金物を一切使わず木組だけで美しく強い家具を創り上げる家具ブランド「ARTISAN」
『伝統的な日本建築には木組みによる「架構即空間」の構造美がある』
ARTISAN(アルティザン)は、古来日本建築の伝統的技法を用いることで、金物を一切使わず(※)木組だけで強固に作り上げる家具ブランドです。
※一部の製品には、重心を安定させるために下部に金属台を使用しています。
「木組」とは
金物を使わず建築する技法は「木組」と呼ばれ、約100種あり、建築物の構造強度を木と木の組み合わせでだけで高める技法。釘や金物に頼らずに強い骨組みが作れる技術は、最も日本で発展した伝統的工法です。
木材に凸凹を加工して接合して、しっかりしたテーブルに組み上げるのはまさに職人技。
木工の街 徳島県阿南市
徳島県阿南市は、古より建築・造船なども木工が盛んに行われ、社寺の建設や軍用船などの材料となる木材を確保するための植林も盛んに行われていた、木工の街です。
「ARTISAN(アルティザン)」は、そんな徳島県阿南市に所在する「西部木工」の自社ブランド。ARTISANでは、那賀川流域に育つ徳島の森林資源を木工技術で未来へとつなぎ、お客様の人生に長く寄り添えるインテリアファニチャーを提供し続けています。
優れた品質・伝統的な材木を使用
ARTISANの家具には、徳島杉、そして徳島周辺のヒノキが使用されています。
徳島杉が採れる吉野川以南の温暖多雨な気候・風土は、杉の生育に適しており良質な木材が育ちます。
徳島県では品質保持のために徳島杉としての「産地認証」、徳島県内の製材所で加工された品質が優れた木材製品であると証明するための「品質認証」を行っています。
また、徳島周辺のヒノキは耐久性に優れており、ヒノキが歴史的な建造物、法隆寺、薬師寺などに使われ、1000年以上変わらぬ姿であることは有名です。
商品紹介
「日本で古くから親しまれている景色や建築物、神話との融合」をコンセプトに、実際に日本建築で使用されている伝統的な技法を用いながら、一点一点想いを込めて開発されています。
井桁シリーズ
日本建築の床や屋根をしっかり支えるための天井組みに用いられている「井桁」状に組まれる架溝構造を用いた井桁シリーズ
井桁構造とは
「井桁」状に組まれる架溝構造(IGETA)
実際に、清水寺の舞台や春日大社の土台などに用いられている、井桁構造。
清水寺舞台下に垂直に立つ柱と長く横たわる梁が織りなす空間(架溝即ち空間)は日本建築特有の美を生み出しています。
その基本構造を用いて家具を創ると、この構造美は同時に厳かな陰影を生み出します。この構造美と陰影は日本らしい伝統美の象徴です。
清水 KIYOMIZU
音羽山清水寺(京都府京都市):清水の舞台下に組まれた木組み
「清水 KIYOMIZU」は、清水寺・迎賓殿にも奉納されました
宮島 MIYAJIMA
厳島神社(広島県廿日市市):厳島神社大鳥居
阿波 AWA
阿波(徳島県):神社本庁国生みの絵・伊邪那美神社
天橋 AMANOHASI
天橋立(京都府宮津市)
斗組シリーズ
日本建築の中でも寺社に用いられ、釘一本も使わず重い瓦屋根を支えることのできる建築技法「斗組」を用いた、斗組シリーズ
斗組とは
日本伝統的屋根造り技術「斗組(ますぐみ)」(MASUGUMI)
日本建築の中でも寺社に用いられた建築技法で、重い屋根をしっかり支えると共に、屋根と一体化し屋根を優雅に見せるための建築技法です。
釘一本も使わず重い瓦屋根を支える「斗組」。大工の中でもさらに高い技術を引き継いできた宮大工の技です。
六枝掛
「六枝掛」は、多くの「斗組」がある中での1つの標準的形式です。奈良・興福寺の五重塔や京都・上加茂神社などにその厳かな六枝掛の技術を見ることがで きます。
六枝掛 ROKUSHIGAKE
興福寺五重の塔(奈良県奈良市)などに用いられる六枝掛
日本伝統工法と技を継承したい
木工職人の中でも特に伝統工法を引き継ぐ職人は減少しつつあります。
ARTISANは、「この日本で誇るべき伝統的な工法・技術を継承、そして日本全国、世界へと発信したい」と思い創られたブランドです。金物を使わず、木組みだけで
構造物の強度を高める技術は、日本の建築文化の技術の結晶です。
「世界に誇れる日本の自然と職人の技術を永久の未来へ」
ぜひ一度ARTISANの技術、作品に触れてみてください。
製品について
オーダー制度
製品はすべてご依頼を受けてから製造をさせていただきております。
オプション加工
製品のご依頼時に仕様の変更をご希望の際は、ご要望の内容をお聞きし別途見積もりをいたします。
西部木工 西岡代表を訪問
ユーザー目線であれこれいろいろと質問させていただきました。導入をご検討のお客様はぜひご覧ください。