来客や採用候補者が最初に目にするのが、オフィスの看板や受付サインです。「なんとなく付けた看板」のままだと、せっかく素敵なオフィスでも印象がもったいない…。今回は、看板の種類からデザインのコツ、進め方までをまとめてご紹介します。

オフィスの「おしゃれな看板」が重要な理由
第一印象でブランドイメージが決まる
会社の顔となるのが、ビルの入口やエントランスに掲げる看板です。
- 会社の信頼感・清潔感
- 事業内容や世界観
- 働いている人たちの雰囲気
こうした情報を、短時間で直感的に伝えるのがオフィス看板の役割です。ロゴの使い方や素材選び、照明などの工夫で「なんかおしゃれな会社だな」という印象を与えられます。
採用・来客・テナント管理への好影響
オフィス看板を整えることは、次のような面にも効果があります。
- 採用:エントランスの印象が「ここで働きたい」に直結
- 来客対応:迷わず会社や会議室を見つけられ、ストレス軽減
- テナント管理:ビル全体のグレード感が上がり、他テナントにも好印象
特にIT・クリエイティブ系の企業ほど、「おしゃれなオフィス看板」はブランディングの必須要素になりつつあります。
オフィス看板・サインの主な種類
1. 屋外看板(ビル入口・ファサード)
ビルの外から見える看板は、会社の場所を示すと同時に広告的な役割もあります。
- 自立看板(スタンドサイン)
- 壁面看板・ファサードサイン
- 袖看板(突き出し看板)
- LED内照式看板・電飾看板
視認性を優先しつつ、ロゴやコーポレートカラーをしっかり反映させると、「目立つけれど品のある」おしゃれ看板に仕上がります。
2. エントランス・受付サイン
ビルの共用部からオフィスに入るまでのエントランスは、最も「おしゃれの見せどころ」です。
- 受付カウンター背面のロゴサイン
- 壁面に浮かせて取り付ける立体文字サイン
- ガラス面へのロゴシート・フォグラスシート
アクリルやステンレス、木目調などを使うことで、スタイリッシュにもナチュラルにも演出できます。
3. 室名プレート・フロアサイン
会議室や執務エリア、トイレなど、細かな案内サインを統一することで空間に一体感が生まれます。
- 会議室名プレート(Meeting Room / A・B・Cなど)
- 部署名プレート、フロア案内板
- トイレ・更衣室・倉庫などのピクトサイン
素材やフォントを揃えるだけで、「おしゃれなオフィス感」がぐっと高まります。
4. デジタルサイネージ・LEDサイン
最近は、デジタルサイネージやLEDチャンネル文字を取り入れるオフィスも増えています。
- 企業紹介動画や採用ムービーを流せるデジタルサイネージ
- ネオン風のLEDサインで遊び心をプラス
- バックライトで光るロゴサイン
夜でも視認性が高く、写真映えするので、SNSでの発信にも相性抜群です。
おしゃれなオフィス看板をつくる5つのポイント
1. ロゴとコーポレートカラーを整理する
まずは、会社のロゴデータやブランドカラーを整理しましょう。
- ロゴの正式なデータ形式(AI・EPS・SVGなど)を用意
- メインカラー・サブカラーのカラーコードを明確に
- ロゴのNG使用例(縦横比・禁止色など)があれば共有
この情報が揃っていると、看板業者・デザイナーがブランドイメージに沿った提案をしやすくなります。
2. 素材選びで「おしゃれ度」が決まる
同じデザインでも、素材が変わるだけで印象は大きく変わります。代表的な素材と印象は次の通りです。
- アクリル看板:クリアでスタイリッシュ。IT企業やベンチャーと相性◎
- ステンレス・アルミ:高級感・重厚感を出したい企業向け
- 木製・木目調:ナチュラルで温かみのある雰囲気。北欧テイストのオフィスにぴったり
- ガラス・ガラス調:透明感があり、開放的で上品な印象
「おしゃれにしたいけれど、浮いた存在にはしたくない」場合は、内装の床材・壁材との相性を意識して選ぶのがポイントです。
3. フォントとレイアウトをシンプルに
「おしゃれ看板」に共通するのは、情報が詰め込まれすぎていないことです。
- フォントは多くても2種類までに抑える
- 文字サイズや行間にしっかり余白を取る
- ロゴと社名以外の情報(電話番号など)は必要最低限に
オフィス看板の場合、場所がわかること・会社名が読めることが目的なので、チラシのように情報を並べる必要はありません。
4. 照明計画で「高級感」と「見やすさ」を両立
素材を活かしつつ、おしゃれに見せるために欠かせないのが照明です。
- 看板の下からライトを当てるアップライト
- ロゴの背面を光らせるバックライト
- エントランス全体をふんわり照らす間接照明
照明を組み合わせることで、「写真で見ても映える」オフィス看板になります。特にビルの共用部が暗めの場合は、自前の照明付き看板を検討すると安心です。
5. 導線と視認性を必ずチェックする
デザインにこだわるあまり、肝心の「見やすさ」が犠牲になるのはNGです。
- エレベーターを降りた瞬間、どこを見れば会社がわかるか
- 初めて来る人でも、迷わず受付まで来られるか
- 車・徒歩・公共交通機関、それぞれの導線で看板が見えるか
図面や写真だけでなく、実際にその場を歩いて確認しながら位置やサイズを決めると失敗が減ります。
テイスト別・おしゃれオフィス看板アイデア
ナチュラル・北欧テイストのオフィス
- 木製フレーム+白アクリルのロゴプレート
- 観葉植物と合わせたスタンドサイン
- 木目調の室名プレートを統一して設置
ベージュやグレージュ、淡いグリーンをアクセントに使うと、落ち着いた雰囲気にまとまります。
モダン・ミニマルなオフィス
- ステンレス切文字でロゴのみを壁に浮かせて設置
- モノクロ+ワンポイントカラーのシンプルサイン
- ガラス面にホワイト1色でロゴと案内を表示
情報を極限まで削ぎ落とし、余白と直線を意識したデザインにすると、一気に「デザイン会社のような」雰囲気になります。
カジュアル・クリエイティブなオフィス
- ネオン風のLEDロゴサイン
- 壁一面にウォールアート+ロゴを組み合わせる
- 会議室名を地名・キャラクター名などユニークな名前に
SNSでの発信や採用ブランディングを重視する企業におすすめです。写真映えを意識してデザインすると、「映えるオフィス看板」になります。
失敗しないオフィス看板の進め方
1. 目的とイメージを言語化する
まずは社内で、看板の目的やイメージを言葉に落とし込みます。
- 来客にどんな印象を持ってほしいか(堅め/フランク/カジュアルなど)
- どのブランドカラーやロゴを中心に使うか
- 予算の目安(○万円以内、など)
簡単でもいいので、PinterestやInstagramでイメージ画像を集めたムードボードを作ると、外部パートナーとの共有がスムーズです。
2. 看板会社・デザイン会社への依頼の流れ
一般的な流れは次の通りです。
- 問い合わせ・現地調査:ビルの条件や導線を確認
- ヒアリング:目的・イメージ・予算などを共有
- デザイン提案:数パターンのデザイン案が提示されることが多い
- 修正・確定:ロゴサイズや色味を細かく調整
- 制作・施工:工事日程を調整し、取り付け
ビルの管理会社やオーナーの承認が必要なケースも多いため、余裕をもって1〜2か月程度のスケジュールで考えておくと安心です。
3. 法令・ビル管理規約の確認を忘れずに
屋外看板や大きなサインを設置する場合、次の点は必ず確認しましょう。
- 屋外広告物条例など、自治体の規制
- ビル管理規約での看板サイズ・位置の制限
- 消防設備や避難経路を塞いでいないか
看板会社がサポートしてくれることも多いですが、事前に「何がNGか」を把握しておくと、スムーズに進められます。
イメージ作りに使える検索キーワード例
Google画像検索・SNSでの探し方
具体的なイメージを固めるには、画像検索やSNSがとても便利です。例えば、次のようなキーワードで検索してみてください。
- オフィス 看板 おしゃれ
- オフィス 受付 看板 デザイン
- エントランス サイン おしゃれ
- 会社 看板 ステンレス 切文字
- 会議室 室名プレート おしゃれ
- オフィス ロゴサイン アクリル
- オフィス ネオン LED サイン
「これ好きだな」と思う画像をいくつかピックアップしておくと、業者への共有資料としても役立ちます。
まとめ|「おしゃれなオフィス看板」は企業イメージへの投資
オフィス看板は、単なる「会社名を出すための板」ではなく、企業の世界観を伝える大切なツールです。
- ブランドイメージに合った素材・フォント・色を選ぶ
- エントランスだけでなく、室名プレートやフロアサインも統一する
- 照明や導線、法令面も含めてトータルで計画する
これからオフィス移転やリニューアルを控えている方は、ぜひ「オフィス 看板 おしゃれ」という視点で、看板の見直しを検討してみてください。小さな投資で、来客や採用、社内のモチベーションにまで良い影響を与えてくれます。
