オフィス配線整理の完全ガイド|足元スッキリで安全性と業務効率を高める5つのステップ

オフィスの床やデスクまわりに、電源タップやLANケーブルがぐちゃぐちゃに散らかっていませんか?
配線が整理されていないオフィスは「見た目が悪い」だけでなく、転倒や火災などのリスク、トラブル対応のしづらさにも直結します。この記事では、今すぐできる整理術から、レイアウト変更時に検討したい配線計画まで、分かりやすく解説します。

なぜオフィスの配線整理が重要なのか

見た目・ブランディングの観点

オフィスは社員だけでなく、取引先や採用候補者が訪れる「会社の顔」です。床やデスク下にコードが散乱していると、どうしても「雑然とした会社」という印象を与えてしまいます。配線をきれいにまとめることで、オフィス全体の印象が引き締まり、ブランディングの向上にもつながります。

転倒・火災リスクを減らす安全対策

配線が床に這っていると、椅子のキャスターで踏んで断線したり、足をひっかけて転倒したりする危険があります。また、タコ足配線で電源タップに負荷がかかりすぎると、発熱・火災の原因になる可能性もあります。配線整理は、社員の安全や事業継続の観点でも非常に重要です。

トラブル対応・業務効率の向上

「このケーブルはどのPC?」「どのタップを抜いていいのか分からない」──配線がぐちゃぐちゃだと、ちょっとしたトラブル対応にも時間がかかります。あらかじめケーブルを整理し、ラベリングしておくことで、機器の入れ替えや不具合対応がスムーズになり、ムダな作業時間を削減できます。

配線整理を始める前に確認したいポイント

現状の配線状況を棚卸しする

いきなりケーブルをまとめ始めるのではなく、まずは現状把握からスタートします。

  • どの席・どのエリアに、どんな機器が何台あるか
  • それぞれの機器が、どのコンセント・どのLANポートにつながっているか
  • 不要になったケーブルや、使われていない電源タップが残っていないか

スマホで写真を撮りながら確認しておくと、後から見返せて便利です。

電源タップの容量とタコ足配線をチェック

オフィスでありがちなのが、延長コードや電源タップを何個も連結した「タコ足配線」です。電源タップには最大容量(例:15A・1500Wなど)があり、これを超えて使うと発熱や火災の原因になります。PC、ディスプレイ、複合機、ヒーターなど、消費電力の大きい機器が集中していないかを確認し、必要に応じてタップや回路を分散させましょう。

今後のレイアウト変更も見据えておく

席替えやレイアウト変更が多いオフィスの場合、「いまだけ何とかつながればOK」という配線にしてしまうと、後からやり直しが発生します。将来的に席数が増える可能性や、会議室・フリースペースの拡張なども想定しながら、余裕を持った配線計画を考えておくことが大切です。

今すぐできるオフィス配線整理の5ステップ

ここからは、特別な工事をしなくても、すぐに取り組める配線整理の手順をステップ形式で紹介します。

  1. 一度すべての配線を外して「リセット」する
  2. 不要なケーブル・古いタップを処分する
  3. 足元からケーブルを「浮かせる」工夫をする
  4. ケーブルをまとめ、ラベリングを徹底する
  5. 電源タップと充電ポイントを「集約」する

ステップ1:一度すべての配線を外して「リセット」する

中途半端に整理を始めるより、一度思い切って配線を全部外してしまう方が、結果的に早くきれいになります。

  • ケーブルを抜く前に、現状の写真を撮っておく
  • どのケーブルがどの機器か分かるよう、仮のラベルを貼っておく
  • 抜いたケーブルは、デスクごと・エリアごとにまとめておく

「怖くて抜けない」電源は、ブレーカーや重要サーバーなどに関連している可能性があるので、管理者に確認しながら作業しましょう。

ステップ2:不要なケーブル・古いタップを処分する

配線トラブルの元になりやすいのが、役目を終えたケーブルや、古くなった電源タップです。

  • 使われていないLANケーブル・電源コードは思い切って処分
  • 被膜が固くなっている、割れている、変色しているタップは交換
  • 規格の古いケーブル(10/100Mbpsしか出ないLANケーブルなど)は、新しいものに入れ替え

「いつか使うかも」と取っておくと、オフィスのどこかでまた「とりあえず使われてしまう」ことも多いので、処分と保管のルールを明確にしておくと安心です。

ステップ3:足元からケーブルを「浮かせる」工夫をする

床にケーブルを這わせないことが、配線整理の大きなポイントです。次のようなアイテムを活用しましょう。

  • デスク下ケーブルトレー・ケーブルラック
  • ワイヤーネット+結束バンドで、デスク裏にタップごと固定
  • ケーブルボックスで、床上のタップやアダプターをひとまとめに収納
  • 通路を横切る部分は配線モール(ケーブルカバー)で保護

「オフィス 配線 整理 ケーブルトレー」「デスク下 ケーブル収納」などで検索すると、クランプ式で穴あけ不要のトレーも多く販売されています。賃貸オフィスでも導入しやすいアイテムです。

ステップ4:ケーブルをまとめ、ラベリングを徹底する

見た目とメンテナンス性を両立するには、「束ね方」と「ラベル」が重要です。

  • 面ファスナー(マジックテープ)タイプのケーブルタイで、ゆるく束ねる
  • 電源ケーブル・LANケーブルなど種類ごとに束を分ける
  • 「PC_山田」「モニター_席A-03」など、ケーブルの機器名・席番号をタグに記入
  • 束ねすぎて熱がこもらないよう、電源タップ周りは余裕を持たせる

ラベリングしておくことで、席替えやPC入れ替えのたびに「どのコードか分からない」という状態を避けられます。

ステップ5:電源タップと充電ポイントを「集約」する

あちこちにバラバラと電源タップが置かれていると、足元がごちゃつき、ホコリも溜まりやすくなります。

  • 各デスクごとに「メイン電源タップ」を1つ決める
  • スマホ・タブレット充電用のUSBタップは、共用スペースに集約
  • 会議室には机上コンセントや床下コンセントを整備し、延長コードを減らす

「どこで何を充電するか」を決めてしまうことで、自然と配線も整理されていきます。

オフィス配線整理に役立つ便利グッズ

デスク下ケーブルトレー・ケーブルラック

「机 配線 隠し」「デスク下 ケーブル収納」などのキーワードでよく出てくるのが、デスク下に取り付けるケーブルトレーです。電源タップやACアダプタ、余長のケーブルをまとめて収納でき、床からケーブルを浮かせられるため、足元が驚くほどスッキリします。

ケーブルボックス・タップ収納ケース

床に置かざるを得ないタップやアダプタは、ケーブルボックスで囲ってしまうのがおすすめです。

  • ホコリが溜まりにくくなり、火災リスクを軽減できる
  • 見た目が整い、掃除機やモップがかけやすくなる
  • 足をひっかけてコンセントが抜けるトラブルを防げる

ケーブルクリップ・ケーブルホルダー

デスクの天板や側面に貼り付けて、スマホの充電ケーブルやUSBケーブルの「定位置」を作れるアイテムです。細かいパーツですが、

  • ケーブルが床に落ちなくなる
  • 必要なときにすぐ手元に持ってこられる

といったメリットがあり、日々の小さなストレスを減らしてくれます。

配線モール・フロアカバー

どうしても床を這わせる必要があるケーブルは、配線モール(ワイヤープロテクター)でカバーしましょう。通路や椅子の動線を横切る部分に設置することで、

  • つまずき・転倒の防止
  • 椅子のキャスターによるケーブルの潰れ・断線防止
  • ケーブルの露出を減らして美観向上

といった効果が期待できます。

無線機器への置き換えも検討する

LANケーブルやUSBケーブルが多すぎる場合は、Wi-Fi対応プリンターやワイヤレスマウス・キーボード、Bluetoothヘッドセットなど、無線化できる機器に置き換えるのも有効です。ただし、

  • 安定性が求められる箇所(基幹ネットワーク・固定PC)は有線を優先
  • 無線機器の電池・充電管理も考慮する

といった点は事前に検討しておきましょう。

レイアウト変更や移転時に見直したい「配線計画」

床下配線・OAフロアの導入を検討する

オフィスを大きくリニューアルするタイミングであれば、床下配線(OAフロア)の導入も選択肢になります。床下に配線スペースをつくることで、

  • ケーブルを露出させず、見た目がスッキリする
  • 足元のケーブルにつまずいたり、椅子で踏んで断線するリスクが減る
  • 席替えや島の増設など、レイアウト変更への対応がしやすくなる

といったメリットがあります。一方で、初期コストや工期がかかるため、規模や予算にあわせて検討しましょう。

天井裏・壁内の配線ルートを設計する

床だけでなく、天井裏や壁内に配線ルートを設ける方法もあります。照明レールやケーブルラックと組み合わせることで、

  • ケーブルと人の動線が重ならない
  • 見た目がスッキリし、掃除もしやすい

といった効果が期待できます。こちらは専門業者による工事が必要になるため、移転や大規模改装のタイミングで検討するとスムーズです。

ネットワーク機器・サーバーラック周りのルールづくり

オフィスの要になるネットワーク機器まわりこそ、配線ルールの徹底が重要です。

  • ラック内で使うケーブルの長さ・色をできるだけ統一する
  • ポート番号と行き先をラベルで明記する
  • 「誰でも触れる場所」ではなく、鍵付きラックや専用スペースにまとめる

こうしたルールを決めておくと、トラブルが発生した際の原因切り分けが圧倒的に楽になります。

配線整理を継続するための仕組みづくり

社内ルールとチェックリストの整備

一度きれいにしても、日々の運用でまたすぐに元通り──というのはよくある話です。配線整理を継続するために、次のようなルールを決めておきましょう。

  • 新しい機器を導入するときは、必ずラベルを貼る
  • 延長コード・電源タップは指定の場所からのみ持ち出す
  • 半年〜1年に一度、配線チェックの日を設ける

チェックリストを作成し、総務部門や情報システム担当が中心となって点検すると、配線トラブルを未然に防ぎやすくなります。

写真と簡易配線図で「見える化」する

配線の状態を写真や簡単な図で残しておくと、担当者が変わっても情報を引き継ぎやすくなります。

  • 島ごとに、デスク裏と床下の配線写真を保管しておく
  • どのコンセント・どのタップに、どの機器がつながっているかを図式化する

これだけでも、トラブル対応やレイアウト変更時の「調査時間」を大きく短縮できます。

フリーアドレス・テレワーク環境との相性を考える

近年増えているフリーアドレスオフィスやハイブリッドワークでは、ノートPCやモバイルディスプレイ、USB-Cドックなどを活用し、「1本つなげばすべてOK」という配線にしておくと便利です。

  • USB-Cハブやドッキングステーションでケーブルを1本に集約
  • 電源・ネットワークの差し込み口を席ごとにルール化
  • 在宅勤務用の配線ガイドも標準化して共有

オフィスだけでなく、在宅環境の配線も整えることで、社員全体の生産性向上につながります。

まとめ:配線が整ったオフィスは、生産性の高いオフィス

オフィスの配線整理は、「見栄えをよくするための片付け」ではなく、

  • 社員の安全を守る
  • トラブル対応を早くする
  • 生産性とモチベーションを高める

ための、大切な投資です。まずは、足元のケーブルを床から浮かせること、タコ足配線を見直すこと、ラベリングとルールづくりを行うことから始めてみてください。

配線がスッキリしたオフィスは、見た目だけでなく、仕事のスピードや集中力まで変えてくれます。ぜひ、自社のオフィスでも「配線整理プロジェクト」を立ち上げてみてはいかがでしょうか。



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