オフィスの配線を床下にまとめることで、デスク周りのケーブルをすっきりさせ、レイアウト変更にも柔軟に対応できます。
今回は、OAフロアを活用した床配線の方法、工事の流れ、費用目安、注意点まで詳しく解説します。
床配線を最適化するメリット
業務効率と安全性の向上
- ケーブルの絡まりや断線リスクを低減し、トラブルによる業務停止を防ぐ
- 足元がすっきりして動線が確保され、転倒事故の防止につながる
- デスク追加やレイアウト変更の際、配線の移設がスムーズ
美観と印象アップ
- 乱雑なケーブルが視界から消えることでオフィス全体のデザイン性が向上
- 来客時や採用面接時にクリーンで先進的な印象を与えられる
代表的な床配線システム
OAフロア
既存床の上にパネルを敷き詰めて床をかさ上げする最も一般的な方法。施工が早く、原状回復工事も容易です。
床下配線ダクト・レースウェイ
OAフロアほど高さを取れない場合でも、モールやレースウェイを使ってケーブルを床面近くに収納する方法があります。
床配線計画のステップ
- 現状分析
- 席数・機器数と必要ポート数を把握
- 電源容量とLAN配線の将来増設枠を確認
- システム選定
- OAフロア(置敷きタイプ)かOAフロア(支柱タイプ)かを決定
- 床上高さ(H=40mm〜300mm)と耐荷重を設定
- ゾーニングとアウトレット配置
- 部署単位で電源・LANのアウトレット位置をプランニング
- 会議室やコピー機周辺は余裕を持った配線を確保
- 工事スケジュールとコスト調整
- 夜間・休日工事で業務への影響を最小化
- 配線・内装・家具納品の工程を一括管理
- 検収とメンテナンス
- ケーブルマネジメントタグで系統を可視化
- レイアウト変更時の手順書を整備
工事期間の目安
工期
100㎡のオフィスを例にすると、OAフロア施工+配線で約2〜3日が目安です。レイアウト変更が絡む場合は追加で家具移設日程を考慮してください。
床配線工事で失敗しないためのチェックポイント
- 将来拡張性:予備ポート数を20%程度確保しておく
- 空調・防災:床下空間の温度上昇と防火区画を確認
- Wi-Fiとの共存:有線LANと無線APの配置バランスを最適化
- 法令・ガイドライン:電気設備技術基準・情報配線施工標準を遵守
よくある質問
床配線をやり直すタイミングは?
・席数が20%以上増えたとき
・古いカテゴリ5eのLANケーブルをカテゴリ6A以上に更新したいとき
・フリーアドレス化など大規模レイアウト変更時
既存床でもOAフロアは敷ける?
モルタルやタイルカーペットなど平滑な床面であれば、基本的に置敷きタイプOAフロアを施工可能です。
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- 豊富な実績:神戸・阪神間で多数の床配線と内装工事を手掛けたノウハウ
- コスト最適化:複数工事をまとめることで発注コストとスケジュールを圧縮
- アフターフォロー:レイアウト変更や増設時の追加工事も迅速対応