿は、大きなインパクトを与えていたように、レッドが持つ華やかでエネルギッシュな印象は、時代を超えても変わらない普遍的なイメージです。

ゴールドの持つカラーイメージ

輝くゴールドの軸


ゴールドは、そのまま”金”、繁栄と格式、そして富と成功などの印象が強いカラーは、オリンピックにおいて最高の成果であり名誉です。
2026年のミラノ・コルティナオリンピックで金メダルを獲得した”りく・りゅうコンビ”の演技に日本中が興奮したことは記憶に新しいところです。
また、物理的な一面では、地球上のあらゆる金属の中で、決して人工的には作り出すだせない希少な存在であると同時に、酸や錆による耐性にも強いといった特徴もあって、私たち万年筆愛好家にとっても金ペンは唯一無二の書き心地を提供してくれる存在でもあります。

ゴールド&レッドの歴史的建造物

共に個性の強いレッドとゴールドですが、この大胆な組み合わせの建造物も世界中にあって、日本では京都の金閣寺(鹿苑寺)が有名です。
金箔で覆われた”ゴールド”の外観がとても印象的ですが、最上層(3階)の内装や天井、そして軒下にも赤(朱)が使われていて、レッドとゴールドを交えた豪華絢爛な装飾が施されています。
また、両方の色を好む中国では、紫禁城(故宮)も有名です。
国家繁栄を意味するレッド、五行説において「土」を意味するゴールドは、皇帝だけが使うことを許された至高の色とされてきました。
さらに、映画やミュージカルでも有名な「オペラ座の怪人」の舞台にもなったパリ・オペラ座(オペラ・ガルニエ)では、座席のベルベット生地やバルコニー席の幕にレッドが使われて、天井の装飾や柱など随所にゴールド(金箔)が施されて、まるで宝石箱のような空間が演出されています。
こんなふうに、レッドとゴールドはそれぞれ個性的な存在感を持ちますが、お互いを強調し合う色のようにも感じます。

エングレーブEN万年筆

ENGRAVE EN万年筆


万年筆を飾る色として、レッドやゴールドは、万年筆の定番モデルにも採用されていて、決して気を衒った色ではありませんが、この2色を大胆に組み合わせたモデルは決して多くはありません。
そんな中、レッドとゴールドで構成された万年筆が「エングローブEN」です。
キャップは、朱に近いレッドにゴールドのクリップやリングが美しいコントラストを奏で、軸のゴールドはドラゴンの鱗を豊富させます、あたかも万年筆が生きているかのような印象が伝わってきます。

コンパクトさも魅力なENGRAVE EN


全長約120mmの本体は、一般的な筆記具(おおよそ140mm)と比べると、コンパクトさが際立つモデルで、手のひらに乗せたときには程よく収まります。
こんな、携帯性も「エングレーブEN」魅力のひとつに数えられそうです。
また、筆記の際に、キャップを尻軸につなげると全長約150mmとなるので、普段使いの筆記具として遜色ないバランスが得られます。
逆にキャップを外すと全長100mmを少し超えたサイズで、手が小さいひとには、このスタイルで筆記も楽しむという選択肢も生まれます。
金の希少性は、先に述べた通り、14金ペン先を採用した「エングレーブEN」は唯一無二の存在と心地よい書き味を私たちに約束してくれます。

まとめ


サンプルの万年筆をお借りして、書斎で日記を書いてみると、楽しかった今日の出来事ばかりが思い出されて、嫌なこともあったはずなのに、そんなネガティブな記憶はどこかへ消えて、明日への活力も湧いてきます。
また、いつものカフェでメモをまとめていると、まるでホテルのラウンジでくつろいでいるかのような。ゆったりとした気分にも浸れます。
いいツールというのは、本来の用途をこなすだけでなく、自分自身の環境までも変えてしまう、そんな効果が備わっているようにも思います。
ナガサワ文具センターオリジナル万年筆「エングレーブEN」は、文字をしたためる機能を超えた、日常生活を豊かにしてくれる、付加価値を持った万年筆のようです。

商品詳細

商品名
NAGASAWA 限定万年筆「ENGRAVE -EN-」

価格
¥66,000(税込み)

字幅
EF・F・MF・M・B

仕様
ペン先:14K 風見鶏刻印 シリアルナンバー入り
字幅:EF・F・MF・M・B
カートリッジ・コンバーターミニ両用式(コンバーターミニ付)
天冠:インクマーク
本体サイズ:φ14.9×117.8mm(クリップ部除く太さ・収納時長さ)
重量:約26g
素材:蓋・大先・尾栓…PMMA樹脂、胴(光線彫り)・金属…ゴールドIP仕上げ

予約開始日
2026年4月20日(月)

発売日
2026年4月27日(月)

取扱店舗
NAGASAWA PenStyle DEN
NAGASAWA 梅田茶屋町店
NAGASAWA 神戸煉瓦倉庫店
ナガサワ文具センター公式オンラインショップ

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